ソーシャルレンディングランキング【2018年総まとめ編】

寄稿者紹介

個人投資家Y.K氏。
2018年初旬からソーシャルレンディング投資を始め、約1年ほどが経過。
合計20社以上のソーシャルレンディング事業者に投資口座を開設し、累計投資額は400万円以上。
30代男性会社員・首都圏在住。

ソーシャルレンディングランキング2018【ランキング対象業者はこの3社】

2018年も、残すところあとわずか。
今回、2018年の締めくくりとして、
現在私がメインで出資している、大手ソーシャルレンディング事業者3社を、
複数の視座から、格付け・ランキングしてみることと致します。
ランキング対象とするソーシャルレンディング大手3社は、下記の通り。

  • SBIソーシャルレンディング
    大手金融サービサー、SBIグループによる運営。豊富な実績を誇る常設型ファンド等が魅力。
  • クラウドクレジット
    伊藤忠商事、第一生命、といった大手一流企業からの出資が話題。国際分散投資の旗手。
  • OwnersBook
    東証マザーズ上場企業による運営。全ファンド国内不動産担保付き。

計算対象とするのは、2018年現在、各社において私が実際に出資しているファンドとします。
それでは、以下、見て参りましょう。

ソーシャルレンディングランキング2018【累積投資額編】

ソーシャルレンディング各社を、2018年12月現在までの、累計投融資金額でランキングする場合、SBIソーシャルレンディングに大きな優位性ががあります。

ソーシャルレンディング各社を、2018年時点での累計投融資額でランキングする場合、SBIソーシャルレンディングに優位性があります。
引用元:SBIソーシャルレンディング

同社の累計融資実績については、
2018年11月の時点で、既に810億円を突破したことが公表されています。

これは、クラウドクレジット(本記事執筆本日現在、150億円強)やOwnersBook(2018年11月5日に公開された、「2018年12月期 第3四半期 決算説明資料」において、累積投資金額が70億円を突破したことが報告されています。)の数値を、大きく上回っている状態です。

ソーシャルレンディングランキング2018【グローバル度編】

私の見立てでは、少なくとも、グローバル度、すなわち、投資対象国の分散程度においては、2018年現在、クラウドクレジットが他のソーシャルレンディング業者を圧倒していると言えるでしょう。

ソーシャルレンディング各社を、2018年現在の、投資対象国の分散程度でランキングすると、クラウドクレジットが強い。
引用元:クラウドクレジット

クラウドクレジットの場合、原則すべてのファンドが、国外の事業者向けの投融資を行う案件となっており、
その投資対象国は、極めて広く分散されています。

これに対し、少なくとも、2018年現在においては、SBIソーシャルレンディングOwnersBookの場合、投資対象はあくまでも日本国内に(良くも悪くも)限定されています。

ソーシャルレンディングランキング2018【利回り編】

私が出資しているファンドの平均利回りに基づき、
今回のランキング対象3社を格付けするとすると、
2018年のランキング第1位は、クラウドクレジットとなります。

ソーシャルレンディングランキング2018、利回りの観点からは、クラウドクレジットに優位性があります。
引用元:クラウドクレジットのマイページ

2018年本日現在、私が出資しているクラウドクレジットのファンド一覧がこちらです。
期待利回りを平均すると、8.3パーセントとなります。
これは、OwnersBook(※4.78パーセント)やSBIソーシャルレンディング(※5.47パーセント)において私が出資中であるファンドの平均利回りと比し、極めて高いものとなっています。

※各ソーシャルレンディング会社の出資中ファンドの利回り詳細は、こちらの過去ブログ記事をぜひご参照下さい。

ソーシャルレンディング【利回り】ランキング決定版

ソーシャルレンディングランキング2018【投資利便性編】

ソーシャルレンディング各社を、投資利便性、すなわち、「投資のしやすさ」の観点からランキング・格付けするのであれば、
私としては個人的に、SBIソーシャルレンディングに一日の長があるように感じています。

その最大の理由は、2018年12月現在、他のソーシャルレンディング会社には存在せず、SBIソーシャルレンディングにおいてだけ組成・提供されている、常設型ファンドの存在です。

ソーシャルレンディング会社を、2018年時点での投資のしやすさでランキングすると、SBIソーシャルレンディングが優位。
引用元:SBIソーシャルレンディング

他のソーシャルレンディング会社が組成・提供する、一般的なファンドと異なり、
原則としていつでも、出資申込を行うことが可能です。
また、最低投資額としても、1万円からの少額出資が可能である点は、大きな魅力です。

ソーシャルレンディングランキング2018【運営元会社規模編】

2018年現在の、各ソーシャルレンディング運営会社の規模、すなわち、端的に言えば、資本金等(※)の多寡で、私が集中的に投資しているソーシャルレンディング各社をランキングする、となると、
OwnersBookに優位性がありそうです。

※資本金等≒資本金+資本剰余金

ソーシャルレンディング各社を2018年時点での資本金等の金額でランキングすると、オーナーズブックが強い。
引用元:https://loadstarcapital.com/ja/company/about.html

本ブログでもご紹介しております通り、OwnersBookの運営会社である「ロードスターキャピタル株式会社」は、東証マザーズの上場企業ですが、
2018年現在、同社のホームページにおいて、資本準備金と合わせた資本金額が、26億6,000万円であることが公表・明記されています。

これは、少なくとも本記事執筆本日現在(2018年12月)においては、クラウドクレジット(※2018年11月30日に公開されたプレスリリースにて、同社の「資本金等」の金額が、2,084,546千円、わかりやすく表記すると、20億円強に達していることが、情報公開されています。)やSBIソーシャルレンディング(2018年6月末に公開された、同社の2018年3月期計算書類にて、資本金、資本準備金、資本剰余金を合算した金額としては、800,511千円、わかりやすく表記すると、約8億円であることが明記されています。)の数値を上回るものです。

さらに、OwnersBookの場合、上場企業として、2018年12月に至るまでの間、利益剰余金(資本剰余金ではなく)もしっかりと積みあがってきている模様ですので、貸借対照表における純資産の部は、かなりの分厚さとなってきているようです。

ソーシャルレンディングランキング2018【ユーザー数編】

2018年現在の、各ソーシャルレンディング会社のユーザー数、すなわち、「投資家登録数」で、私が集中出資中のソーシャルレンディング各社をランキングする場合、2018年本日の時点では、クラウドクレジットに優位性がありそうです。

ソーシャルレンディングランキング2018、続いては、投資家登録数に着目します。
引用元:クラウドクレジット

2018年12月7日付けの同社プレスリリースにて、ユーザー登録数が31,000名以上に到達したことが公表されており、
これは、SBIソーシャルレンディング(※2018年11月時点で、退会済みを控除したうえで、27,452名)やOwnersBook(※2018年11月5日に公開された、「2018年12月期 第3四半期 決算説明資料」において、投資家登録数が14,000人を突破したことが公表されています)を上回っています。

ソーシャルレンディングランキング2018【担保メリット編】

組成されているファンドの、担保メリット、具体的には、「国内不動産への担保設定率」、という観点で、ソーシャルレンディング各社をランキングする場合、私の目から見ると、少なくとも2018年現在時点においては、OwnersBookの強さが目立ちます。

2018年時点での、不動産担保設定率でソーシャルレンディング各社をランキングすると、オーナーズブックの強さが際立ちます。
引用元:OwnersBook

同社の場合、組成・提供されている全てのファンドに、日本国内の不動産が、担保として供されています。
これに対し、クラウドクレジットの場合、各ファンドは原則として無担保・無保証ですし、
SBIソーシャルレンディングの場合であっても、担保設定はあくまでもケースバイケースです。

ソーシャルレンディングランキング2018【まとめ】

2018年末現在、各ランキングの情報をまとめると、下記のようになります。

私の個人的所見も多く含まれたランキングとなっておりますが、
「これから、ソーシャルレンディング投資、始めてみよう!」
とお考えの読者様にとって、少しでも、ご参考と為さって頂ける内容と出来たのであれば、うれしい限りです。

関連ランキング情報を一記事にまとめた、こちらの総合記事も、おすすめです。是非、ご覧下さい。

【ソーシャルレンディングランキング決定版】利回り・投資対象国・担保設定状況・出資のしさすさ。異なる視座から人気ソーシャルレンディング事業者を徹底ランキング。

それでは、本記事はここまで。
また次回の記事にて、お会いいたしましょう!

本寄稿内容は、寄稿者の個人的な見解・体験・意見であり、その内容は、当ラボの公式見解と異なる場合があります。
また、本記事は、読者様への情報提供を目的としたものであり、特定の投資商品(ファンド等含む)への投資勧誘を目的としたものではありません。
個別のソーシャルレンディング事業者における投資口座開設や、実際の投資是非に係るご判断につきましては、必ず、読者様ご自身にて、為さって頂きますよう、お願い致します。

Author Info

fill.media
fill.mediaの公式サイト。ソーシャルレンディング業界ニュースや、国内の各ソーシャルレンディング事業者に関する最新情報等、様々な投資関連情報を提供している。
公開済記事コンテンツは1,200件超、登録読者に向け無料にて発信しているニュース・メールの累計配信数は、8,000通を突破している。

メディア掲載歴(一部・順不同)
・朝日新聞デジタル&m
・財経新聞
・SankeiBiz
・RBBTODAY
・楽天Infoseekニュース
・excite.ニュース
・BIGLOBEニュース
・@nifty ビジネス
・Mapionニュース
・NewsPicks
・ビズハック
・MONEY ZONE
・Resemom
・SANSPO.COM
・Trend Times
・zakzak
・とれまがニュース
・徳島新聞