ネクストシフトファンドで、ソーシャルレンディングファンド「ジョージア×カンボジア マイクロファイナンスファンド3号」が公開されています。

寄稿者紹介

個人投資家Y.K氏。
2018年初旬からソーシャルレンディング投資を始め、約1年ほどが経過。
合計20社以上のソーシャルレンディング事業者に投資口座を開設し、累計投資額は400万円以上。
30代男性会社員・首都圏在住。

本ソーシャルレンディングファンドの概要

同社のホームページから確認した、本ファンドの概要としては、下記の通りです。

本ソーシャルレンディングファンドの詳細情報ページのURL

こちらです。

https://nextshiftfund.jp/investment/fund_detail/8/

本ソーシャルレンディングファンドのスキーム図


引用元:https://nextshiftfund.jp/investment/fund_detail/8/#!tab3

資金の借り手

案件1としては、ジョージアのマイクロファイナンス機関(以下MFI)C社に対する貸付、
案件2としては、カンボジアのマイクロファイナンス機関(以下MFI)B社に対する貸付を行う、とのこと。

貸付資金の総額

本ファンドの募集額としては、2,000万円。
もっとも、500万円以上集まれば、ファンドとしては成立、とのこと。

借り手の資金使途

C社は、借入金を原資に、ジョージア国内で、中小企業向けに、不動産担保ローン事業を行う、とのこと。
一方、B社は、同じく借入金を原資に、カンボジア国内で、農機具ローン事業を行う、とのこと。

貸付・運用の期間

13カ月の貸付・運用となります。

設定担保

担保が供されることはありません。
※無担保であることについて、商品概要ページには、これといって、明記がありませんでした。
念のため、ネクストシフトファンドに電話をして(※電話番号を探すのに、一苦労しましたが…)、確認したところ、
やはり、無担保、ということで、間違いありませんでした。

返済原資

C社もB社も、それぞれ、ジョージア、及びカンボジア国内にて、ローン事業を営みますので、
C社及びB社からネクストシフトファンドへの返済の原資には、C社及びB社が融資先から回収する元利金が充てられるものと思います。

本ソーシャルレンディングファンドの期待利回り

7.2パーセント、とのこと。

本ソーシャルレンディングファンドの検証ポイント

私が考える、本ファンドのポイントは、下記の通りです。
なお、いずれも、私の個人的な見解です。
実際の投資是非の判断においては、必ず、各投資家様それぞれ、皆様ご自身において、ご検討・ご判断を為さって頂きますよう、お願い致します。

本ソーシャルレンディングファンドのおすすめポイント

ファンド概要情報を読み込む限り、本事業の社会的な意義そのものは、決して少なからぬ物と思います。

本ソーシャルレンディングファンドの失敗リスク・危険性について

無担保ファンドであること。

ファンド概要にはその点特段明記がありませんでしたが、念のためネクストシフトファンドに照会したところ、やはり、無担保ファンドであることが確認できました。

為替ヘッジ無。

貸付も返済も米ドル建てで行われるため、わたしたち個人投資家としては、本ファンドに投資する場合、為替差損のリスクをも受忍する必要があります。
もっとも、逆に言えば、為替差【益】の可能性もあるわけですが、為替差益狙いのトレードをしたいのであれば、FXをすればいいだけ、とも思います。

ファンドシリーズとしての実績がない。

ネクストシフトファンド自体が、新興のソーシャルレンディング事業者ですから、この点は、致し方ない、とは思います。

本ファンドは、ジョージア×カンボジア マイクロファイナンスファンド【3号】とのことですので、
「1号や、2号は、どうだったのか?」
と思い、調べてみましたところ、


引用元:https://nextshiftfund.jp/investment/fund_list.html

上図の通り、

  • 1号は、2,000万円の募集で、536万円だけ集め、一応、成立。現在運行中。
  • 2号は、同じく2,000万円の募集だったのですが、98万円しか集まらず、不成立。

という状況です。

勿論、満期償還実績も皆無ですから、ファンドシリーズとしての優劣を、判断しようにも、元データが無い、という状況です。

ネクストシフトファンドHP上で、問い合わせ先電話番号の表記が無い。

本ファンドの場合、担保設定の有無について、特段の明記が見当たりませんでしたので、
「書いていない以上、たぶん、無担保なのだろうな」
とは思ったのですが、正確な一次情報把握のため、ネクストシフトファンドに電話で照会をしてみることにしました。

しかし、ネクストシフトファンドのHP上をいくら探しても、電話番号の表記が見当たらない。


引用元:https://nextshiftfund.jp/investment/fund_detail/8/#!tab3

フッターにも無いし、


引用元:https://www.nextshift.jp/company

運営会社のホームページにも、電話番号表記が無い。

私は現在、国内23社のソーシャルレンディング事業者に、資金を分散投資しておりますが、ここまで徹底的に、電話番号の表記が為されていない事業者、というのは、正直、珍しいです。

結局その後、別ルートから調べまして、電話番号を把握し、なんとか、電話でネクストシフトファンドへと問い合わせることが出来ましたが…。

なお、誤解がないように、申し添えますと、
第二種金融商品取引業を営む事業者は、必ず、自社へと繋がる電話番号を、わかりやすいところ(例:ホームページ上)に掲載しておかなくてはならない、等と言う法令は、ありません。
このため、ネクストシフトファンドは、法令違反をおかしているわけでは、ありません。

また、本件に係る業界の自主規制ルールの有無を、第二種金融商品取引業協会(https://www.t2fifa.or.jp/)にも確認してみましたが、自主規制ルールレベルでも、特にそのようなルールは設けていない、とのこと。
このため、ネクストシフトファンドは、業界の定める自主規制ルールに違反しているわけでも、ありません。

ただし、これはあくまでも、ソーシャルレンディング投資業界の明るい将来を願う、一(いち)個人投資家として、勝手な老婆心から、思うのですが、
ネクストシフトファンドの場合、ソーシャルレンディング業界では、まだまだ、新鋭、という存在です。
その分、事業者としての規模も小さく、個別の電話対応を行うのは、大変だ、という事情も、あるのだと思います。
しかし、そのような新鋭・新興の事業者だからこそ、役員も含めた社員総出での、電話対応、意外と、大切なのではないでしょうか。

あくまで匿名掲示板上の情報でしか無いので、真偽のほどは分かりかねますが、規模・実績的には圧倒的大手にあたるクラウドクレジットに関しては、こんな情報もあります。


引用元:http://maguro.2ch.sc/test/read.cgi/money/1516862274/334-

個人投資家との付き合い方・信頼関係の構築の方法、には、それぞれ、独自の考え方があるものと思いますが、
「急ぎで電話でファンド内容について確認したい!」
という個人投資家も、以後、少なくないでしょうから、ネクストシフトファンドさんにおいては、少し、考えてみて頂けると、良いかもしれません。

総論。本ソーシャルレンディングファンドを、他ファンドと比較・ランキングすると…

電話番号云々の話は度外視するとしても、

  • 無担保。
  • 為替ヘッジ無。
  • ファンドシリーズとしての実績なし。
  • ソーシャルレンディング事業者としても、まだ大きな実績はない。

という事を考えれば、出資についてポジティブな判断をすることは、いささか、難しいものと思います。
※勿論、あくまでも、私の個人的な所見に過ぎません。

たとえば、先ほど話に出た、クラウドクレジットであれば、

  • 為替ヘッジが付いて(=わたしたち個人投資家は、為替リスクから解放される)、
  • ファンドシリーズとして80本以上の組成実績があり、
  • そのうち、既に70本以上が満期償還を果たしている(※情報出所:https://crowdcredit.jp/operation/index/6)、
  • 東欧の金融事業者を支援するファンドが、

年利8パーセントで出ています。


引用元:https://crowdcredit.jp/fund/

単純に経済的合理性で考えれば、そちらに流れてしまうのが自然かな…と、思ってしまう次第です。
※繰り返しますが、あくまでも、私の個人的な所見です。

本記事執筆現在の資金応募状況は


引用元:https://nextshiftfund.jp/investment/fund_detail/8/

現在、14パーセントほど、資金が集まっている状況、とのことです。

まとめ

記事中には、私の個人的な見解が、多々、含まれておりますが、
あくまでも、その限りにおいて、
少しでも、「これからソーシャルレンディング投資を始めてみよう」とお考えの読者様にとり、ご参考になさって頂ける内容と出来たのであれば、嬉しい限りです。

なお、私は現在、国内23社のソーシャルレンディング事業者に、資金を分散投資中です。
そんな私が、国内23社中、厳選した3社のみ、「おすすめ事業者」としてご紹介しておりますのが、下記の別記事となります。
お時間ございましたら、ぜひご覧ください。

【ソーシャルレンディングのおすすめ会社はどこですか?】23社分散投資中の筆者が、ソーシャルレンディング投資初心者の読者様におすすめする、厳選3社がこちら。

ソーシャルレンディング各社をランキング形式で分析したこちらの過去記事もおすすめです。

【ソーシャルレンディングランキング決定版】利回り・投資対象国・担保設定状況・投資のしさすさ。異なる4つの視座から人気ソーシャルレンディング事業者を徹底ランキング。

主要なソーシャルレンディング事業者を、投資家登録数や累計投融資額も含めた様々なポイントから比較した分析記事はこちらです。

【ソーシャルレンディング各社徹底比較】投資家登録数・累計投融資額・年利平均…。主要ソーシャルレンディング各社を7つの視座から横断比較してみた結果、見えてきた真実とは。

それぞれ、是非、ご一読下さい。

それでは、本記事はここまで。
また次回の記事にて、お会い致しましょう。


本寄稿内容は、寄稿者の個人的な見解・体験・意見であり、その内容は、当ラボの公式見解と異なる場合があります。
また、本記事は、読者様への情報提供を目的としたものであり、特定の投資商品(ファンド等含む)への投資勧誘を目的としたものではありません。
個別のソーシャルレンディング事業者における投資口座開設や、実際の投資是非に係るご判断につきましては、必ず、読者様ご自身にて、為さって頂きますよう、お願い致します。

ソーシャルレンディング・ラボとは-Author Info-

ソーシャルレンディング・ラボ
ソーシャルレンディング情報専門メディア、「ソーシャルレンディング・ラボ」の公式サイト。ソーシャルレンディング業界ニュースや、主に国内の各ソーシャルレンディング事業者に関する最新情報を提供している。
公開済記事コンテンツは550件超、登録読者に向け無料にて発信しているニュース・メールの累計配信数は、8,000通を突破している。

メディア掲載歴(一部・順不同)
・朝日新聞デジタル&m
・財経新聞
・SankeiBiz
・RBBTODAY
・楽天Infoseekニュース
・excite.ニュース
・BIGLOBEニュース
・@nifty ビジネス
・Mapionニュース
・NewsPicks
・ビズハック
・MONEY ZONE
・Resemom
・SANSPO.COM
・Trend Times
・zakzak
・とれまがニュース
・徳島新聞