レバナス積立をシミュレーション-10年積立の平均年利はどのくらい?

【3分読了】本記事のまとめ

レバナスへの積立投資には、様々なメリットがある
  • 直近10数年間において成長著しい、ナスダック100指数に対し、2倍レバレッジをかけた積立投資が出来る。
  • 仮に、今後、ナスダック100指数が高騰すれば、レバレッジ効果により、多額のキャピタル・ゲインを手に出来る可能性がある。
  • レバナスは、通常の投資信託同様、ネット証券会社を通じ、100円程度の少額から、積立投資を行うことが出来る。積立投資により、高値掴み(=投資信託の基準価額が割高な時に、投資口を買い過ぎてしまうこと)のリスクを軽減したり、基準価額が割安な時に、投資口のまとめ買いを行うことができる、という利点もある。
一方で、レバナスへの積立投資には、注意喚起の声もある
  • レバナスの場合、レバレッジ型ファンド特有の「逓減効果」により、元指数(ナスダック100指数)がボックス相場入りした場合、徐々に基準価額が目減りしていく恐れがある。
  • もし、ナスダック100指数が急落するようなことがあれば、レバナスの基準価額は(負のレバレッジ効果により)暴落する恐れがある。
  • レバナスは、つみたてNISAの対象銘柄として認定されていないため、積立投資の強い味方とされる、つみたてNISA口座を利用した投資が出来ない。また、フツナス(ナスダック100指数に対し、レバレッジをかけずに追随する投資信託)と比較すると、信託報酬料率が高い。
レバナスへの積立投資よりも、比較的確実性の高い投資手法として、クラウドファンディング系の投資を推す声もある
  • クラウドファンディング系投資の場合、そもそも期待利回り(5%前後~10%程度)が事業者側から提示されている(一方でレバナスの場合、リターンがプラスとなるか、マイナスとなるか、は、未知数)
  • 運用期間は事前に定められているため、投資家自身で、買い時・売り時の判断をする必要が無い(レバナスの場合、投資家自身でテクニカル分析をし、基準価額の安値・高値を判断する必要がある)
  • そもそも「値動き」というものがないため、日々のチャート監視も不要。投資家自身で値動きに応じた投資判断を行う必要が無い(レバナスの場合、日々の値動きが大きいため、値上がり・値下がりが気になり、一喜一憂することとなる)
投資初心者から特に人気の高いクラウドファンディング事業者は下記
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※クラウドファンディング投資についてより詳しくは、下記の別記事も参照:
ソーシャルレンディングおすすめ9社&危ない3社比較ランキング【投資初心者必見】

レバナスへの「積立投資」とは

昨今、TwitterなどのSNSや、Youtube動画などで話題となっている、「レバナス」。
そんなレバナスは、

  • 大和アセットマネジメントが運用委託する、「iFreeレバレッジ NASDAQ100」、もしくは、
  • 楽天投信投資顧問が運用委託する、「楽天レバレッジNASDAQ-100」、

のこと(いずれも、非上場投資信託)を指しており、SBI証券や楽天証券、マネックス証券、松井証券等と言った、主にネット系の証券会社を経由して、(投資口座開設済の投資家であれば)誰でも買い付け・取得することが可能です。
具体的な買い付け方法としては、「スポット購入」も行えるほか、自動引き落とし手数料等無料の、「積立投資」も勿論利用できます。

レバナスへの積立投資のメリット

そんなレバナスに対して、積立投資を行う場合、主に、下記のようなメリットを期待することが出来る、と言われています。

ナスダック100指数に対して、レバレッジをかけた投資が行える

レバナス・ファンドが投資対象とするのは、米国・ナスダック市場の指数のひとつ、「ナスダック100指数」。
ナスダック市場に上場している、約3,000銘柄の中から、金融系の銘柄を除外した、時価総額上位100社で構成されています。

ナスダック100指数に対して連動した投資成果の獲得を目指すETFのポートフォリオによれば、2022年1月現在、その構成銘柄は、主に下記の通りです。

企業名 産業分野 ポートフォリオに占めるシェア(%)
Apple Inc Information Technology 11.678
Microsoft Corp Information Technology 9.752
Amazon.com Inc Consumer Discretionary 6.853
Meta Platforms Inc Communication Services 4.875
Tesla Inc Consumer Discretionary 4.425
NVIDIA Corp Information Technology 4.103


ソースは、ナスダック100指数に連動した投資成果の獲得を目指す上場投資信託(ETF)のポートフォリオ

上記した以外にも、検索サービス大手「Google」の親会社にあたる、アルファベット社の株式や、動画ストリーミング・サービス大手「ネットフリックス」、電子決済事業者「ペイパル」など、錚々たる企業の銘柄が、ポートフォリオに含まれています。

レバナス・ファンドへと積立投資を行えば、実質的に、これらの有名企業に対して、レバレッジの効いた分散投資を行うことが可能となります。

ナスダック100指数の、直近10年程度の成長は、ナスダック総合指数やダウ工業平均、S&P500等の人気インデックスを、遥かに凌駕している

レバナスへの積立投資のメリット
直近10年程度の間の、ナスダック100指数の成長ぶりは、他の有名指数を遥かに上回っています。

上のグラフは、直近10年程度(2008年頃から、2021年頃)にかけての間の、

  • ナスダック100指数
  • ナスダック総合指数
  • S&P500指数
  • ダウ工業平均
  • 日経平均

の値動きを、互いに比較しやすいように簡易的に並べたものです。

レバナスが実質的な投資対象とする、ナスダック100指数の成長度合いは、他の主要指数のそれを、大幅に上回っていることがわかります。


参考:
レバナスのチャートから読み解く、レバナスの強み、そして弱点とは

ナスダック100指数が高騰すれば、レバレッジ効果により、大きなキャピタル・ゲインを手にすることが出来る

ナスダック100指数が高騰すれば、レバレッジ効果により、大きなキャピタル・ゲインを手にすることが出来る
レバレッジ付きファンドの場合、仮に、元指数が連続的に上昇していけば、レバレッジ効果によって、大きなキャピタル・ゲインを手に出来る可能性があります。

上の図は、

  • 元指数に対して、レバレッジなし(=レバレッジ1倍)で運用される投資信託と、
  • 同一の元指数に対し、レバレッジ2倍ので運用される投資信託(基準価額のスタート値は、ともに1万円)があった、と仮定し、

その後、元指数が、日々連続的に(※)2.5%ずつ上昇していった場合の、それぞれの値動きを簡易的にシミュレーション・表現したものです。

シミュレーションの最終日の時点で、レバレッジ無しの投資信託の基準価額は、当初10,000円から、18,087円にまで上昇しています(騰落率としては、プラス80パーセント、となります)。
これに対して、元指数に対して2倍レバレッジで運用される投資信託の基準価額は、同時点で、32,250円まで上昇します。
騰落率は、プラス222%程度となり、レバレッジ無しファンドの騰落率の2倍以上、となります(正の複利効果が働いた結果です)。

レバナス・ファンドの場合も、これと同様、仮に、元指数にあたるナスダック100指数が、連続的に上昇していけば、正の複利効果・レバレッジ効果により、基準価額の大幅な値上がりが期待できます。


(※)現実世界では、指数が一方向にずっと上昇し続ける、ということは(基本的に)起こりません。

レバナスへの積立投資は、100円程度の少額からスタートできる

レバナス・ファンドは、ETFとは違い、非上場の投資信託ですから、必ずしも、口数(株数)単位で買い付ける必要はなく、「○○円分」という、金額指定での買い付けが可能です。

これは、積立投資の場合も同様で、例えば、大和アセットマネジメントが運用委託している、「iFreeレバレッジ NASDAQ100」ファンドの場合であれば、

  • 楽天証券や、
  • SBI証券、
  • マネックス証券、等といった証券会社を通じて、

毎月100円程度の少額から、自動積立投資の設定を行うことが可能です。

初期の買い付けにせよ、積立投資による買い付けにせよ、(少なくとも、上記のネット証券を利用している限りにおいては)購入時手数料は無用(=ノーロード)ですし、最終的に投資信託を解約し、投資口を換金する場合も、信託財産留保額の設定はありません。

ドルコスト平均法で、高値掴みを回避できる

仮に、投資可能な資金を一括で投入する場合、レバナス・ファンドの基準価額が割高な時期に集中的に購入をしてしまうと、「高値掴み」となってしまうリスクがあります。

その点、積立投資の設定により、定期・定額の買い付けを行えば、(少なくとも、一括投資の場合と比較すれば、)ドルコスト平均法の効果により、実質的な高値掴みのリスクを、一定程度、軽減することが期待できます。

レバナス・ファンドの基準価額が割安な時には、投資口のまとめ買いが出来る

積立投資を活用すれば、上述の通り、「基準価額が割高な時の高値掴み」を、一定程度回避できるほか、逆に、レバナス・ファンドの基準価額が割安水準にあるときは、「同じ積立金額で、投資口をより多く取得する」ことが出来ます。

基準価額(1万口あたり) 1万円で買える口数
50,000円 2,000口
45,000円 2,222口
40,000円 2,500口
35,000円 2,857口
30,000円 3,333口
25,000円 4,000口
20,000円 5,000口
15,000円 6,667口
10,000円 10,000口


数値は仮定

上の表は、投資信託の基準価額(1万口あたり)が、5万円、4万5千円、4万円…と下落していき、最終的には、ファンドの設定当初と同じ、1万口あたり1万円へと推移した場合に、毎月1万円の積立投資で購入できる「(ファンドの)口数」が、どのように変化するか、と表したものです。

  • 1万口あたりの基準価額が5万円であったころには、毎月1万円の積立投資では、2,000口分の買い付けしか出来ませんが、
  • 一方で、1万口あたり基準価額が1万円まで下がれば、同じ1万円の積立投資で、1万口分の買い付けを行うことが可能となります。

安値で多量の口数を仕入れる場合、仮にその後、基準価額が回復・上昇した場合、多額のキャピタル・ゲインを獲得できる可能性があります。

クレジットカードで積立投資が出来る(ポイントも付与)

ネット証券会社を通じて、レバナスへと積立投資を行う際、その資金拠出方法として「クレジットカード」を指定することが出来る場合があります。

SBI証券で、クレジットカードを利用し、レバナスへと積立投資をする場合

SBI証券の場合、投資信託への積立投資に、「三井住友カード」を利用・設定することが可能です。
また、利用するクレジットカードの種類(以下詳細)に応じて、一定の料率のポイント(Vポイント)が付与される、というメリットもあります。

三井住友カード 三井住友カードゴールド 三井住友カードプラチナプリファード
カード年会費 0円(永年無料) 税込5,500円
※初年度年会費無料キャンペーン実施中
税込33,000円
※初年度年会費無料キャンペーン実施中
年会費の免除条件 もとより永年無料 年間100万円の利用で翌年以降の年会費無料 なし
積立投資設定によるポイント付与率 0.5% 1.0% 2.0%


引用元:SBI証券

なお、SBI証券の、クレジットカード積立投資の場合、通常の現預金を用いた積立投資(指定した銀行口座からの自動引き落とし等)と比較し、下記のようなデメリットもありますので、留意が必要です。

積立コースの選択肢が減る
SBI証券においては、現金を用いた積立投資の場合、「毎日」「毎週」「毎月」「複数日」「隔月」という、5つの選択肢の中から、積立コースを選択することが出来ますが、クレジットカードを用いた積立投資の場合、「毎月1日」のみとなります。
積立投資可能額に上限設定が為される
通常、現預金を元手に積立投資をする場合、毎月の積立投資額に、特段の上限設定はありません。
しかし、クレジットカードを用いた積立投資の場合、毎月の積立投資額には、「5万円まで」という上限設定が為されます。
このため、仮に、ポイント付与率の最も高い、「三井住友カードプラチナプリファード」(=ポイント還元率2パーセント)を用いたとしても、毎月のポイント付与額は、最大で、1,000円分(5万円×2パーセント)となります。

また、そもそも論として、2022年1月現在、SBI証券では、国内の2つのレバナス(大和レバナス&楽天レバナス)のうち、「大和レバナス」しか、取り扱いがありません(※楽天レバナスに関しては、楽天証券取り扱い)。

楽天証券で、レバナスへのクレジットカード積立投資を行う場合

楽天証券でも、SBI証券同様、レバナスへの積立投資に、クレジットカードを用いることが可能です。
なお、楽天証券の場合、SBI証券(三井住友カード利用)とは異なり、決済用クレジットカードとしては、「楽天カード」が利用できます(他のクレジットカードは利用不可)。

また、レバナスへの積立投資に楽天カードを用いる場合、毎月の積立投資額に応じて、100円につき1ポイント分の、楽天ポイントが付与されます。
付与された楽天ポイントは、楽天市場での買い物等、楽天経済圏での様々な購買・支払いに利用することが出来ます。

なお、楽天証券の場合、SBI証券とは異なり、

  • 大和レバナス(大和アセットマネジメント運用委託)
  • 楽天レバナス(楽天投信投資顧問運用委託)

の双方に投資できる、という利便もあります。


参考:
「レバナス」の意味とは-レバナス・ファンドへの投資は「無意味」なのか

レバナス積立のデメリット

上記したように、レバナス・ファンドへの積立投資には、様々なメリットが指摘されています。
しかしながら、その反面で、レバレッジ型ファンドへの積立投資特有の、下記のようなデメリットに対しても、留意が必要です。

レバレッジ型ファンド特有の「逓減リスク」

インデックス指数に対してレバレッジをかけない、通常のインデックス・ファンドの場合、仮に、追随対象となるインデックス指数が、「値上がり→値下がり→値上がり→値下がり」のように推移して、最終的に元の数値へと回帰した場合、その基準価額には(結果的には)利益も損失も生じません(より厳密には、保有期間中の信託報酬等コストが損失となりますが、ここでは割愛します)。

一方で、レバナスのように、元指数に対して数倍の値動きをするように設計された、「レバレッジ型ファンド」の場合、仮に、一定期間経過後、元指数が当初の値に復帰したとしても、ファンドの基準価額はスタート値よりも多少なりとも値下がりすることとなる、いわゆる「逓減リスク」に対して、留意が必要となります。

仮に、ナスダック100指数が急落すれば、レバナス・ファンドの基準価額は、暴落する恐れがある

レバナス積立のデメリット
元指数が継続的に下落していくと、元指数に対してレバレッジをかけて運用されているファンドの基準価額は、急落していくこととなります。

上のグラフは、元指数がコンスタントに(1.5%ずつ)下落した場合の、

  • 元指数に対してレバレッジをかけずに運用されている投資信託の、基準価額と、
  • 同様の元指数に対して、2倍レバレッジで運用されているファンドの、基準価額を、

比較したものです(双方、スタート時点の基準価額は1万円と仮定)。

シミュレーション最終日の段階で、「レバレッジなし」ファンドの基準価額は、6,957円まで下落しています(騰落率は、マイナス30%)。
これに対して、同一指数に対して2倍レバレッジで運用されている投資信託の基準価額は、4,814円まで下落します(騰落率は、マイナス51%)。

このように、レバレッジのかけられている投資信託の基準価額は、ノンレバ(≒レバレッジ無)のファンドの基準価額と比較し、遥かに速いペースで、下落していくことが分かります。

なお、万が一、ナスダック100指数が、(過去に生じた、ドットコム・バブル崩壊時や、リーマン・ショック時のように、)50パーセント以上下落してしまった場合、少なくとも一時的には、レバナス・ファンドの基準価額は、理論上、ほぼゼロ円、となります。


参考:
レバナスは「最強の投資法」なのか-「レバナス最強説」の根拠&アンチ・レバナスの反論まとめ

レバナスは、他のインデックス・ファンドと比較し、経費率が高い

積立投資を活用し、長期的な資産運用を行う場合、投資信託の経費率は、投資の成否に、大きな影響を与えます。
追随対象指数とほぼ同じ値動きをする、「レバレッジなし」のインデックス・ファンドの場合、その経費率(信託報酬、及び、その他費用の合計値)は、概ね、年率換算で0.5パーセント未満程度、とされていることが一般的です。

これに対し、レバナス・ファンドの場合、

  • 先発組にあたる、大和アセットマネジメントの「iFreeレバレッジ NASDAQ100」の場合で、信託報酬の料率は0.99パーセント、
  • 後発にあたる、楽天投信投資顧問の「楽天レバレッジNASDAQ-100」の場合で、同料率が0.77パーセント、と、

少なくとも、一般的な(レバレッジがかけられていない)インデックス・ファンドと比較すると、やや割高な手数料率となっています。

長期の積立投資においては、こうした微妙な手数料率の差が、まるで「ボディ・ブロー」のように効いてきますので、留意が必要です。

レバナスの場合、積立投資の王道「つみたてNISA」が利用できない

特に、インデックス系の積立投資を実践している投資家の場合、その大半が、「つみたてNISA」口座を利用しています。
政府の長期支援制度の一環である、「つみたてNISA」の場合、そもそもの制度そのものが、(長期の)積立投資に特化しており、

  • つみたてNISA口座で取得・保有している投資信託に関して、最長で20年間に渡り、値上がり益、及び分配金が、非課税で運用できる(=通常の課税口座で積立投資を行う場合、値上がり益も分配金も、双方、課税の対象となり、「所得税+住民税」で、概ね20%程度の税率が課せられます)
  • つみたてNISA口座で取得できる銘柄は、別途金融庁が「長期の積立投資に適している」と判断した銘柄(投資信託)に限定されているため、投資初心者の場合でも、ファンド選びに迷う手間暇を節約できる

等と言った利点があります。

これに対し、レバナス・ファンドの場合、レバレッジ効果を得るために、「株価指数先物取引」と呼ばれるデリバティブ取引を行っている関係上、「リスクヘッジ目的以外では、デリバティブ取引を利用してはならない」とする、金融庁の「つみたてNISA銘柄認定基準」を満たせていません。

このため、レバナス・ファンドに対して、つみたてNISA口座を利用して積立投資を行うことは、事実上、不可能です。


参考:
レバナスは「やばい」のか-それでもレバナス投資をやってみるべき理由とは

レバナスへの10年積立投資の結果をシミュレーションしてみよう

レバナス・ファンドに対する積立投資には、主に、上記してきたようなメリット・デメリットがありますが、それぞれを把握したうえで、実際にレバナスへの積立投資を検討するにあたっては、あらかじめ、
「実際に、過去10年間程度において、レバナスへと積立投資を行っていれば、どのような成績となったのだろうか」
といった点に関して、可能な限り入念に、シミュレーション(バックテスト)を行っておく必要があります。

レバナス積立のシミュレーション方法

レバナスに対する、10年間程度の長期積立投資の成績をシミュレーションしようにも、そもそも、

  • 大和アセットマネジメントの「iFreeレバレッジ NASDAQ100」は、2018年設定、
  • 後発の、楽天投信投資顧問の「楽天レバレッジNASDAQ-100」に至っては、2021年11月に設定されたばかり、

であるため、「10年間以上もの長期に及ぶ値動き・実績」が、そもそも存在しない、という難点があります。

そこで、本記事においては、以下のシミュレーションについては、レバナスと同様、ナスダック100指数に対して2倍の値動きをするように設計された、レバレッジETFを、代替的に活用することといたします。

10年積立投資のシミュレーション条件

シミュレーション条件としては、下記のように設定します。

シミュレーション期間 10年間(120ヶ月)
初期投資額 1,000ドル(日本円で、およそ10万円)
積立投資額 毎月300ドル(日本円でおよそ3万円)を積立投資
投資元本 初期投資1,000ドル+毎月の積立投資300ドル×120ヶ月=37,000ドル
分配金の取り扱い 再投資

レバナスへの10年積立投資のシミュレーション結果は

今回は、上記したシミュレーション条件で、

  • 2008年1月~2017年12月の10年間
  • 2009年1月~2018年12月の10年間
  • 2010年1月~2019年12月の10年間
  • 2011年1月~2020年12月の10年間
  • 2012年1月~2021年12月の10年間

の5パターンをシミュレーションしてみました。
シミュレーション結果は下記の通りです。

①2008年1月~2017年12月の10年間

①2008年1月~2017年12月の10年間の、レバナスへの積立投資シミュレーション

運用終了時点での資産評価額 225,678ドル
年平均成長率(平均年利) 71.93%
時間加重収益率 19.57%
金額加重収益率 33.39%
標準偏差 36.65%
10年の間のベスト・イヤー 2009年(121.20%)
10年の間のワースト・イヤー 2008年(-72.89%)
シャープ・レシオ 0.67


シミュレーションにおいて、インフレーションは考慮されていません。

2008年は、リーマン・ショックの影響により、資産評価額が大きく下落しています。
もっとも、(結果的には)その後持ち直し、最終的には、投資元本37,000ドルは、約6倍にまで成長しています。

②2009年1月~2018年12月の10年間

②2009年1月~2018年12月の10年間の、レバナスへの積立投資のシミュレーション

運用終了時点での資産評価額 187,206ドル
年平均成長率(平均年利) 68.75%
時間加重収益率 35.06%
金額加重収益率 29.99%
標準偏差 31.91%
10年の間のベスト・イヤー 2009年(121.20%)
10年の間のワースト・イヤー 2018年(-8.32%)
シャープ・レシオ 1.10


シミュレーションにおいて、インフレーションは考慮されていません。

2008年1月~2017年12月の10年間のシミュレーションと比較すると、リーマン・ショックの影響(2008年)が考慮外となる分、ワースト・イヤーの下落幅は縮小され、シャープ・レシオも好転しました。
しかしながら、下落期間中(主に2008年)の積立投資による安値拾いが出来なかった分、10年運用終了時に最終残高は、2008年1月~2017年12月の10年間と比較し、見劣りする結果となっています(2018年下旬の世界同時株安の影響も考慮されています)。


参考:
レバナスは「おすすめ」なのか-レバナスを「おすすめしない」のはこんな人

③2010年1月~2019年12月の10年間

③2010年1月~2019年12月の10年間の、レバナスへの積立投資のシミュレーション

運用終了時点での資産評価額 228,586ドル
年平均成長率(平均年利) 72.15%
時間加重収益率 32.43%
金額加重収益率 33.63%
標準偏差 30.86%
10年の間のベスト・イヤー 2013年(30.86%)
10年の間のワースト・イヤー 2018年(-8.32%)
シャープ・レシオ 1.05


シミュレーションにおいて、インフレーションは考慮されていません。

リーマン・ショックからの急回復効果が考慮された、2009年がシミュレーション期間から除外された分、10年間の運用期間の中でのベスト・イヤーは、(日経平均も大幅高となったことで記憶に新しい、)2013年となりました。

④2011年1月~2020年12月の10年間

④2011年1月~2020年12月の10年間の、レバナスへの積立投資のシミュレーション

運用終了時点での資産評価額 320,115ドル
年平均成長率(平均年利) 78.05%
時間加重収益率 36.76%
金額加重収益率 39.80%
標準偏差 32.35%
10年の間のベスト・イヤー 2020年(88.90%)
10年の間のワースト・イヤー 2018年(-8.32%)
シャープ・レシオ 1.12


シミュレーションにおいて、インフレーションは考慮されていません。

2018年下旬の世界同時株安を乗り越えて以降、2019年と2020年という、連続した大幅な上げ相場を含む、この10年間のシミュレーション結果は、(10年間の運用終了時点での資産評価額ベースでは)これまでにシミュレーションした4パターンのうち、最良となっています。

⑤2012年1月~2021年12月の10年間

運用終了時点での資産評価額 379,328ドル
年平均成長率(平均年利) 81.09%
時間加重収益率 42.85%
金額加重収益率 42.95%
標準偏差 31.88%
10年の間のベスト・イヤー 2020年(88.90%)
10年の間のワースト・イヤー 2018年(-8.32%)
シャープ・レシオ 1.27


シミュレーションにおいて、インフレーションは考慮されていません。

10年間の運用期間終了時点での資産評価額は、「2011年1月~2020年12月の10年間」のシミュレーション結果よりも、さらに好転しています。
リスクに対する超過リターンの大きさを示す「シャープ・レシオ」は1.27、(上記の表には含めていませんが)ファンドのダウンサイド・リスクにより注視したソルティノ・レシオも、2.34となっています。


参考:
レバナスは「やめとけ」は本当か-やめとくには勿体ない、レバナス独自のメリットも検証

レバナスの場合、「10年間積立投資」と、「一括投資&10年間ほったらかし」を比較すると、どちらのシミュレーション結果のほうが良好なのか

ここまでは、複数のパターンの「10年間」において、レバナスと同様、ナスダック100指数に対して2倍の値動きをするETFへと積立投資をした場合の結果を、シミュレーションして参りました。

最後に、同一の期間パターンにおける、「積立投資」と「一括投資(※合計元本37,000ドルを初期に一括投資し、あとは追加投資なし)」の優位性を、簡単に比較(10年間終了時点での資産評価額ベース)してみましょう。

10年間積立投資 初期一括投資&10年間放置
2008年1月~2017年12月の10年間 225,678ドル 220,975ドル
2009年1月~2018年12月の10年間 187,206ドル 747,234ドル
2010年1月~2019年12月の10年間 228,586ドル 613,779ドル
2011年1月~2020年12月の10年間 320,115ドル 846,877ドル
2012年1月~2021年12月の10年間 379,328ドル 1,309,378ドル


シミュレーションにおいて、インフレーションは考慮されていません。

こうして比較してみると、リーマン・ショックの影響で初期に一括投資した元本が著しく減衰してしまった、「2008年1月~2017年12月の10年間」のパターンを除けば、「初期に投資元本を一括投資し、10年間放置」したほうが、「10年間に渡り、コツコツと積立投資」を行うよりも、はるかにリターンが良かったことが分かります(勿論、あくまでも、結果論であり、今後、同様の結果となる保証は、何もありません)。

これだけの差が出た、最大の要因は、積立投資の弱点とされる、「投資元本全額が、運用に回されるまでに、(積立投資の場合、一括投資と比較して)時間がかかる」というポイントです。

最初に1,000ドルを投資し、その後、毎月300ドルずつの積立投資を行う場合、投資元本全額(3万7千ドル)が投資されるまでには、120ヶ月(10年間)という歳月がかかります。

これに対し、初期に一括投資を行う場合、投資家を開始した当初から、投資元本全額が運用に回されることとなるため、複利効果が最大化されやすくなります。

もっとも、(繰り返しとなりますが)これはあくまでも、「結果的に、ナスダック100指数が、歴史的な上げ相場に乗った」から、(シミュレーション結果が)良かった、というだけの話であり、今後、ナスダック100指数が同様の経緯を辿り、レバナスへの投資(積立投資にせよ、一括投資にせよ)が成功するか、どうか、は、勿論、全くの未知数である、という点に、厳重な留意が必要であることは、言うまでもありません。

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レバナス投資検証チーム
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レバナス投資検証チームでは、昨今、投資家の間で大きな関心を集めている、ナスダック100指数へとレバレッジをかけて投資する、いわゆる「レバナス」に関して、その長所・短所を検証し、深く掘り下げた分析・情報を提供しています。

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