国際分散投資ソーシャルレンディング「クラウドクレジット」の東欧金融事業者支援ファンド、2件で1億6千万円満額を集め販売終了
クラウドクレジット株式会社(東京都中央区日本橋茅場町1-8-1 茅場町一丁目平和ビル802)の運営する、国外案件特化型ソーシャルレンディング・サービス「クラウドクレジット」において、それぞれ、2月24日から募集開始となった、「東欧金融事業者支援ファンド79号」(以下、79号)、及び、「東欧金融事業者支援ファンド80号」(以下、80号)が、79号は6,000万円分、80号は1億円分、いずれも、募集満額分の投資申込を集め、販売終了となった。
- 東欧金融事業者支援ファンド79号
通貨:円建て
表面利回り:6.6パーセント(年率換算・税引き前)
運用期間:約13ヶ月 - 東欧金融事業者支援ファンド80号
通貨:円建て
表面利回り:7.6パーセント(年率換算・税引き前)
運用期間:約19ヶ月
いずれのファンドの場合も、実質的な貸付先に対する貸付が、日本円建てにて執行される関係上、為替リスクはヘッジされているが、運用予定期間が異なる。
投資家が負う時間リスクを考慮し、13ヶ月運用の79号は6.6パーセント、19か月運用の80号では、7.6パーセントの表面利回りを予定している。
両ファンドとも、実質的な貸付先は、ポーランド、ラトビア、チェコ、デンマーク、ジョージア、スペイン、メキシコといった国々で消費者金融事業を展開しているグループ企業の持ち株会社「Cream Finance Holding Ltd.」。主力市場であるポーランドを中心に、返済期間数ヶ月程度の「ペイデイ・ローン」(※ペイ=給料を担保にした小口ローン。借り手は、給料日までの手元資金を補充するために、ペイデイ・ローンを活用することが多い)や、返済期間1年程度の「インストールメント・ローン」(前述のペイデイ・ローンとは異なり、分割での返済を前提としたローン商品。ペイデイ・ローンよりも融資額が大きい)を、オンライン提供している。
なお、「東欧金融事業者支援ファンド」シリーズは、クラウドクレジットで人気のファンド・シリーズのひとつ。同シリーズの、過去号ファンドの満期償還実績については、クラウドクレジットのHP上で公開されている。
ソーシャルレンディングとは
ソーシャルレンディングは、
- 企業等の資金需要者と、
- 投資家(主に個人投資家)とを、
オンラインでマッチングするサービス。
- 貸金業、並びに、金融商品取引業の登録を受けた、ソーシャルレンディング事業者が、自身のHP上にて、ファンドの公開・募集を行い
- 募った資金を原資にして、借り手企業へと融資を実行、
- その後、融資先から回収した、元利金を元手にして、投資家に対する分配・償還を実施する、
というスキームを採る。
借り手側にとっては、
- 創業から間もない企業等、銀行融資を受けづらい企業であっても、事業・プロジェクトの内容次第で、資金調達を行える場合がある
- 銀行等、伝統的金融と比較し、柔軟かつスピーディーな審査を期待できる
- ファンド募集を通して、自社のサービスやブランドについて、知名度向上を図ることが出来る
等といったメリットがある。
投資家からすると、
- 高い期待利回りが提示されている(年率換算数パーセント~10パーセント弱程度)
- 上場企業(及び、そのグループ企業)が運営しているサービスもある
- ファンド運用期間中の実務については、ソーシャルレンディング事業者に一任することが出来る
- 上場企業や著名企業に対し融資する案件も公開されている
等の利点があるが、その反面、
- 元本割れが生じる可能性がある
- 借り手企業からソーシャルレンディング事業者への返済が遅延した場合、ファンドの償還も遅れることとなる
- ファンドの運用期間中、途中解約が、原則として、出来ない
- 実質的な融資先の情報が公開されていないケースもある
- 「損益通算」や「(損失の)繰り越し控除」等といった、税制上の優遇措置が、講じられていない
等といったデメリットもある。
国内ソーシャルレンディング業界大手3社の累積応募・融資額は、合計4,600億円を超えており(※SBIソーシャルレンディング:1,693億円、maneo:1,644億円、クラウドバンク:1,299億円)、矢野経済研究所の調査によれば、国内のクラウドファンディング市場の約90パーセントを、ソーシャルレンディングが占めるとも言われている。
参考:
【2021年3月最新版】ソーシャルレンディングおすすめ9社&危ない3社比較ランキング【投資初心者必見】
国外案件特化型ソーシャルレンディング「クラウドクレジット」とは
引用元:クラウドクレジット
クラウドクレジット株式会社(東京都中央区日本橋)が運営する、ソーシャルレンディング・サービス。
海外案件を専門的に取り扱っており、「キルギスマイクロファイナンス事業者支援ファンド」や「中東地域ソーラー事業者支援ファンド」、「アフリカ未電化地域支援ファンド」、「東欧金融事業者支援ファンド」など、複数の国と地域に関連する投資案件を取り揃えている。
2021年3月11日時点で公式ホームページに掲載されている情報によれば、累計出資金額は、既に346億円を突破、累計投資家登録者数は5万名強に達している。
参考:
クラウドクレジット|公式サイト
融資先企業の匿名化解除(実名開示)にも積極的に取り組んでおり、すでに複数のファンド・シリーズにおいて、実質的な借り手企業の具体的名称等が公開されている。
サービス運営会社であるクラウドクレジット株式会社は、伊藤忠商事株式会社や第一生命保険株式会社といった、国内の大企業のほか、マネックスベンチャーズ株式会社やYJキャピタル株式会社、LINE Ventures株式会社、SBIインベストメント株式会社、ソニーフィナンシャルベンチャーズ株式会社といった、複数の有力VC(ベンチャーキャピタル)・投資会社から出資を受けていることでも知られる。
2019年12月には、単月でのファンド販売額が16.8億円分に達し、過去最高を記録した。
2020年1月からは、投資家の分散投資をより容易にすべく、「ファンドパッケージ機能」を新設。同月には、最初のパッケージ型商品「バランス型パッケージ1号」をリリース。
2020年2月時点での運用残高は、153億円超に達している。
2021年3月時点で、成立済ファンド数は1,434件。このうち償還済ファンドは640件に上る。
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