ソーシャルレンディングと「楽ラップ」の違いを検証

ソーシャルレンディングとは

ソーシャルレンディングは、

  • 資金融資を受けたい、と考える企業(個人事業主の場合も有り)と、
  • 資金を投資し、分配金を得たい、と考える投資家とを、

マッチングする、投資プラットフォームです。

国外(アメリカ・ヨーロッパなど金融先進諸国)では、P2Pレンディング(ピアツーピア・レンディング)として知られ、主に個人が借り手となっていますが、
日本版ソーシャルレンディングの場合は、あくまでも事業者(企業)が融資先となっている点に、特徴があります。

尚、融資、といっても、個人投資家が直接企業に対して資金融資を行うと、貸金業法に抵触してしまうこととなります。
このため、投資家はあくまでも、ソーシャルレンディングが組成するファンドに対して、出資を行う、という立場をとったうえで、
そうして集めた資金(※ソーシャルレンディング事業者は、第一種・第二種金融商品取引業の登録事業者でもあります)を、貸金業の免許を持つソーシャルレンディング事業者が、借り手に対して、融資する、という形態がとられています。

日本国内で営業している、主なソーシャルレンディング事業者としては、

  • SBIソーシャルレンディング(累計融資1,600億円以上)や、
  • クラウドバンク(応募総額1,200億円以上)、
  • クラウドクレジット(主に国外向け案件に対して融資)

などがあります。

ソーシャルレンディングのメリット

個人投資家においては、数万円程度の小額から、インターネットを介して、ごく簡単に投資をスタートすることができる、というメリットがあるほか、
一度ファンドへと出資を済ませたら、後は、ファンドの償還まで、投資家に求められる作業がないため、
本業が忙しい会社員など、投資に対して大きな時間を割くことが難しい投資家層にとって、時間効率が良い、というメリットもあります。

また、投資としての利回りを重視したファンドのほかに、社会的インパクトを重視したファンドなど、公益性の高いファンドが提供されているケースもあり、
各投資家の目的別に応じたファンド選定が出来る点も、ソーシャルレンディングならではのメリットのひとつと言えましょう。

ソーシャルレンディングの問題点

ソーシャルレンディング投資の場合、一旦ファンドへと投資を行うと、原則として、そのファンドが償還を迎えるまでの間、投資した資金を引き出すことができない(=ファンドを中途解約することができない)、という注意点があります。
また、投資家からの人気が、特定のソーシャルレンディング事業者に集中している関係上、そうした人気事業者がファンド募集を開始する場合、投資家のアクセスが集中し、結果として、あまりの混雑でサイトのページ読み込み速度等が低下し、結果として、投資ができなかった、等ということがあり得ます。

さらに、ソーシャルレンディングの場合、あくまでも新種の投資手法であるため、税制上の優遇措置が講じられていません。
具体的には、投資家が受け取る分配金は、所得分類上、「雑所得」に該当し、かつ、課税制度としては、総合課税の一択、とされています。
上場株式投資のような申告分離課税が認められていないほか、不動産投資のような損益通算が不可である、という点は、
ソーシャルレンディング投資家にとって、留意を要するポイントと言えます。


参考:
【2021年1月最新版】ソーシャルレンディングおすすめ9社&危ない3社比較ランキング【投資初心者必見】

楽ラップとは



引用元:楽ラップ

楽ラップは、楽天証券株式会社が運営している、ロボアドバイザーサービスです。
複数の質問に回答するだけで、各投資家別に最適化された運用コースが提案されるほか、毎月の積立にも対応済。
さらに、株式市場の値動きが大きい局面に備えた「下落ショック軽減機能」が提供されている、などの特徴があります。

楽ラップの投資対象

楽ラップでは、複数の投資対象ファンドを通して、

  • 国内株式や、
  • 先進国株式、新興国株式などの外国株式、
  • その他、国内外債券や、REITなど、

幅広い投資対象物へと、分散投資を図ることができるとされています。

楽ラップの運用コース

楽ラップでは、各個人投資家のリスク性向に応じて、下記9つの運用コースが提供されています。

  • 保守型
  • やや保守型
  • やや積極型
  • 積極型
  • かなり積極型

保守的な傾向が強い運用コースほど、ポートフォリオにおける債券の比率が高く、
反面、積極的な運用コースの場合は、株式の占める割合が大きくなる仕組みです。

楽ラップの手数料体系

楽ラップの初期手数料はゼロ円。
運営・管理手数料としては、下記2通りの体系が用意されています。

  • 固定報酬型:0.715パーセント
  • 成功報酬併用型:固定報酬0.605パーセント+運用益の5.5パーセント

楽ラップとソーシャルレンディングの違い・比較

ここからは、ソーシャルレンディングと、ロボアドバイザーサービス「楽ラップ」との相違点などを比較していきましょう。

投資対象

ソーシャルレンディングの場合、投資対象となるのは、融資先への貸付債権です。
投資家への分配の原資は、ソーシャルレンディング事業者(貸金業者)が、自身の融資先から回収した、貸付元利金です。
このようにして、融資債権に投資する以上、融資先からの返済が遅延するなどした場合、投資家への分配にも、当然、支障が生じることとなります。
また、融資先が早期繰り上げ返済を実施した場合、ファンドも早期償還となるケースがあります(=早期償還となった場合、運用期間が従来想定よりも短くなるため、運用益の総額が、当初目論見よりも小さくなる場合があります)。

反面、楽ラップの場合、投資対象となるのは、上掲の通り、国内外の株式や、債権、REITなど。
株式市場の上下動に応じて、運用成績に差が出ることとなります。
ソーシャルレンディングのような貸し倒れリスク(融資先が資金返済を滞らせる等した場合)はありませんが、
市況の急激な悪化などが生じた場合、運用成績が著しく不良となることがあります。

手数料体系

ソーシャルレンディング投資の場合、運用期間中の運用手数料が生じますが、実際の料率は、ソーシャルレンディング事業者によって異なります。
また、各ファンドに掲示されている想定利回りは、ソーシャルレンディング事業者の運用手数料を控除済の料率が記されていることが一般的です。

反面、楽ラップのロボアドバイザーサービスの場合、運用額の多寡に応じて、一定料率の固定報酬、ないしは、運用成果に応じた成功報酬手数料が生じることとなります。


参考:
楽ラップ|公式サイト

ソーシャルレンディング・ラボとは-Author Info-

ソーシャルレンディング・ラボ
ソーシャルレンディング情報専門メディア、「ソーシャルレンディング・ラボ」の公式サイト。ソーシャルレンディング業界ニュースや、主に国内の各ソーシャルレンディング事業者に関する最新情報を提供している。
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