【ソーシャルレンディングファンド分析】クラウドクレジット(Crowd Credit)「【為替ヘッジあり】東欧金融事業者支援ファンド55号」の場合

寄稿者紹介

個人投資家Y.K氏。
2018年初旬からソーシャルレンディング投資を始め、約1年ほどが経過。
合計20社以上のソーシャルレンディング事業者に投資口座を開設し、累計投資額は400万円以上。
30代男性会社員・首都圏在住。

ソーシャルレンディング各社の過去ファンドを題材に、各社の特徴や、ファンドごとのリスク・リターンのバランス等を検証する本企画。
今回は、クラウドクレジット(Crowd Credit)が2018年に資金募集を行ったソーシャルレンディングファンド、「【為替ヘッジあり】東欧金融事業者支援ファンド55号」を題材に、読み解きを進めて参りましょう。

投資申し込み完了のエビデンス

今回検証対象とするソーシャルレンディングファンドについては、私も個人的に出資をしています。
クラウドクレジット(Crowd Credit)のマイページ、「保有ファンド一覧」からのスクリーンショットがこちら。

クラウドクレジット(Crowd Credit)01

本ファンドの概要

クラウドクレジット(Crowd Credit)のホームページ(https://crowdcredit.jp/fund/detail/402)から確認した、本ファンドの詳細情報としては、下記の通りです。
※なお、本ファンドの主たる事業である、A社グループへの貸付についてのみ、下記、詳説をさせていただきます。

本ファンドのスキーム図

クラウドクレジット(Crowd Credit)のホームページ(https://crowdcredit.jp/fund/detail/402)から確認した、本ファンドのスキーム図は下図です。

クラウドクレジット(Crowd Credit)02
引用元:https://crowdcredit.jp/fund/detail/402

資金の借り手

東欧を拠点に事業を展開する金融事業者(A社)グループのキプロス籍の持ち株会社(親会社)が、本ファンドからの資金の借り手です。
なお、同社は、わたしが別途投資をしている、クラウドクレジット(Crowd Credit)の下記の別ファンドの資金借入人と、同一です。

  • 【為替ヘッジあり】東欧金融事業者支援ファンド47号(https://crowdcredit.jp/fund/detail/343)
  • 【為替ヘッジあり】東欧金融事業者支援ファンド48号(https://crowdcredit.jp/fund/detail/344)
  • 【為替ヘッジあり】東欧金融事業者支援ファンド56号(https://crowdcredit.jp/fund/detail/403)

※それぞれのファンドへと投資申込を行った際の、本ブログ記事については、それぞれ、下記リンクからご確認下さい。

クラウドクレジット(Crowd Credit)の、「【為替ヘッジあり】東欧金融事業者支援ファンド47号」に投資申込を完了致しました。
クラウドクレジット(Crowd Credit)の、「【為替ヘッジあり】東欧金融事業者支援ファンド48号」へと、投資申込を完了致しました。
クラウドクレジット(Crowd Credit)の、「【為替ヘッジあり】東欧金融事業者支援ファンド56号」へと、投資申込を完了致しました。

貸付資金の総額

本ファンドの当初販売金額は、1,000万円とのこと。本ファンドの主たる事業が、A社グループへの貸付であることを鑑みれば、資金の大半は、A社グループへの貸付となるものと思われます。

借り手の資金使途

A社グループは現在、事業の拡大期に入っており、本資金は、そうした同グループの事業拡大のために使用される模様。
具体的には、同グループの貸金業の融資先(最終債務者)への貸付金の資金原資などとなる物と思われます。

貸付・運用の期間

2018年3月中旬に貸付実行が予定されており、
2019年3月下旬の返済予定となっております。
おおよそ1年間程度の貸付・運用期間が想定されています。

返済原資

A社グループからクラウドクレジット(Crowd Credit)への、具体的な返済原資(予定)については、
本ファンド詳細を読む限り、明記が見当たりませんでした。
A社グループの事業内容を鑑みれば、おそらく、同グループが自身の顧客(最終債務者)から受け取る元利金を原資に、クラウドクレジット(Crowd Credit)への返済が行われる計画であるものと思われます。

わたしたち個人投資家の期待利回り

本ファンドの期待利回りは、クラウドクレジット(Crowd Credit)の運用手数料控除後、為替ヘッジ担保金の影響考慮後の数値として、7.0パーセントを想定している、とのこと。

本ソーシャルレンディングファンドのポイント

私が考える、本ソーシャルレンディングファンドのポイントは、下記の通りです。
なお、あくまでも、私の個人的な見解です。

為替ヘッジ担保金の影響考慮後で7.0パーセントの利回りは、十分に魅力的

特に、A社グループについては、過日、アフリカ地域の大手銀行の持ち株会社から、総額21百万ユーロに及ぶ出資を受けた、との情報があります。
このように、ある程度信用力のある貸付先に対して、
クラウドクレジット(Crowd Credit)の運用手数料、及び為替ヘッジ担保金の影響を考慮したうえで、7.0パーセントの投資家利回り想定、というのは、
わたしの考えとしては、ごく魅力的に映りました。

A社グループの事業内容・優位性源泉については、既に先のファンドへの投資の際に確認済。

この点も、わたしにとっては、安心材料のひとつとなりました。

本ソーシャルレンディングファンド検証のまとめ

ソーシャルレンディング各社の過去ファンドを検証し、各社の特徴や、ソーシャルレンディングファンドごとの特色、そして、ファンド概要の読み解きのヒントを探る本シリーズ。
今回は、クラウドクレジット(Crowd Credit)のソーシャルレンディングファンド「【為替ヘッジあり】東欧金融事業者支援ファンド55号」を題材に、検証をさせて頂きました。

しつこいようで申し訳ありませんが、
本記事文中の表現は、いずれも、私のごく個人的な意見に過ぎません。
その点は、くれぐれも、ご承知おきください。

しかし、あくまでも、その限りにおいて、
少しでも、「これからソーシャルレンディング投資を始めてみよう」とお考えの読者様にとり、
ファンド概要の読み込みの具体例として、ご参考になさって頂ける内容と出来たのであれば、嬉しい限りです。

なお、私は現在、国内23社のソーシャルレンディング事業者に、資金を分散投資しておりますが、
その中でも、クラウドクレジットは、他のソーシャルレンディング事業者と比べて、私が多くの資金を投資させて頂いている事業者のひとつです。


引用元:クラウドクレジット

  • 個人投資家としては、為替ヘッジの有無、償還歴の有無、運用期間の長短、等々、幅広いオプションから、国際分散投資先(ファンド)を選別できる。
  • 伊藤忠商事株式会社等、国内有力企業から出資を受ける一方、社内の独立組織として投資管理部を設置する等、社内管理態勢の整備にも積極的。

等と言った特長のある事業者ですが、その分、個人投資家からの人気が高く、
ファンドによっては、資金募集開始から、ごく早期に、資金枠が埋まってしまう、というケースが多く見られます。

「いざ」という時の投資機会を逃さぬためにも、
あらかじめ、投資口座開設だけでも、済ませておくことをお勧めします。

同社の投資口座開設は、こちらの公式ページから手続き可能です。

クラウドクレジット(公式)

なお、同社の投資口座開設手続きは、いたってシンプルですが、
「初めてで不安」という方は、あらかじめ、こちらの別記事もご参照下さい。

[blogcard url=”https://social-lending.online/sl-companies/crowd-credit/kouzakaisetu-cc/”]

それでは、本記事はここまで。
また次回の記事にて、お会い致しましょう。

追伸:
主要ソーシャルレンディング業者各社を、事業者としての規模や、ファンドの平均利回り、信頼性や、初心者へのおすすめ度、といった視座から横断比較した、こちらの過去記事も、是非、ご覧になってみてください。おすすめです。

【ソーシャルレンディング比較検証】事業者規模、年利平均、投資家登録数、初心者へのおすすめ度…。主要ソーシャルレンディング各社を、複数の視座から横断比較。


本寄稿内容は、寄稿者の個人的な見解・体験・意見であり、その内容は、当ラボの公式見解と異なる場合があります。
また、本記事は、読者様への情報提供を目的としたものであり、特定の投資商品(ファンド等含む)への投資勧誘を目的としたものではありません。
個別のソーシャルレンディング事業者における投資口座開設や、実際の投資是非に係るご判断につきましては、必ず、読者様ご自身にて、為さって頂きますよう、お願い致します。

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