「ソーシャルレンディングへの少額投資か、現金保有か、悩んでいます」

頂戴したご質問

「ソーシャルレンディング投資を検討しています。
・国債や社債などよりも高利回りであること
・少額から投資が出来、手続きも簡単そうであること
などには好感していますが、反面、今般のコロナウィルス流行などを見るにつけ、
「やっぱり、現金で持っておくことって、大事なんだな」
とも実感しています(いざという時の備え)。

ソーシャルレンディング投資ならではのリスクや、現金保有の盲点などについて、簡単にでもご教示頂けるとうれしいです。」
(30代・女性・ソーシャルレンディング投資歴:なし)

【まずは少額から】ソーシャルレンディング投資のメリット

昨今、主に個人投資家の間で人気の高まっているソーシャルレンディング。
そんなソーシャルレンディング投資には、いくつかのメリットがあります。

①高い期待利回り

現在、国内には様々なソーシャルレンディング事業者があり、募集されているファンドの期待利回りも、千差万別です。
しかし、一般的にいって、(特に、定期預金などと比較すれば)その提示している目論見利回りは、確かに、高いです。

例えば、累計貸付実績1,300億円強という規模を誇るSBIソーシャルレンディングの場合、

  • 原則として、いつでも、1口1万円から投資でき、
  • これまでに、170本以上の組成・募集実績があり、
  • 延滞中元本・デフォルト元本、いずれもゼロ円、という実績を持つ、

不動産担保ローン事業者ファンド」の場合で、名目利回りは、年率2.5パーセント~5.0パーセントと設定されています。
※かつ、上記ファンドシリーズの場合、融資先が保有する貸付債権(不動産担保付き)に、質権が設定される、という保全策も講じられています。

②少額から投資できる

同じく、ご質問者様がご指摘為さっておられる通り、(例えば、不動産投資などと比較して)少額から投資をスタートできる、というのも、ソーシャルレンディング投資の魅力のひとつです。
国内の多くのソーシャルレンディング事業者は、最低投資額を「1口1万円」としていますが、主に上場企業が借り手となるファンドの募集を仲介しているfunds(ファンズ)の場合、「1円から投資できる」サービス設計が為されていることでも知られています。

③投資の手続きが簡単

ソーシャルレンディング事業者が組成しているファンドを購入するためには、

  • あらかじめ、ソーシャルレンディング事業者へと投資家登録を済ませた上で、
  • 希望のファンドへと、投資申込を行う必要がありますが、

いずれの手続きも、オンラインで完結します。
この利便性もまた、ソーシャルレンディング投資が、多くの現役世代投資家から受け入れられているポイントの一つと言えましょう。

ソーシャルレンディング投資のデメリット

メリットも少なくないソーシャルレンディング投資ですが、いくつか、看過しがたいデメリットも存在します。

①流動性が低い

一旦、特定のソーシャルレンディング・ファンドを購入すると、そのファンドが最終的に償還されるまでの間、投資家の出資資金は、ファンドに拘束されることとなります。

例えば、東証マザーズ上場であるロードスターキャピタル株式会社が運営しているソーシャルレンディング・サービス「オーナーズブック」の場合でも、この点はFAQページに明記されています。

原則としていつでも市場で換価できる上場企業株式や、投資口座からの払い戻しが効くFX投資等と比べ、この流動性の低さは、ソーシャルレンディング投資のデメリットのひとつと言えます。

②延滞やデフォルトの可能性がある

ソーシャルレンディング事業者は、投資家から募った資金を、第三者企業(借り手)へと融資します。
そして借り手はソーシャルレンディング事業者に対し、利息を上乗せして返済し、ソーシャルレンディング事業者としては、そうして回収した元利金を原資にして、出資者である投資家に対し、分配や償還を行います。

借り手からソーシャルレンディング事業者への元利金返済が滞りなく遂行されれば良いわけですが、もしも借り手からの返済に遅延が生じてしまった場合、ソーシャルレンディング事業者から投資家への分配にも、遅れが生じてしまうこととなります。

さらに、借り手からの返済が、貸付元本の一部に留まってしまった場合(=ソーシャルレンディング事業者が、全額の回収に失敗した場合)、投資家が出資した元本についても、毀損が生じてしまうこととなります。

現金保有のメリット

「貯蓄から投資へ」との呼びかけが多く為されている今般、資金を現金(預金も含む)のまま保有し続けることに、迷いを感じておられる方も、多くいらっしゃるようです。
しかしながら、資金を投資に回すことなく、しっかりと現金で保有し続けることには、当然、それなりのメリットがあります。

①高い流動性

資金を現金で保有していれば、(質問者様ご指摘のような、有事の際においても、一般的には)資金を即座に手元に用意することができます。
この安心感は、現金保有ならではの効用であり、特に社会変動の大きい時期においては、何事にも代えがたいメリットの一つと言えるでしょう。

②預金保護

資金を預けている銀行等金融機関が、万が一、破綻してしまったとしても、元本1,000万円までと破綻日までの利息等については、預金保護の対象となります。

上限額こそ設けられているものの、こうした保護制度が整備されていることもまた、現金保有の大切なメリットの一つと言えます。

現金保有のデメリット

主に安心感において効用の大きい「現金保有」ですが、いくつか、デメリットもあります。

①資産が拡大しない

現状、預金等につく金利は、非常に低く抑えられており、銀行に資金を預け入れておいたとしても、資産の積極的な拡大を望むことは難しいのが実情です。

一般的に、資金を投資に回す場合、元本が雪だるま式に増大していく複利効果に期待を寄せることとなりますが、現金保有(銀行預金等含む)の場合は、そのような効果を期待することもできません。

②インフレーションに弱い

もしも、日本国においてインフレーションが進行した場合、現在現金保有している資金は、その相対的な価値を減退させることとなります。

現に、120年前と比べると、日本の物価は約3,000倍となっているとの説もありますから、長い目で考えれば、現金で保有している資産の相対的な価値が、目減りしていってしまうリスクにも、配慮が必要です。

投資用資金と現金保有のバランスが肝心

ソーシャルレンディング投資を含む投資にも、それぞれ固有のメリット・デメリットがあり、その反面、資金を現金で保有し続けることにも、功罪があります。
このため、現実的な折衷案として、各人それぞれが、

  • 自身の現在の資金量や、
  • リスク性向、
  • 生活を維持するために必要な資金量
  • 今後獲得できる見込みである生涯年収

等をもとに、「どの程度の額を、現金保有し、」「逆に、どの程度の額を、投資用資金とするのか」のバランスを、勘案していくことが必要です。


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