ソーシャルレンディング 危険会社ランキング&危険な会社の【見抜き方】実践ランキングとは

本記事では、ソーシャルレンディングの危険会社のランキングをお届けします。

高利回りや、出資の気軽さを中心に、
昨今、大きな注目を集めている、ソーシャルレンディング投資ですが、

国内23社のソーシャルレンディング事業者に資金を分散出資してきた私から見ると、
実際問題として、出資者保護意識の希薄な、いわゆる”危険なソーシャルレンディング会社”も、国内において複数社、存在するように感じます。

本記事ではまず、その前半部において、
これまでソーシャルレンディング事業者各社に係り発された、証券取引等監視委員会による行政処分勧告等の内容を中心に、
私が個人的に考える「危険なソーシャルレンディング会社」を、ランキング形式で紹介します。
※なお、あくまでも、私の個人的な私見であり、各社を中傷する意図はありません。

そして、記事後半部においては、前半部の内容も鑑みながら、
いかにして、危険なソーシャルレンディング会社を見抜き、健全な事業者と付き合っていくか、その方法論について、同じく、ランキング形式にて、ご紹介いたします。

いささか、長文とはなりますが、
これからソーシャルレンディング投資を始めてみよう、とお考えの読者様にとって、
きっと、ためになる内容となっているものと存じます。

是非、お付き合いのほど、よろしくお願い致します。

本記事における、ソーシャルレンディング 危険会社ランキングとは

ソーシャルレンディング危険会社ランキングのコンセプトをお伝えしたいと思います。

本記事前半部においては、
これまでに、証券取引等監視委員会から、行政処分勧告を出され、
かつ、実際に金融庁から行政処分を受けたソーシャルレンディング事業者を、事例ごとに、危険会社として、ランキング形式にてご紹介します。

証券取引等監視委員会、及び金融庁から公表されている資料も踏まえ、
行政処分(及びその勧告)を誘発したポイント、すなわち、金融庁から見て、具体的に問題視された点についても、解説します。

なお、証券取引等監視委員会、及び金融庁から公表されている公開資料(引用部)以外は、
あくまでも、私の個人的な所見にすぎません。
各社への中傷意図・他意が無い事は、勿論のこと、
各社が真に危険なソーシャルレンディング事業者なのか、否か、については、
あくまでも、各個人、それぞれご自身にて、ご判断下さい。

ソーシャルレンディング 危険会社ランキング第3位【maneoマーケット株式会社】とは

ソーシャルレンディング 危険会社ランキング 第3位 maneoのホームページ
引用元:https://www.maneo.jp/

国内ソーシャルレンディング業界においては、大手と言える存在でしたが、
平成30年7月6日付けにて、証券取引等監視委員会から、行政処分勧告が発され、
平成30年7月13日付けにて、関東財務局より、行政処分を受けています。
それぞれ、詳しく見ていきましょう。

証券取引等監視委員会からmaneoマーケット株式会社に発された、行政処分勧告の内容とは

ソーシャルレンディング 危険会社ランキング 第3位 maneoに関して発された、行政処分勧告の一部
引用元:https://www.fsa.go.jp/sesc/news/c_2018/2018/20180706-1.htm

証券取引等監視委員会の検査において、問題とされたのは、主に下記2点。
証券取引等監視委員会の公表資料を基に、概説します。

maneoマーケット株式会社が、出資家に対し、ファンド勧誘において、虚偽の表示をした行為

maneoマーケット株式会社経由で出資する、グリーンインフラレンディング社(https://www.greeninfra.jp/)のファンドの、出資者向け概要説明画面で、
maneoマーケット株式会社としては、ファンド情報を閲覧している出資家に対し、当然、各ファンド毎に特定された太陽光発電所ですとか、バイオマス発電所等の、再生可能エネルギー事業の開発資金等に、ファンド資金を支出する旨を表示していました。
※そうした表示が無い限り、わたしたち個人出資家としては、出資した資金がどのような目的に使われるのか、皆目わからないわけです。

そして、グリーンインフラレンディング社は、maneoマーケット株式会社を通して出資家から調達した資金を、主にグリーンインフラレンディング社の親会社である甲社の関係会社を経由して甲社に貸し付け、この甲社(グリーンインフラレンディングの親会社)が、各種事業等に投融資を行っていました。

しかし、証券取引等監視委員会の検査結果によると、グリーンインフラレンディングの親会社である甲社においては、

  • ファンドから貸し付けられた資金と、
  • 自己の固有の事業に係る資金について、

互いに十分な区分管理せず、あろうことか、ほぼ全ての資金を、1つの口座で入出金している状態となっていた、とのこと。

さらに、甲社は、入金されたファンド資金を、元来公表していた出資対象事業とは全く異なる事業等へと支出している事例が、証券取引等監視委員会の検査によって、多数、発見された、とのこと。

そうした状況であるにも関わらず、maneoマーケット株式会社は、ウェブサイト上の資金使途の表示と、甲社における実際の資金使途とが、きちんと同一となっているかについて、責任を持って定期的に確認せず、
結果として、事実と異なる表示のままで、ファンドへの勧誘を継続してしまったことになり、
このため、maneoマーケット株式会社は、ファンドの取得勧誘に関して、虚偽の表示を行っているものと認められる、という結論となりました。

  • 実際に資金の不正管理・流用を行っていたのは、グリーンインフラレンディング(の親会社、甲社)なわけですが、
  • maneoマーケット株式会社は、それを知らなかったのかもしれないが(=グリーンインフラレンディングから言われたままに、ファンド情報を記載・公開したのだろうが)、結果的には、誤ったファンド情報(=特に、集めた資金の使途情報)のままで、ファンドへの勧誘を続けてしまったわけなので、

「それじゃあ、ダメだよね。出資者への虚偽表示だよね」という形となったわけです。

maneoマーケット株式会社の管理上の問題点

続いて問題視された点としては、
端的に言えば、上記したような事態が発生してしまった根本的な原因のひとつに、maneoマーケット株式会社の管理不行き届きがあるよね、ということです。
要は、maneoマーケット株式会社としては、当然、法令上、ファンドへの勧誘等において、虚偽表示は、絶対にしてはいけない、虚偽表示をしてしまっては、自社が法令違反となる、という立場であるにも関わらず、
ファンド資金の使途等の確認を、グリーンインフラレンディング親会社、甲社の関係会社に、ただ無防備に、一任してしまい、
甲社における資金管理の実態(=実際には、上述の通り、甲社の自己資金と、ファンドからの貸付金の、ほぼ全てが、同一の口座で入出金されていた)や、
資金の使途(=元来表示されていた目的とは異なる目的に、資金が使用されていた)を把握できる管理態勢を、maneoマーケット株式会社として、きちんと構築していなかったわけです。

なお、本事案については、
関係社が複数社に及ぶこともあってか、問題のスキームを分かりやすい説明図も提示されています。

ソーシャルレンディング 危険会社ランキング 第3位 maneoに係る説明資料
引用元:https://www.fsa.go.jp/sesc/news/c_2018/2018/20180706-1/01.pdf

勧告に基づきmaneoマーケット株式会社下された行政処分内容とは

上記の行政処分勧告に基づき、勧告から1週間後の7月13日、関東財務局長から、行政処分が下されました。

ソーシャルレンディング 危険会社ランキング 第3位 maneoに対して下された、行政処分の内容の一部
引用元:http://kantou.mof.go.jp/kinyuu/pagekthp032000761.html

実際に発された行政処分は、「業務改善命令」となりました。
具体的な内容としては、

  1. 今般の法令違反及び出資者保護上問題のある業務運営について、責任の所在を明確にし、発生原因を究明し、改善対応策を策定実行すること。
  2. 金融商品取引業者として必要な営業者の選定・管理に係る業務運営態勢等を再構築すること。
  3. 本件行政処分の内容及び改善対応策について、全ての顧客を対象に、適切な説明を実施し、説明結果を報告すること。
  4. 顧客からの問い合わせ等に対して、誠実かつ適切に対応し、出資者間の公平性に配慮しつつ、出資者保護に万全の措置を講ずること。
  5. 上記(1)から(4)までの対応について、平成30年8月13日までに、進捗状況及び対応結果について報告すること。

上記5点となっています。(引用元:http://kantou.mof.go.jp/kinyuu/pagekthp032000761.html)

行政処分への対応状況

maneoマーケット株式会社からは、平成30年8月14日付けで、こんな対応状況報告が発信されています。

ソーシャルレンディング 危険会社ランキング 第3位 maneoが、行政処分への対応状況を記した物
引用元:https://cdn.maneo.jp/material/fund/news/info201808142.pdf

ソーシャルレンディング 危険会社ランキング第2位【ラッキーバンク】とは

ソーシャルレンディング 危険会社ランキング 第2位 ラッキーバンクの、ホームページ画像
引用元:https://www.lucky-bank.jp/

各案件に不動産担保が設定されており、それでいながら、利回りもなかなか高いファンドが多く組成されていたため、高い人気を誇っているソーシャルレンディング事業者でした。
しかしながら、平成30年2月20日付けで、証券取引等監視委員会から、行政処分勧告が発され、
平成30年3月5日付けで、関東財務局より、行政処分を受けています。
詳しく確認して参りましょう。

ラッキーバンクに関し発された、行政処分勧告の内容とは

ソーシャルレンディング 危険会社ランキング 第2位 ラッキーバンクに関して発された、行政処分勧告の内容一部
引用元:https://www.fsa.go.jp/sesc/news/c_2018/2018/20180220-1.htm

証券取引等監視委員会の検査において、問題とされたのは、主に下記2点。
証券取引等監視委員会の公表資料を基に、概説します。

ラッキーバンクからの資金貸付のほとんどは、同社社長の親族の経営下にある「X社」。ラッキーバンクによる審査は有名無実だったのにも関わらず、出資者に対しては「慎重に審査している」との印象を与えていた。

当たり前の事ですが、ラッキーバンクは、出資者に対し、「借り手企業への資金貸付に際しては、慎重に審査・検討していますよ」という旨を表明していました。
しかしながら、実際には、資金の貸付の多くは、ラッキーバンク社長の親族の不動産業者(X社)に対して行われており、
実際の貸付審査は、有名無実に近しいような状態であった、とのこと。
具体的には、X社から提出された決算書で、純利益や売上高の水増しが行われていたにも関わらず、ラッキーバンクとして、これを看過していたり、
X社の不動産事業のうち、スケジュールが予定通り進捗していない案件について、当然、売却&返済原資確保が難航していることを知っていながらにして、
同社に対し融資を行うファンドを組成し続けていた、とのこと。

親族が営む企業に対して貸し付けていた、という時点で、わたしたち個人投資家の心証としては「アウト」に近いと思うのですが、
証券取引等監視委員会としては、その点を直接的に問題視する、というよりは、
「出資者に対し、貸付先審査は慎重に行いますよ、と謳っているにも関わらず、実際の審査はズブズブであった」という点を、強く咎めているようです。

担保評価がいい加減。

ラッキーバンクとしては、X社への貸付に際して、
X社所有の不動産に対して担保権を設定していたわけですが、
この際、当該担保物件について、「不動産価格調査報告書」なる情報を、ファンド情報に掲載していました。
しかし、その「調査報告書」は、きちんとした不動産鑑定等に基づいた物ではなく、とてもではないが、外部に対して公開できるような代物では無かった、とのこと。
担保物件の評価額は、当然、出資者の出資是非判断に、多大な影響を与えるわけですから、
この点についても、「誤解を生ぜしめるべき表示」をしていた、として、咎めが述べられています。

勧告に基づいてラッキーバンクに対し発された行政処分の内容とは

ソーシャルレンディング 危険会社ランキング 第2位ラッキーバンクに対して発された、行政処分の内容
引用元:http://kantou.mof.go.jp/kinyuu/pagekthp032000711.html

実際に発された行政処分は、先ほどのmaneoマーケット株式会社の場合と同じく、「業務改善命令」となりました。
具体的な内容としては、

  1. 全顧客に対して、今回の行政処分に至った経緯及び事実関係を正確かつ適切に説明し、説明結果を報告すること。
  2. 今般の法令違反及び出資者保護上問題のある業務運営について、発生原因を究明し、改善対応策を策定するとともに実行すること。
  3. 責任の所在を明確にし、貴社のファンド募集の貸付先審査等にかかる金融商品取引業者として必要な内部管理態勢を再構築すること。
  4. 顧客からの問い合わせ等に対しては、誠実かつ適切に対応し、出資者間の公平性に配慮しつつ、出資者保護に万全の措置を講ずること。
  5. 上記の対応及び実施状況について、平成30年4月2日までに書面で報告し、以降、そのすべてが完了するまでの間、随時書面で報告すること。

上記5点となっています。(引用元:http://kantou.mof.go.jp/kinyuu/pagekthp032000711.html)

ラッキーバンクの、行政処分への対応状況

まず、平成30年4月2日付けで、同社ホームページに、下記のようなお知らせが公開されていました。

ソーシャルレンディング 危険会社ランキング 第2位ラッキーバンクの、行政処分への対応状況その1
引用元:https://www.lucky-bank.jp/news/detail?id=77

続いて、平成30年6月29日には、こんなお知らせも。

ソーシャルレンディング 危険会社ランキング 第2位 ラッキーバンクの、行政処分への対応状況その2
引用元:https://www.lucky-bank.jp/news/detail?id=86

ソーシャルレンディング 危険会社ランキング第1位【みんなのクレジット】とは

ソーシャルレンディング 危険会社ランキング 第1位 みんなのクレジット ホームページ画像
引用元:https://m-credit.jp/

平成29年3月24日、行政処分勧告が公表され、
平成29年3月30日、行政処分の内容が公表されています。
こちらについては、先ほどまで取り上げた2社とは段違いの、なかなか凄まじい実態があったようです。

みんなのクレジットに関し発された、行政処分勧告の内容とは

ソーシャルレンディング 危険会社ランキング 第1位 みんなのクレジット に関して発された、行政処分勧告の内容
引用元:https://www.fsa.go.jp/sesc/news/c_2017/2017/20170324-1.htm

証券取引等監視委員会の検査において、問題とされたのは、主に下記の点。
証券取引等監視委員会の公表資料を基に、概説します。

貸付先について誤解を招く表記。

複数の不動産関連事業者に対して資金を貸し付ける、といったような表現を、出資者に対して、行っていたにも関わらず、
実際は、ほとんどの貸付は、同社の親会社に対して行われている状態であった、とのこと。
誤解を与える、というか、もはやほぼ、虚偽に近いですよね…。

担保について誤解を招く表記。

出資者に対しては、「貸付先の所有下にある不動産や、有価証券に、担保権を設定」と説明していたにも関わらず、
実際には、貸付のほとんどは、同社の親会社に対してのものであり、
担保については、親会社の未公開株式(実際の換価は極めて困難)や、
中には、担保がそもそも設定されてすらいないファンドも、存在していた、とのこと。

わざわざ申し上げるまでもありませんが、
貸し付けに際して、担保が供されるのか、どうか、
供されるとしたら、どのような内容なのか(例:不動産に係る抵当権なのか、債権に関する質権なのか。抵当権だとすれば、先順位はあるのか、それとも第一順位なのか。貸付額と担保評価額とのバランス、すなわちLTVは、どの程度なのか…等々)、という情報は、
わたしたち個人投資家が、各ファンドへと出資是非の判断を行ううえで、
極めて、重要な情報です。

それが、虚偽であったり、「(担保有り、と明示されているのに)そもそも、担保が、設定されていなかった」とは…。
論外、としか、表現の仕様がありません。

出資者保護の態勢がボロボロ。

そのほかにも、

  1. ファンドの償還資金を確保すべく、新たに組成されたファンドからの資金が充てられていたり(=要は、自転車操業をしていた、ということです)、
  2. 出資者へのキャッシュバックキャンペーンを行うための資金にも、他のファンドからの資金が充当されていたり、
  3. 同社代表者である白石氏が、自身の借入金債務を返済すべくために、ファンドの資金を流用していたり、
  4. 同社親会社の増資のために、ファンドの資金が流用されていたり、
  5. ファンドの主たる貸付先となっていた、同社親会社は、債務超過に陥り、返済が困難な状態であった、

上記のように、すさまじい実態があらわにされています。
個人投資家として一番ショックなのは、3番目ですかね…。
こうしてこの記事を書いているだけで、だんだん、私まで、気分が落ち込んできました…。

勧告に基づいて発された行政処分の内容とは

ソーシャルレンディング 危険会社ランキング 第1位 みんなのクレジットに対して発された、行政処分
引用元:http://kantou.mof.go.jp/kinyuu/pagekthp032000621.html

これまで取り上げた、maneoマーケット株式会社や、ラッキーバンクに対しての行政処分にはなかった「業務停止命令」が、さすがに、発されています。
具体的な内容は下記の通りです。

業務停止命令:金融商品取引業のすべての業務(顧客取引の結了のための処理を除く。)を平成29年3月30日から同年4月29日まで停止すること。

続いて、下記の業務改善命令も発されています。

  1. 本件行政処分の内容について、顧客に対し速やかに適切な説明を行うこと。
  2. 今般の法令違反及び出資者保護上問題のある業務運営について、発生原因を究明し、直ちに是正すること。
  3. 顧客が出資した財産の運用・管理状況を正確に把握し、顧客に対し、顧客が出資した財産の運用・管理の状況その他必要な事項の説明を速やかに行うこと。
  4. 顧客の意向確認を実施し、顧客の公平に配慮しつつ、意向に沿った対応を行うなど、出資者保護に万全の措置を速やかに講ずること。
  5. 責任の所在を明確化し、社内処分等を実施し、金融商品取引業者として必要な、内部管理態勢を再構築すること。
  6. 当社、当社の親会社及びその関係会社の財務状況を正確に把握し、当社における今後の資金繰り計画を策定すること。
  7. 上記1)~6)までの対応・実施状況について、1カ月以内(改善策が策定・実施され次第随時)に、書面により報告し、その実施状況を、すべてが完了までの間、随時書面により報告すること。

※引用元:http://kantou.mof.go.jp/kinyuu/pagekthp032000621.html

本記事前半部、ソーシャルレンディング 危険会社ランキングのまとめ

ここまで、ソーシャルレンディング危険会社ランキングを見てきました。一旦総括です。

ここまで、実際の行政処分勧告(及び、それに基づき発された、行政処分)の内容を、じっくりと追いかけて参りました。
たくさんの危険会社の存在を目の当たりにして、ご気分がどんよりしてしまった読者様も、少なくないのでは。

ただし、ここからは、気分を切り替えて参りましょう。

ここまでお読みいただいた読者様にとっては、もはや自明の事柄と存じますが、
ソーシャルレンディング投資を始めるにあたり、
「危険なソーシャルレンディング会社」を見抜き、そうした「危ない会社」とは、投資家として、距離を置く、という姿勢は、
極めて重要な物と言えます。

では、わたしたち個人投資家は、一体全体、どのようにして、「危険なソーシャルレンディング会社」を、見抜けば良いのか。

私は現在、23社の国内ソーシャルレンディング会社に、資金を分散出資しており、
その過程で、これまで、いろんな会社の、いろんなファンドを見てきました。勿論、中には危険な会社や、危険なファンドも、複数、ありました。

その中で感じた事、経験したことをベースに、
これからの、本記事後半部においては、
「危険なソーシャルレンディング会社の見抜き方」を、ランキング形式にまとめてみました。

これから【避けられる危険はきちんと避けながら】ソーシャルレンディング投資を始めよう、と考えておられる読者様にとって、
少しでも、ヒントになれば幸いです。

ソーシャルレンディング 危険な会社の見抜き方ランキング【第1位】担保不動産の評価額が記載されているか、チェックせよ。

危険なソーシャルレンディング会社の見抜き方ランキング第1位

ここからは、危険なソーシャルレンディング会社の「見抜き方」をランキング形式でご紹介。まずは、担保物の評価額に注目です。

ソーシャルレンディング会社が提供しているファンドの中には、
ボロワー(資金の借り手企業)に資金を貸し付ける代わりに、
ボロワーの所有下にある不動産に対して、抵当権を設定、というタイプの物が、数多く、存在します。

今でこそ、いろんなタイプ・目的のファンドがありますが、
ソーシャルレンディングの初期のころは、
ソーシャルレンディングファンドの多くは、不動産関連事業用のファンド、という時代もありました。

このように、ソーシャルレンディングと不動産とは、互いに縁が深く、
このため、不動産担保付きのソーシャルレンディングファンド、というのは、広く一般的な物です。

そうしたファンドに対して出資をしよう、と考える際、
当然、担保物となる不動産の「評価額」というのは、保全効力の薄い、危険な案件を避けるためにも、ものすごく重要なポイントになります。

1億円の貸付を行う、というファンドが、抵当権の設定を行う不動産の評価額は、いくらなのか。
2億円なのか。1億5千万円なのか。1億円ぎりぎりなのか。
※さらに細かく言えば、抵当権の順位(第1順位抵当権なのか、それに劣後する、第2順位以降の抵当権なのか)や、抵当権の種別(普通の抵当権なのか、極度額を別途定めた根抵当権なのか)等々、いろいろと気にしなければなりませんが、案件の危険性を勘案するためには、まずは、「担保物の、評価額」が、いのいちに重要となるポイントです。
担保物の「評価額」情報は、出資是非の判断において、それほど、欠かせぬ情報なわけです。

それにも関わらず、某ソーシャルレンディング会社の募集ファンドの中で、私は、
ファンド概要に、担保物となる不動産の、評価額が、記載されていない、というファンドを見たことがあります。

しかも、そんなデタラメな(そして勿論、危険である可能性が高い)ソーシャルレンディングファンドであるにも関わらず、
そのファンドは、それなりの資金を、しっかりと集めていました。

※組成しているソーシャルレンディング会社が、そこそこ、知名度のある業者だったからかも知れません。

各社の名誉のために、具体的な会社名をここで述べることは差し控えますが、
実際に、そのようなファンド、そしてソーシャルレンディング会社が、存在し得るのだ、という点は、忘れないようにしてください。

当たり前のことですが、出資の是非判断を行う際は、必ず、しっかりとファンド概要を読み込んでください。
ソーシャルレンディング投資を行ううえで、そこを怠けてしまうことは、大変危険です。
分からないことは、ソーシャルレンディング会社に直接、電話で訊いてみましょう。
※投資家からの電話問い合わせに対しての応対品質は、ソーシャルレンディング会社のスペックを見抜くうえで、大切なポイントです。この点は、後述します。

投資家に対して、しっかりとファンド概要・リスク情報等を説明できないようなファンド・会社は、その時点で、危険だと考えてよいでしょう。
そのような会社には、出資は差し控えるべきです。
※もっとも、本記事執筆本日現在、貸金業法の規制の関係で、ソーシャルレンディング会社は、資金の貸付先企業名等、具体的なボロワー情報を、投資家に開示出来ません。
こればかりは、ソーシャルレンディング会社の責任によるものではなく、法による規制の結果です。

繰り返しになりますが、
不動産に担保権を設定するにも関わらず、当該不動産の担保評価額を、しっかりとファンド概要に記していないような、ファンドについては、危険と判断し、出資しないほうが良いと、私は個人的に、思います。

念のため、申し添えますが、(※というか、当たり前のことですが)
ソーシャルレンディング事業者が、不動産に対して担保権設定を行うこと自体には、何ら問題はありません。
むしろ、「いざ」という時には、そういう具体的な担保物の存在こそが、貸し倒れの危険から、わたしたち個人投資家を守り得ます。

不動産に担保権設定を行うファンドを専門的に組成しているソーシャルレンディング会社といえば、有名どころでは、OwnersBook等があります。

同社の場合、もともとが不動産に強い会社(OwnersBookの運営会社であるロードスターキャピタル株式会社は、東証マザーズの上場企業です)ですし、
各ファンドの詳細情報には、こんな感じで、担保物となる不動産の評価額が、しっかりと明記されています。評価額に対して貸付額がどの程度の割合となるかも、一目瞭然です。

危険なソーシャルレンディング会社の見抜き方ランキング第1位「担保評価額表記」に係る参考画像

↑担保権が設定される不動産の評価額は2億6千万円であることが、しっかりと表記されているのが分かります。貸付額(2億円)に対してのバランスも相対的に把握できます。引用元:https://www.ownersbook.jp/project-detail/index/1116/

不動産に担保権を設定したファンドに出資したい、という場合、無用な危険を避けるためにも、
必ず、このように、きちんと「評価額」及び、評価額と貸付額とのバランスが明記されているファンド・ソーシャルレンディング会社を選ぶようにしてください。

ソーシャルレンディング 危険な会社の見抜き方ランキング【第2位】担保不動産の評価額の「評価者」を見よ。

ソーシャルレンディング危険な会社の見抜き方ランキング【第2位】は、担保不動産の評価額の「評価者」を見ることです。

担保物となる不動産の「評価額」と同じくらい重要なのが、
その「評価額」を、誰が出したのか。
要は、「評価者」に関しての情報です。

私も出資していた、某ソーシャルレンディング会社の場合、当該評価を、「自ら」「単独で」行っていました。

ソーシャルレンディング会社が、担保権を設定する不動産に関する評価を、第三者に関与させず、自社でワンストップでやっている、という場合、私は、いささか、危険、と考えています。
そもそも、貸金業法の規制の関係により、わたしたち個人投資家は、担保権が設定される不動産を、特定の上、直接見に行くことは、出来ません。
ですから、当該不動産の評価額を、わたしたち個人投資家が、自ら、調査・検討することは、出来ません。
評価額については、ある意味、ソーシャルレンディング会社が言うことを、そのまま信用するしかないのです。

そして、ファンドを組成するソーシャルレンディング会社が、自ら、担保物となる不動産の評価額を算定・提出している場合、
当該ソーシャルレンディング会社としては、正直、いくらでも、好きな値段(評価額)を書けてしまうわけです。
これは、言うまでも無く、極めて危険です。

ですから、不動産に担保権を設定するファンドに出資をするのであれば、
必ず、当該不動産の評価を、第三者(外部専門家や、外部企業等)が行っているファンドに、出資をしてください。

例えば、先ほどのOwnersBookの場合であれば、

ソーシャルレンディング 危険会社の見抜き方第2位 担保不動産の、評価を行ったのが、誰であるか、確認すること。
引用元:https://www.ownersbook.jp/project-detail/index/1116/

↑こんな感じで、
当該不動産の評価算出が、第三者、外部の専門家によって為されている旨が、しっかりと明記されています。

「評価者の中立性の確保」という部分が、さらに徹底されているソーシャルレンディング会社、といえば、LENDEXが有名です。

ソーシャルレンディング 危険会社の見抜き方第2位 担保不動産の、評価を行ったのが、誰であるか、明記されているソーシャルレンディング事業者として、LENDEXは有名。
引用元:https://lendex.jp/
※LENDEXの公式ページはこちら → LENDEX(公式)

同社は、不動産大手「東急リバブル」と提携しており、
ファンドによっては、担保物について、東急リバブルによる査定額を採用していることが、公表されています。

ソーシャルレンディング 危険会社の見抜き方第2位は、担保不動産の評価者を確認することだが、LENDEXの場合、東急リバブルが評価者として明記されているケースがある。
引用元:https://lendex.jp/main/fund_detail/35/

ここまで情報公開が徹底されているケースはまれですが、
ソーシャルレンディング会社の「言いなり」となってしまう危険を避けるためにも、少なくとも、担保物となる不動産の評価査定を、ソーシャルレンディング会社が自ら単独で行うのではなく、
きちんと中立的な第三者によって(もしくは、そうした第三者と一緒に)、評価査定を行っているファンド・会社を選んで、出資判断を行う事としてください。

ソーシャルレンディング 危険な会社の見抜き方ランキング【第3位】分からない事・困った事は、どんどんソーシャルレンディング会社に電話してみよう。

ソーシャルレンディング危険な会社の見抜き方ランキング【第3位】は、どんどんソーシャルレンディング会社に電話してみることです。

前述もしましたが、
ソーシャルレンディング会社のファンド情報を読み込んでいて、分からないこと、どうにも飲み込めない事があれば、
恥ずかしがることなく(そして、面倒くさがることなく)、ソーシャルレンディング会社に、気軽に電話をしてみましょう。

私もこれまで、何度も何度も、いろんなソーシャルレンディング会社に電話をしてきました。
丁寧に、礼節に則って疑問点を伝え、互いに情報のやり取りをしていると、
時折、インターネット上のファンド概要には書かれていないこと(※ただし、貸金業法の規制には抵触しないレベルの情報)を教えてもらえることもあります。

ただし、残念なことに、
中には、ソーシャルレンディング会社の問い合わせ先電話番号が、しっかりとホームページ上などに明記されていない、というケースも、散見されます。
また、電話番号は記載されていたとしても、
電話に対応するスタッフさんの態度が、今一つ、投資家対応の面で、真摯さに欠ける、等という事も、あると思います。
すなわち、電話をかけてみると、そのソーシャルレンディング会社が、「どの方向を向いているのか」が、良く分かります。

  • 出資者(=わたしたち個人投資家)のほうを向いて商売をしているのか、
  • ボロワー(=資金の借り手企業)の利便ばかり考え、事業を行っているのか、
  • はたまた、自社の事だけを考え、短期的な利潤追求に走っているのか、

このあたりは、実際にソーシャルレンディング会社に電話をかけてみて、
電話に出た担当者の声音や、その背景の物音・話し声等を、注意深く聞いていると、
なんとなく、つかめてくる物です。

投資家からの質問を適当に受け流し、さっさと会話を終わらせようとするようなソーシャルレンディング会社は、正直、危険です。
「担当者から折り返す」といっておきながら、翌営業日になっても、翌々営業日になっても、電話がかかってこない。
そんなソーシャルレンディング会社も、危険だと思います。
しっかりと避けて通りましょう。

ソーシャルレンディング 危険な会社の見抜き方ランキング【第4位】社長ブログをチェック。

ソーシャルレンディング危険な会社の見抜き方ランキング【第4位】は、社長ブログをチェックしてみることです。

日本国内の多くのソーシャルレンディング会社は、まだまだ、ベンチャー企業、という規模感のところも、少なくありません。
その分、社長さん自らが、ブログなどを通し、わたしたち個人投資家に、自ら直接、情報発信を行っているケースも、ちょくちょく散見されます。

そうした中、

  • 大企業系では無いにも関わらず、不思議と、社長からの情報発信(ブログ等)が、全く、見えてこないソーシャルレンディング会社や、
  • 社長の発信している内容が、どうも、胡散臭いな…というソーシャルレンディング会社は、

ちょっと要注意(危険なソーシャルレンディング会社の恐れあり)かもしれません。

ベストなのは、社長さんの実直な人柄が、良く伝わってくるようなブログです。
この点でいうと、クラウドクレジットの社長ブログは、私は個人的に好みです。

ソーシャルレンディング危険な会社の見抜き方ランキング【第4位】は、社長ブログをチェックしてみること。クラウドクレジットの社長ブログは特に面白いです。
引用元:https://crowdcredit.jp/
※同社のホームページはこちらから→ クラウドクレジット(公式)

天下の伊藤忠商事からも出資を受け、ガイアの夜明けにも出演し…と、飛ぶ鳥を落とす勢いの同社ですが、
社長ブログは、肩肘張らず、等身大で、好感が持てます。
私の場合、読み込んでいるうちに、ちょっとハマっちゃいました。
お手すきの折にでも、是非、同社公式ページから、ご覧になってみてください。

ソーシャルレンディング 危険な会社の見抜き方ランキング【第5位】その会社が背負っている物を考えよ。

若い、出来立てホヤホヤのソーシャルレンディング会社が、危険だ、というわけでは、決して無いんです。
どんな巨大企業だっても、もともとは零細企業だったわけですから。

ただし、やはり、”背負っている物”の大きい会社の場合、安心感はあります。
この点で一歩抜きん出ているといえば、やはり、SBIソーシャルレンディングでしょう。

ソーシャルレンディング危険な会社の見抜き方ランキング【第5位】は、その会社が背負っている物を考えることです。
引用元:https://www.sbi-sociallending.jp/
※同社のホームページはこちらから→ SBIソーシャルレンディング(公式)

その名の示す通り、日本を代表する金融サービサー、SBIグループの提供する、ソーシャルレンディングサービスです。

ものすごく極端な事を言えば、昨日今日、出来たばかりのソーシャルレンディング会社の場合、
集めるだけ資金を集めて、それを全部持ち逃げして、国外逃亡、なんていう危険も、物理的には、あり得るわけです。
それはさすがに極端だとしても、集めた資金を、本来の目的とは異なる内容に使用していたり、場合によっては、社長の親族の経営する会社に融資していたり、等というケースは、これまで実際、発生してきたわけです。

それを考えたときに、
じゃあ、SBIグループが、それをやるかな、と。
正直、SBIグループレベルの規模になってしまうと、
わたしたち個人投資家から、SBIソーシャルレンディングが集める、数億~数十億円の資金など、グループ本体からしてみれば、さほど大きな金額でありません。
その程度の金額のために、これまで脈々と築き上げてきたブランド・信頼を、一気に崩すような危険を、おかすかな、と。

わざわざそんな危険な賭けには出ないだろうな、と、少なくとも私には、思えるわけです。
彼らの背負っている物(築き上げてきたプライド・信頼)が、その分、大きいからです。

前述も致しました通り、若い会社が、ベンチャー企業が、皆一様に、悪いわけでは、決してありません。
ただし、危険なソーシャルレンディング会社を見抜き、出来得る限り安全にソーシャルレンディング投資を行うため、と考えれば、
ひとつの視座として、運営会社(及びその株主・親会社)の信用力・実績・沿革、といった部分にも、
注意を払う必要がある、という旨を、忘れないようにしてください。

ソーシャルレンディング 危険な会社の見抜き方ランキング まとめ

ソーシャルレンディング危険な会社の見抜き方ランキングの本コンテンツも、いよいよ、まとめです。

すっかり長文となってしまいました。最後までお読み頂き、有難うございました。

いかがでしたでしょうか。
これからソーシャルレンディング投資を始めよう、という方にとって、少しでも、参考になる内容とできたのであれば、
小ブログの管理人として、嬉しい限りです。

本記事において、何度も何度も、繰り返し、述べて参りましたが、
ソーシャルレンディング投資においては、危険なソーシャルレンディング会社を避け、
何はともあれ、とにかく、信頼できるソーシャルレンディング会社を選び、そこと付き合い始めることが、肝心です。

私は現在、23社の国内ソーシャルレンディング会社に、資金を分散出資していますが、
周りの人々(=本ブログの読者様を含めて)に、最低限、自信をもってお勧めできる会社、というのは、正直、限られます。
下記の別記事では、私の、数少ない、おすすめソーシャルレンディング会社に関する情報を、記載させて頂いております。

【ソーシャルレンディングのおすすめ会社はどこですか?】23社分散投資中の筆者が、ソーシャルレンディング投資初心者の読者様におすすめする、厳選3社がこちら。

ソーシャルレンディング各社をランキング形式で分析したこちらの過去記事もおすすめです。

【ソーシャルレンディングランキング決定版】利回り・投資対象国・担保設定状況・出資のしさすさ。異なる視座から人気ソーシャルレンディング事業者を徹底ランキング。

主要なソーシャルレンディング事業者を、投資家登録数や累計投融資額も含めた様々なポイントから比較した分析記事はこちらです。

【ソーシャルレンディング各社徹底比較】投資家登録数・累計投融資額・年利平均…。主要ソーシャルレンディング各社を複数視座から横断比較してみた結果、見えてきた真実とは。

それぞれ、是非、ご一読下さい。

それでは、本記事はここまで。
また次回の記事にて、お会い致しましょう。