SBIソーシャルレンディングの「ロールオーバー」とは
SBIソーシャルレンディングとは
引用元:SBIソーシャルレンディング
SBIグループ傘下、SBIソーシャルレンディング株式会社が運営する、ソーシャルレンディングサービス。
2019年4月末時点で、累計融資実績は930億円以上。
投資家登録数も3万4千名を超え、国内ソーシャルレンディング業界を代表するビッグプレーヤーのひとつと言えます。
※同社公式サイトはこちら。
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SBIソーシャルレンディング(公式)
ロールオーバーとは
金融関連業界における「ロールオーバー」の、至極一般的な意味合いを、端的に言い現わすと、
- 主に、オプション関連のトレードや、先物トレードの投資家が、
- 自身が現在保有しているポジションを、
- 取引最終日の前に、一旦、決済してしまい、
- 新たに、次回の期限以降のポジションを作成しなおす、
というアクションのことを示します。
もう少しで期限切れしそうなポジションから、期限に余裕のあるポジションへと「乗り換え」を行うような体裁となり、これにより、当該投資家としては、自身が保有しているポジションを、物理的に、継続保有することが可能となります。
SBIソーシャルレンディングにおける「ロールオーバー」とは
金融業界一般における「ロールオーバー」の意味合いについては、上掲した通りですが、国内ソーシャルレンディング業界大手「SBIソーシャルレンディング」における”ロールオーバー”の場合、いささか、意味合いが異なります。
SBIソーシャルレンディングのロールオーバーの概要
SBIソーシャルレンディングにおける「ロールオーバー」は、
- 個別のファンドの、出資募集期間終了後になって、
- 投資家が出資した資金の合計額を計算した結果、借り手の需要資金額と比し、「余剰」が生じた場合、
- 当該余剰資金が、余剰が生じた元ファンドと同種の別ファンドへの出資に、自動的に充てられること
を指すものとされています。
ロールオーバー発生の原因
SBIソーシャルレンディングの組成・公開しているファンドの中には、借り手企業側の借り入れ希望額が、都度、変動するタイプのファンドがあります。
こうしたファンドの場合、
- 投資家が出資した資金の総合計額と、
- 借り手企業側が借り入れを希望する金額の合計額
とが、必ずしも一致しないケースがあり、特に、
”借り入れ希望額” < ”投資家の投資額”
となった場合に発生するのが、「ロールオーバー」ということとなります。
※出資募集終了の時点では、余剰資金が生じていないくても、その後、借り手企業が、借入の一部(ないしは全部)のキャンセルを申し出た場合、同じく、ロールオーバーが生じることとなります。
ロールオーバーの対象ファンド
SBIソーシャルレンディングによると、ロールオーバーの対象ファンドは、
- 同社の常設型ファンドとして人気のある、「不動産担保ローン事業者ファンド」と、
- 「カンボジア技能実習生支援ローンファンド」
であるとのこと。
SBIソーシャルレンディングにおける、実際のロールオーバー発生状況
引用元:SBIソーシャルレンディング(https://www.sbi-sociallending.jp/pages/skill_training_fund)
SBIソーシャルレンディングの常設型ファンド「SBISLカンボジア技能実習生支援ローンファンド」の場合、他ファンドと比較し、ロールオーバー発生の可能性が高い旨、同社ホームページ上にて注意喚起が為されています。
同ファンドの場合、
- 期待利回りが高い(年利換算10パーセント)ため、投資家に人気がある反面、
- 借り手の資金需要が相対的に小さいことが、
ロールオーバーが高確率にて発生する原因となっている模様です。
国内の主要ソーシャルレンディング事業者を、利回りや、規模、担保設定や、投資のしやすさ、といった、複数の視座から比較した、こちらの過去記事も、おすすめです。
是非、ご覧になってみてください。
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