【ソーシャルレンディングNEWS】クラウドクレジットの、「投資管理部」および「投資管理委員会」設置について

寄稿者紹介

個人投資家Y.K氏。
2018年初旬からソーシャルレンディング投資を始め、約1年ほどが経過。
合計20社以上のソーシャルレンディング事業者に投資口座を開設し、累計投資額は400万円以上。
30代男性会社員・首都圏在住。

クラウドクレジットからのお知らせがこちら。


引用元:https://crowdcredit.jp/info/detail/249

以下、詳説致します。

新設される「投資管理部」とは。

今回新設される「投資管理部」のあらまし・任務等については、
クラウドクレジットからのリリースにおいて、下記のような記載があります。

運用部から、当社の投資管理業務を分離し、新たにこれを担う部署として、「投資管理部」を新設します

引用元:https://crowdcredit.jp/img/blog/upload/upload_1531467901.

これまで、運用部では既存融資先のモニタリング業務全般を行ってまいりましたが、
当社の運用する資産規模の拡大に伴い、また、投資家の方に対してリスクのある貸付型ファンドをご提供するなかで、
ストラクチャのさらなる強化および遅延、デフォルトが起きた場合の損失の限定を図ることを目的に、
独立した組織として「投資管理部」を新設することを決定いたしました。

引用元:https://crowdcredit.jp/img/blog/upload/upload_1531467901.

投資管理部(新設)
⚫ 貸付型ファンドに関わるストラクチャの強化
⚫ 既存融資先のモニタリング
⚫ 遅延、デフォルトが起きた案件の資金需要者との折衝その他の対応

引用元:https://crowdcredit.jp/img/blog/upload/upload_1531467901.

要は、

  • クラウドクレジットの”攻め”の部分を担う「運用部」から独立した、完全な別組織として、
  • 同社の”守り”の部分を担う、「管理部」を新たに設置する、

ということです。

一般的に、全ての私企業は、

  • プロフィットセンター
    →読んで字のごとく、企業に利益をもたらす部門
  • コストセンター
    →企業に利益は(少なくとも短期的には)もたらさず、コスト(=費用)のみをもたらす部門

上記の2部門が存在します。

クラウドクレジットという私企業においては、当然、

  • プロフィットセンター=運用部
  • コストセンター=(今回新設される)管理部

という構図となりましょう。

上述も致しましたが、プロフィットセンターたる運用部が”攻め”の組織だとすれば、コストセンターたる管理部は、”守り”の組織となります。

短期的な視座からは、コストセンター(=クラウドクレジットにとっての管理部)は、費用のみを食う”負の”部門、と見なされがちでしょうが、
中長期的な視座に立てば、そうした管理部門に、しっかりと資本を配分しておくことは、結果的に見て、大きな利益へと繋がることが有りえます。

逆に言えば、早いうちから管理部門に資本を配分することを怠り、短期的な利益を提供するプロフィットセンターにばかり注力をしていると、
いざ、何か大きなトラブルが発生した際、巨大なダメージを受けることにもなりかねません。

もしかして上場準備?

一般的に、日本国内の民間企業が、いわゆる「管理部門」に資金を投じ始める契機としては、「上場準備」というケースが多いです。
各証券取引所の行う上場審査において、「管理部門」の充実程度は、極めて重要なチェックポイントとなるため、です。

本記事執筆時点では、クラウドクレジットは未上場ですが、
VC(ベンチャーキャピタル)からの資本も勿論入っています。


引用元:https://crowdcredit.jp/

出資者から、「そろそろ東証マザーズあたり…」という意向が入り始めている可能性もあるでしょう。

クラウドクレジットの上場ニュースが聞ける日、もしかしたら、さほど遠くないかも知れません。

同時新設の「投資管理委員会」にも期待。

また、新設された投資管理委員会(投資管理委員:杉山智行(CEO/CIO)、依田雅彦(投資管理部長/業務部長)、田中一嘉(法務・コンプライアンス部長))は週次で開催され、当社グループが融資を行っている各案件の状況の共有や投資先への対応等に対する意思決定が行われます。

引用元:https://crowdcredit.jp/img/blog/upload/upload_1531467901.

「週次開催」というのは頼もしいですね。
1週間ずっとアクセルを踏みっぱなし、ではなく、
きちんと週に一度は、軽くブレーキを踏みながら、現況を確認する機会を持つ、ということなのでしょう。
是非是非、形だけでなく、むしろ毎週、喧々諤々とやって頂きたいものです。

わたしがクラウドクレジットの「投資管理部」および「投資管理委員会」に期待したいこと。

良い意味で、クラウドクレジットにとっての「うるさい、目の上のタンコブ」的な存在となってほしいな、と思います。

急拡大を続けるクラウドクレジット(の、”攻め”担当部門)に対し、
「おいおい、ちょっと待とうよ」
「いったん、落ち着こうよ」
「本当に、この案件、大丈夫なの?」
と、うるさいおばちゃんのように(失礼)、「突っ込み」&「待った」を入れてくる存在。
そんな効能を期待したいと思います。

願わくば、時に、(クラウドクレジットの)商品部や、運用部の方針と、真正面から激突したとしても、
管理部には、何はともあれ、安全運航第一に、しっかりと機能して頂きたいと思います。

投資家の資金をこれだけ広範に集めて実質的に運用する以上、ソーシャルレンディング事業者は、たとえ非上場であったとしても、上場企業並みの内規、管理部門能力が求められて然るべき、と、わたしは考えています。
短期的な損益勘定においては、どうしてもマイナス方向で働く管理部門。
そのコストを吸収していくのは、まだ(私企業としての歴が)若いクラウドクレジットにとっては、大変なことでしょうが、
同社が、ソーシャルレンディング事業者として、そして、立派な上場予備軍企業として、さらに一皮むけていくためには、
本件、欠かせぬ取り組みだと思います。

是非、頑張って頂きたい!と、期待しております。

クラウドクレジット投資はこちらから。

そんなクラウドクレジットは、わたしがソーシャルレンディング投資を始めた当初から、末長く投資をさせて頂いている事業者です。

「よし! クラウドクレジット、投資してみるか!」
という方は、こちらの公式ページからどうぞ。

【クラウドクレジット】(公式)

なお、クラウドクレジットの投資口座開設方法については、本ブログにて、詳説記事をご用意しております。
必要に応じて、御覧下さい。

【図説保存版】クラウドクレジット口座開設方法徹底解説まとめ

それでは、本記事はここまで。
また次回の記事にて、お会い致しましょう!

追伸:
大手ソーシャルレンディング事業者数社を、投資家登録数や累積投融資額、利回りや手数料、といった指標で、横断的に比較検討した、こちらの過去記事も、おすすめです。お時間ございましたら、ぜひ、ご覧下さい。

【ソーシャルレンディング各社徹底比較】投資家登録数・累計投融資額・年利平均…。主要ソーシャルレンディング各社を7つの視座から横断比較してみた結果、見えてきた真実とは。


本寄稿内容は、寄稿者の個人的な見解・体験・意見であり、その内容は、当ラボの公式見解と異なる場合があります。
また、本記事は、読者様への情報提供を目的としたものであり、特定の投資商品(ファンド等含む)への投資勧誘を目的としたものではありません。
個別のソーシャルレンディング事業者における投資口座開設や、実際の投資是非に係るご判断につきましては、必ず、読者様ご自身にて、為さって頂きますよう、お願い致します。

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