SBIソーシャルレンディングと税金・確定申告

寄稿者紹介

個人投資家Y.K氏。
2018年初旬からソーシャルレンディング投資を始め、約1年ほどが経過。
合計20社以上のソーシャルレンディング事業者に投資口座を開設し、累計投資額は400万円以上。
30代男性会社員・首都圏在住。

SBIソーシャルレンディングと税金・確定申告のお話その1【所得の種類?】

SBIソーシャルレンディングと確定申告との間の関係を理解すべく、まずは「所得の種類」について確認しましょう。

SBIソーシャルレンディングでのソーシャルレンディング投資を経て得た利益は、所得の種類では、どのように分類されるのでしょうか。

SBIソーシャルレンディングのみならず、ソーシャルレンディング投資を通して得た分配金利益は、
所得の種類でいうと、「雑所得」に分類されます。

「所得の種類って?」
という読者様も、おられるかもしれませんので、まずは、せっかくですので、
「所得の種類には、どのようなものがあるのか」
といったあたりから、確認していきましょう。

現行の所得税法によって、所得(いわゆる、収入のことですね)は、下記の10種類に区分されています。
※下記の情報の情報参照元としては、国税庁のホームページ(https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1300.htm 及びそのリンク先)となります。

  1. 利子所得
    →預貯金の利子などの所得を指します。
  2. 配当所得
    →株主や出資者が、出資先の法人から受け取る配当や、投資信託などの収益の分配金などの所得を指します。
  3. 不動産所得
    →不動産の賃貸料(賃借人から受け取る賃料)などの所得を指します。
  4. 事業所得
    →文字通り、事業を営むことを通して得る所得を指します。
  5. 給与所得
    →勤務先から受け取る給料(ボーナスなどの賞与も含む)のことを指します。
  6. 退職所得
    →主に退職金のことです。
  7. 山林所得
    →なかなかなじみがないかも知れませんが、山林を伐採して譲渡したり、立木のままで山林を譲渡したことによって生じる所得のことを指します。
  8. 譲渡所得
    →土地、建物などの資産を譲渡することによって生じる所得などを指します。
  9. 一時所得
    →上記の1~8のいずれにも該当しない所得で、かつ、営利目的の継続的な行動の成果【ではなく】、また、労務やその他薬務の対価など【でもない】所得のことを指します。
    懸賞や福引の賞金品や、競馬・競輪の払戻金などが該当します。
  10. 雑所得
    →上記の1~9のいずれにも該当しない所得を指します。

留意したい事柄として、SBIソーシャルレンディングでの投資を含むソーシャルレンディング投資の分配金は、

  • 一見、利子所得や、配当所得に該当するようにも思えるわけですが、
  • 現在の所得税法のもとにおいては、あくまでも、上述の通り、雑所得に該当している、

ということです。
この点は失念なきよう、留意しましょう。

SBIソーシャルレンディングと税金・確定申告のお話その2【課税制度?】

SBIソーシャルレンディングと確定申告との関係について把握すべく、続いて、ソーシャルレンディング投資の利益に対する課税制度を確認します。

日本では、現在、3つの課税制度が存在します。SBIソーシャルレンディングでの投資を経て得た利益は、果たしてどの課税制度により課税されるのでしょうか。

前章で、収入の「種類」については、飲み込んで頂けたものと思います。
続いて、そうして得た収入への「課税」の制度に関して、です。

現在、日本の課税制度には、主に下記の3つがあります。
あらためて、おさらいをしておきましょう。

  1. 総合課税制度
    →各種所得金額を合計し、所得税額を計算する、というタイプです。
    引用元:https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2220.htm
  2. 源泉分離課税制度
    →他の所得とは完全に分離し、所得を支払ってくれる者が、その支払いの際に、一定の税率で所得税を源泉徴収して、それだけで、所得税の納税としては完結します、というタイプです。
    引用元:https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2230.htm
  3. 申告分離課税制度
    →他の所得とは完全に分離し、所得を得た人自らが、確定申告をすることによって、申告・納税を行うタイプの課税制度です。
    引用元:https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2240.htm

上記3つの課税制度のうち、SBIソーシャルレンディング(及びソーシャルレンディング投資全体)からの分配金所得に呼応する課税制度としては、総合課税制度が該当します。

SBIソーシャルレンディングと税金・確定申告のお話その3【そもそも、確定申告義務はあるの?】→雑所得額によっては、年末調整だけでは不十分となる場合も。

SBIソーシャルレンディングでの投資を経て得た利益については、確定申告は必要なのでしょうか。それとも、不要なのでしょうか?

今更ながら、ですが、SBIソーシャルレンディングでの投資を経て得た利益って、確定申告義務、あるのでしょうか?

所得は、勤め先の会社から受け取っている給料だけ、という方などを中心に、
「これまで、確定申告をしたことが無い」
「所得に関する報告は、会社がやってくれる年末調整だけしか経験したことはない」
、という方も、多くいらっしゃるものと思います。

しかし、SBIソーシャルレンディングなどのソーシャルレンディング投資を始める以上、
ソーシャルレンディング投資からの分配金収入を含む【雑所得】が、年間で20万円以上となる場合は、もれなく、確定申告が必要となります。
その場合、会社が毎年行ってくれる「年末調整」だけでは不十分、となります。

仮にソーシャルレンディング投資だけに絞って勘案するとして、そして、ソーシャルレンディング投資全体の利回り平均を8パーセント程度、と想定するならば、投資元本の合計が250万円を超えるようになると、分配金の総額が20万をオーバーしてくる可能性が発生してきます。

年収によっては、無条件で確定申告が必要に。

以下、国税庁サイトより引用致します。
※黄色アンダーラインは当サイト加筆。

[平成30年4月1日現在法令等]

 大部分の給与所得者の方は、給与の支払者が行う年末調整によって所得税額が確定し、納税も完了しますから、確定申告の必要はありません。
 しかし、給与所得者であっても次のいずれかに当てはまる人は、原則として確定申告をしなければなりません。

1 給与の年間収入金額が2,000万円を超える人
引用元:https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1900.htm


このように、年収が一定以上となる場合、ソーシャルレンディング投資の有無を問わず、確定申告が必要となりますので、ご注意ください。

SBIソーシャルレンディングと税金・確定申告のお話その4【確定申告を通し、税金が減る人、増える人。】

SBIソーシャルレンディング投資を経た利益について確定申告をすることにより、税額が変化する人がいます。

SBIソーシャルレンディングを通しての投資、そして確定申告によって、税金が戻ってくる人もいれば、増える人もいます。悲喜こもごも、の原因は、総合課税制度にあります。

まず、SBIソーシャルレンディングを含むソーシャルレンディング事業者から、分配金の送金を受ける場合、原則、その時点で、所定の税率の源泉徴収が為されています。
分配金として送金を受ける金額は、所定税率の源泉徴収が済んだ後の金額が、送金されてくる、ということです。

※この点については、SBIソーシャルレンディングのFAQページにも、しっかりと明記されています。

SBIソーシャルレンディングからの分配金は、所得税控除済みであることを、確定申告を前に、きちんと把握しておきましょう。
引用元:https://www.sbi-sociallending.jp/faq#f13

その後、確定申告を経ることによって、税金が戻ってくる人もいれば、税金を追加納税することとなる人もいることと思います。
これはひとえに、上述の通り、【総合課税制度】が該当するためです。

例えば、既に高額の給与支給を受けており、所得税率が非常に高率である、という方の場合、確定申告を経て、ソーシャルレンディング投資分配金所得についても、追加納税を行う必要が出てくるでしょう。
※このように、後日納税、となるケースの場合、得たお金をさっさと使ってしまうようなことが無いよう、注意が必要です。
実際の税金支払いの際に、お金が手元にない!という非常事態を、避けるためです。

逆に、日頃の所得税率が決して高くない方の場合は、確定申告を行うことで、分配金から控除されていた源泉徴収済所得税の一部が、還付されてくるケースもあるでしょう。

ソーシャルレンディング税金情報:住民税にも注意!

ソーシャルレンディング収益は、源泉徴収される所得税のみならず、住民税額にも影響を及ぼす場合があります。
意外と盲点となりがちですので、留意が必要です。

ソーシャルレンディング税金情報:主婦も注意!

収入状況によっては、主婦の場合でも、税額等に影響を受ける可能性があります。
くれぐれも、ご注意ください。

ソーシャルレンディングの税金確定申告は、e-taxでお手軽に。

ソーシャルレンディングの確定申告は、e-taxを通して行うことが出来る。
引用元:http://www.e-tax.nta.go.jp/

これまで確定申告をしたことが無い、というサラリーマンの方も、たくさんいらっしゃることでしょう。
最初はなかなかとっつきにくいかも知れませんが、e-taxの取り扱いに慣れてしまえば、2回目以降の確定申告は随分と気が楽になります。
e-taxを用いた確定申告(ソーシャルレンディング投資の収益・雑所得の申告も含む)について解説したWEBコンテンツは、インターネット上に多数、存在しますので、それらも参考にしつつ、せっかくの機会ですので、e-tax、始めてみてはいかがでしょうか。

なお、雑所得の「種目」は、「分配金」でOK。

確定申告時、雑所得の具体的な「種目」の入力について悩むケースもあるでしょう。

ソーシャルレンディング収益の雑所得上の種目としては、分配金でOK

この「種目」箇所については、基本的に「分配金」と入力をしておけばOKです。
※より正確には、税務署、及び、税理士等の税務専門家へと御確認下さい。

ソーシャルレンディング投資に要した雑費は税務上損金計上できる?

  • ソーシャルレンディングの勉強に要した書籍の費用や、
  • 投資家登録や出資申込に要した、通信費や、機器代金、等々について、

雑費等の勘定科目による損金計上(経費処理)が可能なのではないか、との言説も、散見されるようです。
ただし、行き過ぎた節税策は、脱税行為の誹りを受ける恐れもあり、これらは、税務上、慎重な取り扱いを要する事柄にあたります。
実際の申告手続き前に、必ず、読者様ご自身にて、税務署や、税理士等税務専門家へとご相談為さる事としてください。

法人でソーシャルレンディング投資を行う場合の会計処理は、税務・会計専門家へ

法人格でソーシャルレンディング投資を行う場合、個人で投資を行う場合と比べ、投資金額等も大きくなりがちです。
間違った会計処理を継続してしまうと、後からの処理修正が極めて煩雑となる場合もありますので、
あらかじめ、税務・会計の専門家(税理士・公認会計士等)へとご相談為さることをお勧め致します。

キャッシュバック分の確定申告も。

ソーシャルレンディングの場合、出資したファンドからの分配金以外に、ソーシャルレンディング事業者から、キャンペーン等により、キャッシュバックを受け取るケースもあるでしょう。
そうしたキャッシュバックに関する確定申告についても、盲点となりがちですので、ご注意ください。

デフォルト発生時も確定申告を。

出資したソーシャルレンディングファンドがデフォルト(貸し倒れ)等し、損害が発生した場合、他のソーシャルレンディングファンドからの分配金利益を、税務上、打ち消すことが出来る場合があります。
税務専門家等へと相談のうえ、適切な確定申告方針を検討下さい。

まとめ:ソーシャルレンディングで成果発生→「儲かった」と喜ぶその前に、速やかに、税金・納税のことを考えよう。

SBIソーシャルレンディングを通しての投資のみならず、ソーシャルレンディング投資全体において、”税”に関する知識は必要不可欠です。
いささか世知辛い話ではありますが、

  • ソーシャルレンディングで成果(=投資による利益)が発生したら、
  • 納税・確定申告の要について、速やかに、検証をしてみましょう。

詳しくはご自身で、地域の税務署や、税理士・公認会計士等にご相談のうえ、適切な管理・運用を行う事をご徹底下さい。

なお、私は現在、国内23社のソーシャルレンディング事業者に、資金を分散投資しておりますが、
その中でも、SBIソーシャルレンディングは、他のソーシャルレンディング事業者と比べて、私が多くの資金を投資させて頂いている事業者のひとつです。

SBIソーシャルレンディングと確定申告との間の関係が理解できれば、SBIソーシャルレンディングでの投資に向けて、一歩踏み出せます。
引用元:SBIソーシャルレンディング

  • 日本を代表する金融サービサー、SBIグループが提供するソーシャルレンディングサービス。
  • 1万円からいつでも出資可能な「常時募集型ファンド」が提供されている。

等と言った特長のある事業者ですが、その分、個人投資家からの人気が高く、
ファンドによっては、資金募集開始から、あっという間に、資金枠が埋まってしまう、というケースが多く見られます。

「いざ」という時の投資機会を逃さぬためにも、
あらかじめ、投資口座開設だけでも、済ませておくことをお勧めします。

同社の投資口座開設は、こちらの公式ページから手続き可能です。

SBIソーシャルレンディング(公式)

なお、同社の投資口座開設手続きは、いたってシンプルですが、
「初めてで不安」という方は、あらかじめ、こちらの別記事もご参照下さい。

SBIソーシャルレンディングの投資家登録方法。写真付きで徹底解説致します。

SBIソーシャルレンディングに関する記事一式については、こちらからご覧下さい。

ソーシャルレンディング・ラボ【SBIソーシャルレンディング関連記事一覧】

それでは、本記事はここまで。
また次回の記事にて、お会い致しましょう。

追伸:
私は本日時点で、国内23社のソーシャルレンディングサービサーに、投資資金を分散しています。
そうしたなか、周りの人々に、最低限、ある程度の自信をもっておすすめできるソーシャルレンディングサービサー、というのは、正直、限られます。
下記記事では、私の数少ない、おすすめソーシャルレンディングサービサーについて、紹介しております。
是非、ご覧になってみてください。SBIソーシャルレンディングも、登場します。

【ソーシャルレンディングのおすすめ会社はどこですか?】23社分散投資中の筆者が、ソーシャルレンディング投資初心者の読者様におすすめする、厳選3社がこちら。


本寄稿内容は、寄稿者の個人的な見解・体験・意見であり、その内容は、当ラボの公式見解と異なる場合があります。
また、本記事は、読者様への情報提供を目的としたものであり、特定の投資商品(ファンド等含む)への投資勧誘を目的としたものではありません。
個別のソーシャルレンディング事業者における投資口座開設や、実際の投資是非に係るご判断につきましては、必ず、読者様ご自身にて、為さって頂きますよう、お願い致します。

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