不動産クラウドファンディングのシステム開発について

不動産クラウドファンディングとは

不動産クラウドファンディングは、

  • 新たに不動産を取得したい、と考えている事業者が、
  • クラウドファンディングによって資金を募り、
  • 募った資金で、不動産を取得し、事業(不動産の賃貸や、バリューアップ後の売却等)を行い、
  • 事業から生じた収益を、投資家に対して分配する、

というビジネスです。

不動産事業者にとっては、

  • 築年数や建築法の関係などで、銀行融資が付きづらい物件についても、比較的容易に、購入資金の調達が行える
  • 不動産投資に興味を抱いている個人投資家にアプローチできる

などといったメリットがあります。

また、出資をする個人投資家にとっても、

  • 1万円程度の少額から、不動産投資を行うことが出来る
  • 投資に関する実務は、クラウドファンディング事業者(不動産事業者)に一任することが出来る

等といった利点を享受することが出来ます。


参考:
不動産投資型クラウドファンディングとは|仕組みやメリット、リスクについて徹底検証【不動産特定共同事業法改正も】

不動産クラウドファンディングを展開するためには、許可申請とシステム開発が必要

不動産事業者が、不動産クラウドファンディングを実施して資金調達を行うためには、

  • 不動産特定共同事業の許可申請と、
  • 不動産クラウドファンディングを管理するためのシステム開発が、

必要となります。

前者については、行政書士や弁護士が申請代行を受託しているケースが多くあります。
また、後者については、システム開発会社に委託するケースが多いようです。

不動産クラウドファンディングのシステム開発会社一覧

不動産クラウドファンディングのシステム提供を行っている企業は多数ありますが、

  • システム開発会社が、事業として、不動産クラウドファンディングのシステム開発を行っているケースと、
  • すでに不動産クラウドファンディングを事業として展開している企業が、構築したシステムをOEM展開しているケース、

の2種に大別できます。

それぞれ、詳しく見て参りましょう。

システム開発会社による不動産クラウドファンディング・システム開発

システム開発会社によるシステム提供(不動産クラウドファンディング事業者によるOEMではない)としては、下記のようなケースが挙げられます。

ENjiNEのケース



引用元:https://relic.co.jp/services/enjine/real_estate/

「ENjiNE」というのは、株式会社Relic(東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー8F)の運営している、購入型クラウドファンディング・サイトの名称です。
そして、Relic社は、クラウドファンディングサイト構築支援サービスとして、「CROWDFUNDING NETWORK Powered by ENjiNEシリーズ」を展開しており、

  • 購入型クラウドファンディング
  • 越境型クラウドファンディング
  • 寄付型クラウドファンディング
  • ふるさと納税型クラウドファンディング
  • 融資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)

などのシステム開発を手掛けており、不動産投資型クラウドファンディング版も、その流れで提供されています。

実際の導入事例としては、アイディ株式会社運営の不動産クラウドファンディング「ぽちぽちファンディング」や、株式会社パートナーズによる「パートナーズファンディング」が挙げられます。

  • 匿名組合型・任意組合型​の双方に対応できるほか、
  • 契約書の自動発行機能​も搭載、
  • 投資募集についても、先着式・抽選式の両方に対応できるなど、

実際のクラウドファンディングサイト運営において役立つ、様々な機能を取り揃えています。

サイブリッジのケース



引用元:サイブリッジ

サイブリッジグループ株式会社(東京都新宿区北新宿2-21-1新宿フロントタワー20F)でも、不動産クラウドファンディング・システムの構築を受託しています。
株式会社SATAS(東京都港区南青山2-24-15 青山タワービル 9F)運営の不動産クラウドファンディング「WARASHIBE」では、サイブリッジ社のシステムが採用されているとのこと。

不特法クラウド



引用元:不特法クラウド

「不特法クラウド」は、株式会社レプス(京都市)が提供しているクラウドファンディング・システム。
クラウドファンディング型の不動産特定共同事業に特化して開発されており、

  • eKYCでの本人確認や、
  • 会員管理機能、
  • 預託金機能などが、

パッケージで提供されています。
既に国内6サイトにシステム提供をしている、とのこと。

パイプドビッツのケース



引用元:パイプドビッツ

システム開発会社、株式会社パイプドビッツ(東京都港区赤坂 2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル)は、きらめき不動産株式会社の不動産クラウドファンディング「ONIGIRI Funding」のシステム開発を手掛けています。

すでに不動産クラウドファンディングを展開している企業によるOEM販売

自社が不動産クラウドファンディングを営んでいる企業が、これまでの実績等を活用し、システムのOEM展開を行っているケースとしては、下記のようなものがあります。

FANTAS technology社のケース



引用元:FANTAS technology

不動産クラウドファンディング・サービス「FANTAS funding」を展開しているFANTAS technology 株式会社は、2020年11月、プレスリリースを通じて、自社の不動産クラウドファンディング・システムのOEM提供をスタートする旨を明らかにしました。
提供メニューには、システム開発のほか、

  • 投資家向けのサービスサイトの制作や、
  • 投資家ユーザー獲得を含む、デジタルマーケティング広告代理、
  • その他コンサルティングや、システム保守

が含まれています。

ブリッジ・シー・キャピタルのケース



引用元:https://www.oem.creal.jp/

不動産クラウドファンディング・サービス「creal」を展開しているブリッジ・シー・キャピタル社も、プレスリリースを通じて、自社の不動産クラウドファンディング・システムのOEM販売開始を公表しています。

crealの累計調達額は、75億円強に達しており、国内不動産クラウドファンディング業界において大手と言えるほか、組成ファンド数39、このうち24ファンドが既に償還済、など、ファンディングの実績を積み上げている事業者です。
サービスサイトは、2020年10月に、グッドデザイン賞を受賞しているほか、プログラミング言語「Ruby」を活用したITビジネスコンテスト 『Ruby biz Grand prix 2020』でも、『Vertical Solution賞』を受賞するなど、テック面でも強さを見せています。

システムのOEM展開については、既に専用HPも提供されています。

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