ソーシャルレンディングから低金利で資金調達するためのポイントは?

寄稿者紹介

個人投資家Y.K氏。
2018年初旬からソーシャルレンディング投資を始め、約2年半が経過。
合計20社以上のソーシャルレンディング事業者に投資口座を開設し、累計投資額は400万円以上。
30代男性会社員・首都圏在住。

新たな資金調達手法として、資金需要者(企業)からも注目を集めつつある、ソーシャルレンディング。
反面、あくまでも投資商品という性格が強い分、借り手の立場から見ると、その高い金利が気になる、という方もいるでしょう。
本寄稿では、資金需要者たる企業が、ソーシャルレンディング事業者を介して資金調達を行う際、どのようにすれば、出来るだけ低金利で資金融資を受けることが出来るか、
私の見解を綴らせて頂きます。

ソーシャルレンディングからの借入は、決して低金利ではない

まず、企業の財務担当者が、あらかじめ把握しておくべき事実として、
ソーシャルレンディング事業者からの借り入れは、他の資金調達手法と比較して、
決して、低金利ではない、という点が挙げられます。

ソーシャルレンディング事業者の融資原資の背景には、「ソーシャルレンディング投資によって配当金を得たい」と考える、投資家の存在があります。
そうした投資家の期待している利回りは、銀行預金等と比し、格段に高いものがあります。
ソーシャルレンディング事業者としては、そうした投資家の期待に、ある程度、答えていかない事には、
ファンドを組成しても、十分な資金を集めることが出来ません。

さらに、貸出金利の中には、ソーシャルレンディング事業者自身の運営者報酬・手数料も含まれることとなります。
実際の手数料率は、ソーシャルレンディング事業者によって千差万別ですが、

  • 投資家に還元される、利回りのほかに、
  • ソーシャルレンディング事業者自身が収受する手数料が上乗せされた料率が、

貸付金利となる、という点は、押さえておく必要があります。


参考:
【2020年9月最新版】ソーシャルレンディングおすすめ9社&危ない3社比較ランキング【投資初心者必見】|ソーシャルレンディング・ラボ

出来るだけ低金利で、ソーシャルレンディング事業者から資金調達するためには

一般的な銀行融資等と比べると、どうしても、貸出金利が高くなりがちな、ソーシャルレンディング。
そうしたソーシャルレンディング事業者から、出来るだけ低金利で資金を借り入れるためには、下記のような工夫が考えられます。

①上場企業ならば、信用力の徹底活用を

ソーシャルレンディング投資家は、実際の投資判断にあたって、実質的な貸付先の信用力を重視しています。
融資先からソーシャルレンディング事業者への返済にトラブルが生じてしまえば、必然的に、ソーシャルレンディング事業者から投資家への配当・分配にも、支障が生じてしまうからです。

もしも資金需要者が、国内市場の上場企業なのであれば、その対外信用力を、徹底的に活用するべきです。
「上場企業に融資するファンド」=「安心感の大きいファンド」と目されることが一般的ですし、
安全性が高く、リスクの小さいファンド、と見做されれば、その分、投資家から期待される利回りも小さくなります。
(逆に、リスクが大きいファンドである、と投資家から見做されれば、その分、高い期待利回りを要求されることとなります)

ファンズ株式会社が運営している、ソーシャルレンディング・プラットフォーム・サービス「Funds」(ファンズ)の場合、国内上場企業が借り手となるファンド(上場企業の子会社が、ファンド組成企業となるケースが一般的です)の取り扱い実績が、多数、あります。
Funds自身も、「上場企業に対して資金を貸し出す」という点を、サービスの特長として前面に押し出していますので、

  • 資金需要者が上場企業であり、
  • その対外信用力を生かして、出来るだけ低金利で、ソーシャルレンディング事業者を経由した資金調達を行いたい、と考えているのであれば、

是非、参照してみるといいでしょう。


参考:
Funds|公式サイト

②不動産を所有しているのであれば、担保として活用を

もしも、ソーシャルレンディングからの資金調達を検討している事業者が、土地・建物などの不動産を所有している場合、
担保としての活用を検討するべきでしょう。

国内のソーシャルレンディング・ファンドの多くは、

  • 不動産担保付きか、
  • 物的担保なし

のファンドに分別されますが、
無論、前者のほうが、投資家から見た際の安心感は大きく、結果として、ファンドの期待利回りは低くなる傾向があります。

なお、ソーシャルレンディング投資家の多くは、LTV、すなわち、担保掛目にも注目しています。
そして当然、LTVの小さいファンドのほうが、投資家から見た際に、安全性が高いファンド、として評価される傾向があります。

例えば、担保価値1億円の不動産を所有している場合、

  • LTVを高めに設定し、9,000万円を借り入れるよりも(この場合、LTVは90パーセント)、
  • 敢えて7,000万円程度の借り入れに留め、低めのLTVとなるように調整したほうが(この場合、LTVは70パーセント)、

投資家から見た場合の安心感は大きくなり得ます。

なお、不動産担保付きのファンドを数多く組成してきた実績のあるソーシャルレンディング・サービスとしては、
東証マザーズ上場企業であるロードスターキャピタル株式会社が運営する、オーナーズブックなどが挙げられます。
適宜、情報収集してみるといいでしょう。


オーナーズブック|公式サイト

【番外編】不動産特定共同事業法の活用も?

もしも、資金調達の目的が、不動産の取得・運用にあるのであれば、
端的にソーシャルレンディング事業者から資金融資を受けるだけではなく、
不動産特定共同事業法を活用したクラウドファンディングの実施も、検討の価値があるかもしれません。
一般的なソーシャルレンディングと比較し、

  • 投資対象となる不動産が、はっきりと明示される
  • 運営会社がセイムボート方式で劣後出資することが一般的

などの理由で、不動産特定共同事業法を活用した不動産投資クラウドファンディングに興味・メリットを感じている投資家も、少なくありません。

実際に不動産投資特化型クラウドファンディングで募集実績を有している事業者・サービスとしては、クリアルFANTAS fundingRENOSYなどがありますので、チェックしてみてください。

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