LENDEXが今年2度目の代表者交代-前社長退任理由は「一身上の都合」

LENDEXが今年2度目の代表者交代-前社長退任理由は「一身上の都合」

代表取締役の変更を告げる、株式会社LENDEXのリリース。
※引用元URLは下記。

ソーシャルレンディング・サービス「LENDEX」を運営する、株式会社LENDEX(東京都千代田区。以下、同社)は5日、令和元年7月1日付けで、同社の代表者が、平成31年3月1日以降代表を務めていた田川 徳彦氏から、新社長、深澤 克己氏へと変更となった旨を明かした。
今回の代表取締役変更は、前社長である田川氏の辞任に伴うもので、同氏辞任の理由は「一身上の都合」という。

同社の代表者取締役の変更は、今年に入り2度目。
田川氏は、前任の筧 悦生氏から代表取締役職を引き継いでから、わずか4か月での社長交代となった。


参考:
2019年7月5日 : 代表者変更のお知らせ|株式会社LENDEX


創業から間もないスタートアップ企業も少なくない国内ソーシャルレンディング業界だが、運営会社代表者がわずか数ヶ月で変更となるのは、異例といえる。
首都圏在住の現役ソーシャルレンディング投資家、Y.K氏に話を聞いた。

-LENDEXにおいて、運営会社代表者が4か月ほどで変更となったが、投資家心理への影響は

Y.K氏(以下同)
「これだけ短期間での代表者変更は、国内ソーシャルレンディング業界において、過去、聞いた記憶がない。一般論として、非上場の中小企業の場合、”代表者が誰か”という点は、法人にとって、かなり大きなファクター。株式会社LENDEXの株主構成等について情報が公開されていない以上、確かなことは言えないが、社の運営方針にも、ひとかたならぬ影響を与えるものであるはず。投資家の中には、多少なりとも不安感を覚えている方も、少なからず、いらっしゃるのではないか」

「他のソーシャルレンディング事業者の場合、代表者が著名なプロ経営者であったり、ブログ等を通して積極的に情報発信しているケースも多い。それだけ、”社長”というのは、会社自身にとっても、はたまた、取引先や、私たち個人投資家にとっても、それなりに大きな意味合いを持つものだということ。それがわずか数ヶ月で交代、かつ、前社長の退任理由についても”一身上の都合”とだけの情報開示、というのは、投資家サイドから見れば、情報として、物足りないのではないだろうか」

-LENDEXの今後のソーシャルレンディング事業運営に影響はありうるか

「少なくとも現状、LENDEXの既存ファンドにおいては、延滞や、貸し倒れの発生は、公表されていない。同社の組成ファンドについては、一部投資家からは、着実な評価を得ていた模様なので、今後とも、きちんとしたファンド組成・運用・償還等が為されていく限りにおいては、投資家が即座に、LENDEXから全面的に撤退、ということは、考えづらいのでは。」

「ただし、投資家の立場から見れば、ソーシャルレンディング投資において、業者の信頼性・安心感、というのは、とても大切な要素。投資家としては、自身の大切な資産を、事業者に預けるわけなので、その事業者の代表者が誰で、どんな考え方を持ち、どのように情報発信をしているか、というのは、当然、非常に重要なポイントとなる。LENDEX社においては、以後、投資家への更なる情報公開・発信等を通じて、信頼の速やかな回復に努めてほしい」


※以下、2019年7月16日追記

株式会社LENDEXは、同社社長交代に関する、ソーシャルレンディング・ラボからの取材に応じ、下記のように答えた。

-田川前社長の退任理由について「一身上の都合」による「辞任」とのことだが、詳細は

「田川社長は4ヶ月という短い期間でしたが社内体制の強化、融資先の開拓や情報開示方針の策定などLENDEXの活動にご尽力いただきました。
辞任の経緯ですがご本人プライバシー保護の為詳細は控えさせて頂きます。結果LENDEXを離れることになってしまいましたが、今後も外部のアドバイザーとして、LENDEXに協力して頂く予定です。」

-深澤新社長の選任経緯は

「深澤がLENDEXに入社した経緯としては、前々社長となる筧悦生氏に声をかけていただいたことがきっかけになっています。
元々筧氏は多数の企業の監査を努めていることもあり、深澤自身仕事上での付き合いがありました。そして筧前代表がLENDEXというソーシャルレンディング会社の社長を勤めていたことも知っていました。ちょうど田川前社長が急遽退任することになり、金融機関での経歴に着目していただいてお声がけがかかった経緯です。
深澤もソーシャルレンディングという分野には数年前から注目しており、銀行などの金融機関以外からの資金調達手段として、今後海外のように一般的になっていく分野だと考えています。そこで経歴を買っていただいたこともあり、LENDEXの社長に就任という運びになりました。」

-短期間での代表者変更に、不安を覚える投資家もいるのでは

「投資家の皆様に置かれましては、LENDEXはこんなにすぐ社長が交代して大丈夫なのか、昨今のソーシャルレンディング業界の動向と照らし合わせて不安な気持ちを抱かれているかも知れません。
投資家様の不安、心配払拭の為に深澤を筆頭に弊社が最善を持って取り組むべき課題としては
・融資先の開拓による安定した投資案件の供給
・厳正な審査を実施した上での融資先の選定
・情報開示に協力をいただけるよう、融資先との交渉
・人員の積極的な採用と教育による社内監視体制の強化
だと考えております。」

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fill.media
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