オーナーズブック(OwnersBook)に私が日々積極投資している理由はこの4つ。

寄稿者紹介

個人投資家Y.K氏。
2018年初旬からソーシャルレンディング投資を始め、約1年ほどが経過。
合計20社以上のソーシャルレンディング事業者に投資口座を開設し、累計投資額は400万円以上。
30代男性会社員・首都圏在住。

オーナーズブック(OwnersBook)は、私の、お気に入りソーシャルレンディング事業者のひとつです。

オーナーズブック(OwnersBook)は、お気に入りのソーシャルレンディング事業者です。

私は現在、国内23社のソーシャルレンディング事業者に、資金を分散出資させて頂いています。
しかし、各ソーシャルレンディング事業者について、いろいろと勉強を重ねたり、
出資のたびに、各ファンドの詳細情報の読み込みなどを行っていると、
だんだんと、「資金が自然と集中するソーシャルレンディング事業者」というのが、出てきます。
要は、「お気に入り」というやつですね。

オーナーズブック(OwnersBook)は、私の数少ないお気に入りソーシャルレンディング事業者のひとつであり、それに伴い、他の多くのソーシャルレンディング事業者と比べて、相対的に大きな資金を、出資させて頂いています。

しかし、オーナーズブック(OwnersBook)の場合、単純なファンドの利回り、という点では、他のソーシャルレンディング事業者と比べて、決して、並外れて高いわけではありません。
むしろ、わたしのソーシャルレンディング投資全体のなかでは、オーナーズブック(OwnersBook)のファンドの利回りは、どちらかといえば、低い方です。

それではなぜ、私は好き好んで、オーナーズブック(OwnersBook)へと、他のソーシャルレンディング事業者と比べて、積極的な出資を行っているのか。
本記事では、そのあたりを、整理してみたいと思います。

オーナーズブック(OwnersBook)に私が積極投資している理由その1【担保設定】

オーナーズブック(OwnersBook)に私が出資している理由のひとつは、担保設定です。

私は、様々なソーシャルレンディング会社の提供ファンドについて、検証等を行っています。
実際に、たくさんのソーシャルレンディング事業者に投資口座を開き、大量のファンドの詳細情報を読み込んでいると、
いやというほど、身に染みてくる事実があります。

それは、”担保設定”というのは、ソーシャルレンディング事業者によって、実に、様々であり、かつ、各ファンドによっても、てんでバラバラな状態である、ということです。

ファンドから資金を借り入れる事業者が保有している、第三者に対する債権に、譲渡担保を設定する、というファンドもあります。
質権設定、という手法を活用するケースもあります。
土地や建物、といった不動産に、担保権を設定するファンドもあれば、第三者や、借入人企業の代表者個人から、連帯保証(=人的担保、という言い方をすることもあります)を徴求する、というファンドもあります。
そしてもちろん、なかには、全くの無担保・無保証、というファンドも、少なからず、存在します。

ここだけの話ですが、出資是非の判断のために、ファンド詳細情報を読み込んでいて、私が、少々、あきれるようなケースも、ごく稀に、ですが、あります。

  • (借り手の信用力のみに依存する)無担保・無保証型ファンドであるにも関わらず、借り手の業績や市場優位性に関する記載が皆無、という物。
  • 不動産に担保設定を行うにも関わらず、当該不動産の外部専門家による評価額が一切記載されていないもの(=評価額が分からない以上、貸付額と評価額との間のバランスも把握できず、担保掛目すら分からない、ということです)。
  • 第三者企業による連帯保証が売りになっているファンドなのに、当該第三者企業が上場企業なのか、非上場企業なのか、すら、明記されていないもの。

そうしたファンドについては、正直、何をどのように根拠として、出資是非の判断をしたらよいのか、私としても、分かりかねてしまいます。
(私の場合、そうしたファンドについては、極力、出資を避けますし、出資するとしても、ごく少額を、試験的に出資するのみ、としています)

貸金業法の規制の関係で、借り手の具体的な名称や、法人名特定につながるような情報は、投資家に対して提供できない、というのは、私としても、分かります。
ただし、それでも、投資家が知りたい、と思う、最低限度の情報くらいは、やはり、提供すべきだと思うのです。

そのような状況の中、オーナーズブック(OwnersBook)の場合、(少なくとも、私の知る限り)必ず、借り手の保有する不動産に対して、抵当権を設定する、という、ひとつのポリシーが、徹底されています。

勿論、一言で「不動産に抵当権設定」といっても、ディテールはいろいろとあります。
抵当権であったり、根抵当権であったり、シニアローンであったり、メザニンローンであったり。
担保権が設定される不動産の評価額もいろいろですし、評価額に対する貸付金額の割合も、ケースバイケースです。

ただし、何はともあれ、必ず、何らかの不動産に対して、抵当権が設定されます。

様々なソーシャルレンディング事業者に分散出資をしてきた中で、オーナーズブック(OwnersBook)のように、「貸付の代わりに、必ず〇〇の担保設定を行う」というポリシーが徹底されているソーシャルレンディング事業者は、実際、稀です。
これは、私が、オーナーズブック(OwnersBook)に好んで資金を出資する理由のひとつです。

オーナーズブック(OwnersBook)に私が積極投資している理由その2【ファンド情報が充実】

オーナーズブック(OwnersBook)は、私が思うに、ファンド情報が充実しています。

いくら不動産に対する担保権設定が徹底されていたとしても、その肝心の担保不動産に関する情報が不開示であれば、わたしたち個人投資家のリスク判断に、大きな助けとはなりません。
実際、ソーシャルレンディング事業者の中には、不動産に対して抵当権を設定する、としていながら、その不動産(担保物)に関して、具体的な評価額すら、明記していないケースも、私は、目撃したことがあります。

これに対して、オーナーズブック(OwnersBook)の場合、担保権を設定する不動産に関して、かなりの質・量の情報が、ファンド詳細ページに記載されており、私も、都度の出資判断において、当該情報の読み込みに注力しています。

勿論、物件の具体的な住所(地番までわかるような住所表記)や、所有者名などを、ファンド詳細ページで明かしてしまえば、それは、資金の借り手の具体的名称情報を開示してしまうに等しく、そのような開示をしてしまえば、貸金業法の規制に抵触してしまう恐れがあります。
ですから、さすがに、そのレベルの個別具体的な情報までは、オーナーズブック(OwnersBook)といえども、開示はされていません。

しかし、

  • 担保権が設定される不動産の、だいたいのロケーション(市区町村名程度まで)
  • 建物の状況(例:マンションが建設されている。商業ビルが建築予定である、区分所有マンションの1室である、等々)
  • 当該不動産に関する計画(例:リノベーションを行い、宿泊施設として運営予定、等)
  • 当該不動産の、商業上のアクセス情報(例:主要駅からのアクセスの良し悪し等)
  • (賃貸収益物件の場合)賃借の状況
  • 外部専門家による、当該不動産の評価額

上記のような情報一式については、しっかりと明記をしてくれています。

これだけ、担保権が設定される不動産について、きちんと情報が掲載されていると、わたしたち個人投資家にとって、下記のようなメリットが発生します。

  1. 当該不動産の実際の世間的な価格相場(実勢相場)を確認することで、オーナーズブック(及び外部専門家)による評価額が、果たして妥当かどうか、最低限のファクトチェックを実施することができる。
    →担保不動産のある程度の詳細情報が明らかにされていますから、わたしたち自身で、不動産関連情報サイトを確認し、類似する物件の市場相場などを確認することが可能です。
    担保不動産の評価額が1億円で、ただし、実際に不動産情報サイトで、同じような立地、面積等の物件の実勢価格を調べたところ、1億5千万円程度であった、という場合、オーナーズブックの評価額について、ある程度安心して勘案することが出来る、等といった具合です。
    (逆もまた、然り)
  2. 当該不動産に関連して計画されている事業の妥当性について、関連する第三者データから、事業計画の妥当性を判断することが出来る。
    →例えば、オーナーズブックが担保権を設定する予定の不動産について、その後、リノベーションを行い、宿泊施設へと転用予定、等という場合、当該不動産が立地しているエリア(市区町村)の発行している観光情報データなどを確認すれば、そうした事業の成否の見込みについて、ある程度の判断を行うことが可能です。
    旅行系サイトを閲覧してみて、客室の埋まり具合や、室単価・客単価を閲覧してみる、というのも、いい調査手法でしょう。
    そのようにして、出来得る限りの自己調査を行ったうえで、事業の計画に納得ができるようであれば、出資について積極的に検討してみることが出来ます。
    (逆もまた、然り)

こうした検討を行うことが出来るのも、ひとえに、オーナーズブックによる、担保不動産に係る情報の開示が、比較的オープンであるから、です。
これもまた、私が、オーナーズブック(OwnersBook)に好んで出資を行っている理由のひとつです。

オーナーズブック(OwnersBook)に私が積極投資している理由その3【上場企業による運営】

オーナーズブック(OwnersBook)に私が出資する理由のひとつに、上場企業による運営である、という点が挙げられます。

オーナーズブックの運営を行っているのは、ロードスターキャピタル株式会社、という法人です。
同社は、東証マザーズの上場企業でもあります。
上場企業によって運営されているソーシャルレンディングサービス、というのは、実際のところ、まだまだ、少数派です。

もちろん、上場企業であれば100パーセント、コンプライアンスに問題は無い、完璧な会社ばかりだ、というのは、言い過ぎだと、私も思います。
ただし、上場企業が上場企業として成立し、そしてその成立を維持しているその背景には、管理部門(=直接的には会社の収益に貢献しない部署)への莫大な投資と、証券取引所、及び監査法人による、厳重なる監視・管理の目に応えるだけの、企業統治体制が必要です。
実際、資力・業績の面では、十二分に上場要件を満たしていながら、上場した場合の管理コストの急上昇などを嫌気し、「敢えて上場しない」という選択をしている会社も、多量に存在します。
それほどまでに、上場企業を支え得るほどの管理コスト、というのは、莫大なのです。

金融庁による監督のもと、第二種金融商品取引業を営むソーシャルレンディング事業者にとって、法定遵守、すなわち、コンプライアンス重視姿勢の徹底は、事業のランニング・コンサーンのために、必要不可欠な事柄です。
繰り返しとなりますが、「上場企業=パーフェクトなエクセレントカンパニーばかり」というのは、幻想だと、私も思います。
ただし、上場企業の場合、非上場企業と比し、

  • 厳しい上場審査基準をクリアした事業者であり、
  • 上場準備期間から、現在に至るまでの間、自社管理部門(収益には直接貢献しない部門)の莫大なコストをペイしてきた会社であり、
  • 企業統治体制の構築・維持・向上に、励んできた法人である、

という事自体は、ある程度、自明な事柄である、といえるでしょう。
それもまた、私が、オーナーズブック(OwnersBook)に好んで積極出資を行っている理由のひとつです。

(※誤解を招かぬよう、念のため、追記しておきますが、非上場でも、立派な会社はたくさんあります。非上場だからこそ、外部資本家の意見に惑わされることなく、自社だからこそ出来る価値創造を継続している、そんな企業も、たくさんあります。世界的に見て日本を代表する会社のいくつかも、実際に、非上場です。)

オーナーズブック(OwnersBook)に私が積極投資している理由(番外編)【アプリも地味に充実】

オーナーズブック(OwnersBook)に私が積極出資している理由に、同社のアプリの充実もあります。

本記事執筆本日現在、自社オリジナルのモバイル向けアプリを提供しているソーシャルレンディング事業者は、私の調査した限りでは、少数派です。
そんななか、オーナーズブックは、大勢に先んじて、モバイルアプリを自社提供しています。
私も、実際にオーナーズブックのモバイルアプリをインストールし、適宜使用していますが、地味に(失礼)便利です。

前述してきた理由と比べると、さほど大きなインパクトのある事柄ではありませんが、ユーザー(=個人投資家)フレンドリーな同社の企業姿勢を表している、とも取れるでしょう。

私は、今後もオーナーズブック(OwnersBook)に積極投資を継続する予定です。

主に上記してきたような理由により、私は、ソーシャルレンディング投資開始以降、本日に至るまで、オーナーズブック(OwnersBook)には、他のソーシャルレンディング事業者と比べて、多額の資金を出資して参りました。
そしてその姿勢は、以後とも継続予定です。

私は、今後もオーナーズブック(OwnersBook)に積極出資を続けます!
引用元:OwnersBook

本記事でも述べてきたように、オーナーズブック(OwnersBook)の場合、

  • 東証マザーズ上場企業、ロードスターキャピタル株式会社による運営。
  • 全案件(ファンド)に、不動産担保がセッティングされている。

等と言った特長のある事業者ですが、その分、個人投資家からの人気が高く、
ファンドによっては、資金募集開始から、あっという間に、資金枠が埋まってしまう、というケースが多く見られます。

「いざ」という時の投資機会を逃さぬためにも、
あらかじめ、投資口座開設だけでも、済ませておくことをお勧めします。

同社の投資口座開設は、こちらの公式ページから手続き可能です。

OwnersBook(公式)

なお、同社の投資口座開設手続きは、いたってシンプルですが、
「初めてで不安」という方は、あらかじめ、こちらの別記事もご参照下さい。

OwnersBook(オーナーズブック)の口座開設方法まとめ【写真付き】

それでは、本記事はここまで。
また次回の記事にて、お会い致しましょう。

追伸:
大手ソーシャルレンディング事業者各社を、担保設定や投資対象国、投資のしやすさや、信頼性、といった視点から、横断的に比較した、こちらの過去記事も、是非、お読みになってみてください。おすすめです。

【ソーシャルレンディング徹底比較】ファンド利回り、ユーザー数、規模…。国内主要ソーシャルレンディング事業者を横断比較してみた結果をまとめました。


本寄稿内容は、寄稿者の個人的な見解・体験・意見であり、その内容は、当ラボの公式見解と異なる場合があります。
また、本記事は、読者様への情報提供を目的としたものであり、特定の投資商品(ファンド等含む)への投資勧誘を目的としたものではありません。
個別のソーシャルレンディング事業者における投資口座開設や、実際の投資是非に係るご判断につきましては、必ず、読者様ご自身にて、為さって頂きますよう、お願い致します。

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