ポイントサイトは、不労所得作りに使えるのか|ポイントサイト利用のメリット・デメリットから検証

ポイントサイトを利用した不労所得作りのメリット&デメリット

不労所得作りのためにポイントサイトを利用する利点

ポイントサイトなら、不労所得作りに向けた初期投資が不要となる

実際問題として、「不労所得作りの手法」と言われる物の大半は、「投資」であり、取り組みにあたっては、何らかの初期投資が必要となります。
そして、初期投資を行う分、当然、不労所得作りがうまくいかなければ、損失が生じる可能性があります。

反面、ポイントサイトを利用した不労所得作りは、初期投資を要さず、無料から始められる、という利点があります。

  • 「モッピー」や「ハピタス」等と言ったポイントサイトへの登録は、無料で行えることが通常であり、
  • 掲載されている様々な案件の大半は、費用の拠出を要さずに行えるものが過半を占めます。

元手ゼロから不労所得作りをスタートできる、という点は、ポイントサイトを活用した不労所得作りの、最大のメリットの一つと言えます。

比較的簡単に不労所得(=ポイント)を貯めることが出来る

世間で喧伝されている不労所得作りの手法の大半は、前述の通り、何らかの投資であり、損失を防ぎつつ、目論見通りに不労所得を手にするためには、事前の勉強や、一定の技能に関する習熟が欠かせません。
これに対して、ポイントサイトを経由してポイントを貯めることによって、不労所得作りを行う場合、そのプロセスは比較的簡単であり、事前の情報収集やスキル蓄積などが、さほど求められない、という特質があります。

具体的な案件は、ポイントサイトによって千差万別ですが、

  • 簡単なアンケートへの回答や、
  • ポイントサイトが提供する無料ゲームでプレイすることなどによって、ポイントが貯まるポイントサイトもあるほか、
  • アプリを起動しながら歩くだけで、その歩数に応じてポイントが貯まるサービスや、
  • 買い物で入手したレシートと、その商品の写真を撮影したり、
  • 動画広告を見るだけで、ないしは、
  • アプリをダウンロードするだけで、

ポイントが付与される、というポイントサイト・サービスも多々あります。

特段の技能を有さない初心者でも、簡単に不労所得作りをスタートできる、という点のは、ポイントサイト利用のメリットのひとつです。

一度に多量のポイントが付与される案件をこなせば、不労所得作りが加速される

前述したように、ポイントサイトでは、簡単にこなせる案件が数多く掲載・提供されていますが、そうした案件の場合、一度に付与されるポイント量が少ない、という難点があります。

一方で、ポイントサイトによっては、1回で数千円~数万円相当程度のポイントが付与される、いわゆる”高額案件”も多々掲載されており、不労所得を求めるユーザーから、注目を集めています。

ポイントサイトに掲載されることの多い高額案件の実例としては、

  • クレジットカードの新規作成・申込や、
  • 証券会社への、証券口座の新規作成、
  • ネット銀行への口座開設、
  • 不動産投資会社との面談・資料請求

等があり、一定の事前審査などがあるケースも少なくありませんが、適切に対処していれば、こなすことは難しくありません。

こうした高額案件を中心にこなせば、不労所得の蓄積もスピーディーになるほか、これらの高額案件の多くが、不定期でキャンペーンも開催しているため、そうしたキャンペーンにうまく便乗することが出来れば、更なる不労所得獲得につながる、という利点があります。

ポイントサイトで貯めたポイントは、一種の不労所得として、様々なサービス・分野に利用できる

ポイントサイトで貯めたポイントは、一種の不労所得として、様々なサービス・分野に利用できる
ポイントサイトで貯めたポイントは、Amazonギフト券や電子マネーに交換することで、実生活にも「不労所得」として利活用することが可能です。
※画像はイメージです。

ポイントサイトを利用すれば、比較的容易にポイントを蓄積できるのは、前述の通りです。
しかし、どれだけポイントを貯めたところで、それで実生活に利用できなければ、不労所得として用をなしません。

その点、ポイントサイトで蓄積したポイントは、

  • Amazonギフト券や
  • 楽天Edy、ナナコなどの電子マネー
  • 全日空やJALなどのマイル
  • 現預金

などへと交換でき、実質的な換金が容易です。

最近では、ポイントサイトで貯めたポイントを投資に利用できる、いわゆるポイント投資の仕組みも整備されつつあり、
「現預金を即座に投資に回すのには、抵抗があるが、ポイントを使って投資ができるなら、心理的なハードルが低い」
と感じるユーザー層に、歓迎されています。

支払い方法を、還元率の高いクレジットカードに変え、ネットショッピング前にポイントサイトを経由するだけで、ポイントの蓄積率が大きく向上する

ポイントサイトの中には、楽天市場やヤフーショッピングなど、大手のネットショッピング・サイトと提携しているケースが多々あります。
こうしたポイントサイトを利用して不労所得作りに取り組む場合、

  • 楽天市場等のショッピングサイトを訪問する前に、ポイントサイトにログインし、
  • ポイントサイトを経由して、ショッピングサイトへとアクセス、
  • ショッピングサイトにおける決済も、ポイント還元率の高いクレジットカードを利用

とするだけで、

  • ポイントサイトからの付与ポイント
  • ショッピングサイトからのポイント(例:楽天スーパーポイント)
  • クレジットカード会社から付与されるポイント(例:クレジットカードを利用した決済額の1パーセント相当、等)

といった要領で、ポイントの二重取り・三重取り等を簡単に行うことができる、という利点があります。

普段から買い物はネットショッピングを主に利用しており、決済にもクレジットカードを利用している、という消費者の場合、事前にポイントサイトを経由する、というひと手間を加えるだけで、最終的なポイント付与率が大幅に向上する効果が見込めます。


参考:
専業主婦でもできる、不労所得の作り方とは|専業主婦が不労所得作りに取り組む場合の注意点も

ポイントサイトを利用した不労所得作りのリスク・デメリット

ポイント獲得を優先していると、却って無駄な出費が増えるきっかけに

前述の通り、ポイントサイトに掲載されている案件の多くが、無料で利用できるものです。

しかし、中には、月額料金が設定されたサブスクリプション・サービスへの登録など、案件をこなすために、一定の出費を要する案件もあります。

勿論、そもそもそのサービスを利用する予定だったのであれば、同じサービスを利用して、別途、ポイントも付与されるので、実質的な割引効果があり、お得です。

しかし、ポイントの獲得のみに目が行き、本来は利用する予定ではなかったサービスにまで有料登録をしてしまうと、

  • ポイントサイトを利用して不労所得を得るはずが、
  • 却って、無駄な出費が増えるきっかけとなってしまうこともあるため、

注意を要します。

前述した、高額案件として人気のクレジットカード作成案件の場合も、初年度は「年会費無料」とされていても、翌年以降は通常通りの年会費が生じる、等と言ったケースもあります。

こうした「からくり」には、よく注意して取り組まないと、ポイントサイトを利用した不労所得作りは、本末転倒な結果に終わるリスクもあるため、留意が必要です。

ポイントサイトを利用して以降、しつこい営業電話やダイレクトメール、広告メール等に悩まされることも

ポイントサイトを利用して以降、しつこい営業電話やダイレクトメール、広告メール等に悩まされることも
ポイントサイトを利用すると、その後、広告案件を出稿している広告主からの広告メール等に悩まされる可能性があります。
※画像はイメージです。

ポイントサイトに対して案件を出稿しているクライアント企業の主な目的は、消費者に対する広告宣伝です。

例えば、高額案件として人気の高い、不動産投資会社への資料請求案件の場合、広告を掲載している不動産会社の目的は、自社が販売している投資用不動産を購入してくれる顧客を見つけること。
こうした案件に取り組み、資料請求を行う等すれば、当然のことながら、その後、その不動産会社から、「マンション投資を始めてみませんか」等と言った主旨の営業電話を受けることとなります。

また、簡単なモニター募集や、アンケート系の案件の中にも、消費者側の個人情報を収集し、その後のプロモーションのための「リスト」(=見込み客の一覧)作りを目的とした案件が多々存在します。
こうした案件に取り組んだ場合、その後、

  • 定期的に、広告主企業から、ダイレクトメールの郵送を受けたり、
  • 登録したメールアドレスに対して、商品購入を促す広告メール等が

届くようになります。

高額案件で長期的に不労所得を得続けるのは難しい

前述の通り、各ポイントサイトには、クレジットカードの新規作成案件など、一度の取り組みで、数千円~数万円相当のポイント付与が期待できる、いわゆる「高額案件」も数多く掲載されています。

しかしながら、これらの高額案件の大半は、「初回限定」とされており、同じ案件に繰り返し申し込んで、高額のポイント付与を受け続けることはできないように設定されています。

ポイントサイトが薦める友達紹介プログラムには要注意

ポイントサイトの大半が、ユーザーに自身の友達紹介を促す、いわゆる「友達紹介プログラム」を提供しています。

例えば、

  • 既にポイントサイトのユーザーであるAさんが、自身の友達であるBさんに、ポイントサイトへの登録を促し、
  • その後、Bさんが実際にポイントサイトに登録して、広告案件をこなすことでポイントの付与を受けるなどすると、
  • 紹介者であるAさんにも、一定のポイントが付与される、

という仕組みです。

前述の通り、ポイントサイトに掲載されている高額案件の多くは初回限定であり、繰り返しポイント付与を受けることができません。
このため、ポイントサイトを利用して不労所得を得ようと考えているユーザーの多くが、高額案件を一通りこなしてしまうと、次に、友達紹介プログラムに取り組もうとします。

たとえば、クレジットカードの新規作成案件の場合、

  • Aさん自身は既に同案件に取り組み済で、2度目の申し込みができなくとも、
  • Aさんから紹介を受けたBさんが、同案件に取り組んでくれれば、
  • Aさんもまた、追加のポイント付与を受けることが出来る、

というからくりがあります。

しかしながら、自身が不労所得を得ることを最優先するあまり、自身の友人・知人・家族などに、友達紹介プログラムへの参加を頼み続けるようなことがあると、当然のことながら、周りからの信頼・信用を失う契機となりかねません。

多少の不労所得は得られたとしても、それと引き換えにして、かけがえのない友人からの信頼関係を失ってしまえば、元も子もない、という点に、注意が必要です。

ポイントサイトから付与されるポイントには、有効期限や、不正利用のリスクがある

国内でサービスを展開しているポイントサイトの多くが、ユーザーに対して付与するポイントに、「有効期限」を定めています。
有効期限の実際の長短は、ポイントサイトによって様々ですが、一定期間ログインしないと、自動的に退会処理が為され、併せて、それまでに付与されたポイントも没収、等と言った規約も散見されます。

また、仮に、ポイントサイトのマイページのログインIDやパスワードが流出してしまえば、悪意を持った第三者が、マイページに不正にアクセスし、ポイントを不正利用してしまうリスクもあります。


参考:
不労所得作りは、なぜ「危険」と言われるのか|危険性ばかりとは限らない、不労所得作りの意外なメリットとは

ポイントサイトによる不労所得作りが向いている人・いない人

ポイントサイト利用の不労所得作りをおすすめできる人

「初期投資ゼロ」で不労所得作りを始めたい、という人

取り組み可能な不労所得作りの手法の多くは、何らかの「投資」であり、投資用の元本を一切提供できない、という人にとって、取り組める不労所得作りは限られます。

その点、ポイントサイトの利用には、初期投資は必要ありません。
経済的な初期投資を一切することなく、元手ゼロから、不労所得作りを始めたい、という人にとっては、ポイントサイト利用は、限りある選択肢のうちの一つと言えます。

不労所得作りと合わせて、新しいサービスを利用してみたい、と考えている人

不労所得作りを目的としてポイントサイトを閲覧していると、様々な新しいサービスを発見するきっかけになります。

これまで利用したことの無かった、新しい商品やサブスクリプション・サービスを利用してみながら、かつ、その利用に応じて、ポイントという不労所得を得られる、というのは、新サービスに対する興味や好奇心が旺盛な人にとっては、もってこい、と言えます。

日頃の消費行動の見直しを図りたい、と考えている人

ポイントサイトを利用して不労所得を得るようになると、自然と、日頃の買い物のための決済方法も、現金ではなく、還元率を意識したクレジットカード利用の頻度が増えてくることとなります。

クレジットカードの場合、現金とは異なり、

  • 「マネーフォワード」や
  • 「ザイム」(Zaim)などといった、

いわゆる「家計簿管理アプリ」を利用することにより、購買履歴等を管理しやすい、というメリットがあります。

不労所得という収入の増大を目指しつつも、同時に、家計・消費行動の見直しにより、支出の最適化・節約も心がけたい、と考えている人にとって、これは、一つのメリットとなり得ます。

スキマ時間を利用しつつ、自分のペースで不労所得作りを進めたい、と考えている人

ポイントサイトを利用した不労所得作りの場合、スマートフォンや、インターネットに繋がったパソコンがあれば、何時でも、どこからでも、取り組みが可能です。
本業の合間や、家事のスキマ時間に、少しずつコツコツと、不労所得作りに取り組みたい、と考えている人にとっては、この点は魅力のひとつと言えます。

また、不労所得作りのための手法の中には、一種の事業主として、社会やエンドユーザーに対する義務や責任が生じるケースもあります。

例えば、不労所得作りのためにコインランドリー投資に取り組む場合、洗濯機等の機械にトラブルがあれば、事業のオーナーとして、消費者に対し、責任をもって対応することが必要となります。

同じく、不労所得作りを目指す投資家の間で人気の高い、アパート経営の場合、入居者同士の間で何らかのトラブルがあれば、その原因等によっては、不動産オーナー自身が、仲裁等にあたらなければならないケースも想定されます。

この点、ポイントサイトを利用した不労所得作りの場合、

  • 特にノルマもなければ、
  • 外部の顧客や第三者に対して、責務を負うようなシーンも稀です。

自分のペースで、日々の生活をかき乱されることなく、淡々と不労所得作りに取り組みたい人には、ポイントサイトの利用は、うってつけと言えましょう。

ポイントサイトを利用した不労所得作りをおすすめできない人

不労所得作りのために「手間」をかけるのが嫌な人

ポイントサイトを利用した不労所得作りの場合、他の不労所得作りのための手法と異なり、いわゆる(経済的な)初期投資が不要です。
ただし、その分、実際に作業プロセスには、様々な手間暇がかかるのが実情です。

例えば、インターネット・ショッピングにおけるポイントの二重取り・三重取り等は、ポイントサイト利用の基本ですが、実践するためには、

  • 「楽天市場」や「ヤフーショッピング」等と言ったショッピングサイトの訪問前には、
  • 必ずポイントサイトにアクセスし、
  • ログインしたうえで、ポイントサイト内のバナー等から、ショッピングサイトを訪問することを、

習慣化する必要があります。

こうした細かな手間暇の積み重ねこそが、ポイントサイトを利用した不労所得作りのポイントとなるのですが、そうした「ひと手間」を面倒に感じてしまう人には、こうした作業プロセスは苦痛に感じられてしまうかもしれません。

しつこい電話営業等に対して「NO」というのが苦手な人

不労所得作りのためにポイントサイトを利用する場合、いわゆる高額案件として人気の高い、不動産投資のために資料請求案件などは、避けて通るのが難しい案件のひとつです。
しかし、こうした案件に取り組む場合、その後、少なくとも一定期間の間は、広告の出稿元である不動産会社などから、ごく頻繁に、不動産投資に関する営業電話等を受けることとなります。
当然のことながら、広告費を支払っている不動産投資会社としては、アポイントメントの設定など、一定の「成果」を獲得しようと躍起になっているわけですが、

  • ユーザーサイドから見れば「資料を頼んだだけ」のつもりが、
  • 営業担当者の熱意に押され、結果的に、思わぬ高額契約を結ぶようなこととなってしまっては、

ポイントサイト利用の、本来の目的から、逸脱してしまう恐れがあります。

熱量のある電話営業・対面営業などに対して、必要に応じて「NO」と言える胆力に自信の無い人は、こうした案件に取り組むのは避けたほうが無難かも知れません。

Author Info

不労所得検証チーム
fill.mediaは、国内の融資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)や、不動産クラウドファンディング、ロボアドバイザー、インデックス投資業界等の最新情報を提供する、投資・金融情報総合メディア。その他、昨今、主に若年投資家の間で大きな関心を集めつつあるFIRE(Financial Independence, Retire Early)に関する最新情報を専門的に扱う、FIRE(早期リタイア)専門の検証チーム等があります。

不労所得検証チームでは、様々なアルタナティブ投資も含めて、不労所得獲得のために用いられる投資関連スキーム全体について、掘り下げた検証を行います。

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