ソーシャルレンディングとは。英語のスペル(綴り)から徹底解説致します。

寄稿者紹介

個人投資家Y.K氏。
2018年初旬からソーシャルレンディング投資を始め、約3年が経過。
合計20社以上のソーシャルレンディング事業者に投資口座を開設し、累計投資額は400万円以上。
30代男性会社員・首都圏在住。

ソーシャルレンディングとは

そもそも、「ソーシャルレンディング」という言葉自体、聞き慣れないですよね。

私も、ソーシャルレンディングを始めた当初は、ソーシャルレンディングとは何なのか、さっぱりわからず、
正直、「何のことやら」というレベルから、始めたタイプです。

私の直接の知り合いで、既にソーシャルレンディングを実践している、と言う人も、その当時、いませんでしたし。
インターネットを中心に、ソーシャルレンディングとは果たして何なのか、ずいぶんいろいろと調べたものです。

ソーシャル、というからには、何かSNS(ソーシャルネットワークサービス)的な響きもしますし、

ソーシャルレンディングとは、SNSと関係があるのか…?

「いいね!」?
・・・いや、違う気がしますし、

そもそも、”レンディング”ってなんでしょう?
まずはここが聞き慣れないんですよね。

ソーシャルレンディングの英語スペルは?

「ソーシャルレンディング」という言葉を、英語のスペルから読み解いてみましょう。
”ソーシャル”はもちろん、”Social”です。

対して、”レンディング”=”Lending”です。Lendの現在進行形。
じゃあ、Lendとは何か。

単純にスペルから直訳すると、
(お金や資金を)貸してあげる
という意味ですね。(※)

では、具体的には、どういう仕組みなのか。

まずはこのあたりから、一緒にしっかり、押さえていきましょう。

本記事、長文となりますが、
その分、じっくりとご一読頂ければ、
ソーシャルレンディングの仕組みやメリット、
ソーシャルレンディングの失敗を避けるためのポイントや、事業者ごとの特徴、
最終的には、ソーシャルレンディングにまつわる税金の話題まで、

ソーシャルレンディングを始めるにあたって、把握をしておきたいポイントの多くについて、
しっかりと網羅的に把握頂けるよう、
すなわち、ソーシャルレンディングとは何なのかが、ある程度、しっかりと掴めるよう、
私としても、気合を入れて、執筆をさせて頂きました。

今話題のソーシャルレンディングとは、一体全体、何なのか。
是非、一緒に、読み解いていきましょう。


(※)より正確には、Social Lendingというのは、和製英語です。
オリジナルの英語で、一番ソーシャルレンディングに近い意味合いを持つ言葉としては、P2Pレンディング(ピアツーピアレンディング)、という言葉があります。
P2Pレンディングについて詳しくお知りになりたい方は、こちらの記事をご参照ください。

【2021年更新】ソーシャルレンディングとp2pレンディング(個人間融資)の歴史|日本のソーシャルレンディング業界の歴史も振り返る

ソーシャルレンディングとは、インターネットを使い、主に個人投資家が、会社などに、お金を貸してあげる仕組みです。

普通に生活している中で、
お金って、借りることはあっても、貸すことは、なかなか無いですよね。

「いやいや、借りることもないよ!」
という方、
何も、銀行から現金を借りることだけが、「借金」とは限りません。
日頃クレジットカードで支払うその買い物も、
ある意味、お金を借りている(≒クレジットカード会社に、一時的にお金を立て替えてもらっている)わけです。

そんなわけで、日常的にある程度なじみのある、お金を”借りる”という行為と比べて、
誰かにお金を”貸す”ことって、
結構、レアだとは思うんですよ。

子供のころはちょくちょくありましたよね。「ちょっとジュース代、貸してくれ!」って頼まれたりとか(笑)。
でも、大人になると、「お金を貸してくれ…」と頼まれる事、そんなにしょっちゅうは、無いんじゃないでしょうか。

ソーシャルレンディングとは、お金の貸し借りの仕組みのひとつです。

・・・断るのも、それなりに大変ですしね。逆に、そんなにしょっちゅう、お金のことを頼まれるのは、嫌ですよね。
頼む方だって、気楽じゃないでしょうし。

そもそも、お金を貸す、という行為、
ましてや、そうしてお金を貸して、利息等を受けとる、という行為、
これ、だれでもやっていいわけでは、ありませんものね。

普通は、貸金業の免許など、きちんとした資格をもった者でないと、
誰かにお金を貸して、利息を頂く、ましてや、それを生業にする、等いうことは、してはいけません。
無資格で、融資を事業として営むことは、貸金業法で禁止されています。

ここに風穴を開けたのが、ソーシャルレンディングという仕組みなんですよね。

ソーシャルレンディング事業者の募集する「ファンド」への出資という手続きを通すことで、
難しい免許取得などをすることなく、
個人の一般投資家が、
資金の「借り手」ではなく、感覚的には、資金の「貸し手」になれる。(※)

しかも、そうして貸し出した資金は、
専門のソーシャルレンディング事業者がしっかりと選定した、きちんとしたビジネスモデルをもった事業者へと、事業資金として、貸し出される。

※この、「事業者に対して、事業資金として、貸し出される」というところ、実は、ポイントです。
「一般生活者に対して、生活資金として、貸し出される」のとは、大違いですからね。

インターネットというツールを使い、
こうした仕組みを実現したのが、ソーシャルレンディングなのです。


(※)借り手企業へと実際に資金融資を行うのは、投資家ではなく、ソーシャルレンディング事業者です。
当然、借り手企業が返済を行う相手先も、(投資家ではなく)ソーシャルレンディング事業者(資金の貸し手)です。

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