インデックス投資家の実践ブログをご紹介|投資ブログ閲覧のメリット&デメリットも確認

インデックス投資とは

個別の株式銘柄に対して集中投資するのではなく、各市場の指数(インデックス)に連動する投資成果の獲得を目指す投資信託(ETF含む)への投資を通じて、「市場平均」並みのリターン確保を狙う投資スタイルが、「インデックス投資」と呼ばれる投資手法です。

インデックス投資の流れ

インデックス投資の流れ
インデックス投資を始めるにあたり、自分のリスク許容度を把握することは大切です。無料のロボアドバイザー・サービスを利用すれば、自身のリスク許容度を簡単に診断することが出来ます。
画像引用元:みずほ銀行:「SMART FOLIO」

投資家がインデックス投資に取り組む場合、概ね、下記のような流れを辿ることとなります。

  1. ブログの閲覧や、セミナー参加、書籍熟読等の勉強を通じて、米国株式、先進国株式、新興国株式、債券等、様々な資産クラスの「期待リターン」及び「標準偏差(=リスク)」を確認する。
  2. 自身のリスク許容度(どの程度の資産評価下落までは、経済的に、及び精神的に耐えることが出来るか、の許容度)を算出する。
    ※基本的に、年齢が若いほど、リスク許容度は高くなります。相場が長期的に低迷してしまったとしても、これを取り戻すだけの時間的猶予がある、と考えられるためです。
  3. ポートフォリオ作成支援ツール(助言型のロボアドバイザー等)を活用して、自身のリスク許容度に応じた、資産クラスの組み合わせ(=マルチアセット・ポートフォリオ)を作成する。
    ※一般的に、リスク許容度の高い投資家ほど、ポートフォリオに占める「株式系」資産クラスの割合が大きくなります。債券系の資産クラスと比較して、ボラティリティ(リスク)が大きいためです。
  4. 資産クラス別に、任意の指数に対して連動する、インデックス型の投資信託を購入する。もしくは、複数の資産クラスへと分散投資を行ってくれるバランス型ファンドを購入する。
  5. 初期投資を終えた後も、毎月の積立投資によって、資産を積み増していく。
    ※定期的な積立投資によって、ドルコスト平均法のメリットを活かし、資産の取得価額を平均化する(=高値掴みを防ぐ)、という利点があります。
  6. 資産クラス別に投資信託を購入した場合は、その後の値上がり・値下がりに応じて、資産の売却・買い足しなどのリバランスを実施する。

インデックス投資の利点

インデックス投資の利点
インデックス投資に活用される、パッシブ型の投資信託の多くは、信託報酬が安い、という特徴があります。また、多くの投資信託は、100円程度の少額から、積み立てで買い付けることが可能です。
画像引用元:楽天証券

  • インデックス型ファンドにおいては、購入時手数料無料(ノーロード)、信託財産留保額ゼロパーセント、など、投資家にとって有利な条件を提示する投資信託が主流を占めている。
  • インデックス型ファンドの場合、アクティブ型ファンドと比較して、信託報酬等のコスト(信託報酬のほかに、ファンドの株式等売買手数料や、監査コスト等の費用も、投資家が間接的に負担する)が低廉である。
  • 株価指数に連動するインデックス・ファンドのみならず、債券や不動産(REIT)、コモディティなど、様々な指数に連動する投資信託が提供されている。それぞれを任意のバランスで組み合わせても良いし、複数資産に分散投資するバランス型投資信託を購入しても良い。
  • 「市場全体」に対して投資することで、個別の株式銘柄投資と違い、銘柄選定の手間暇から解放される。また、個別の株式銘柄に投資する場合と比較して、ボラティリティ(リスク=標準偏差)が小さい(=分散投資によって、個別銘柄の非システマティック・リスクが排除されるため)。
  • 無分配型の投資信託を活用すれば、分配金課税によって再投資効率が落ちることが無く、複利効果を最大化しやすい。
  • インデックスに連動するポートフォリオを投資家が自力で作成する場合、構成銘柄の取得だけで莫大なコストがかかる。しかし、投資信託を活用すれば、数百円程度から小額投資が出来る。
  • 互いに相関係数の小さい、複数の資産クラス(例:株式:債券)に対して、資産を分散投資することにより、ポートフォリオ全体のボラティリティをさらに低減させる効果が期待できる。
    ※ただし、経済のグローバル化、マルチアセット・ポートフォリオ運用の一般化に伴い、資産クラス間の相関係数が従来よりも高まっている、との指摘もあります。
  • インデックスファンドの場合、アクティブファンドと違い、ファンドマネージャーの力量に依存しないため、ファンドマネージャーの運用状況を監視する必要が無い。また、投資中の投資信託が万が一繰上償還となっても、インデックスファンドならば、同じ指数に連動する別の投資信託に乗り換えることが容易。
  • iDeCo(個人型確定拠出年金制度)やつみたてNISA(少額投資非課税制度)、といった、国の投資支援制度の後押しを活用することが出来る。特にiDeCoの場合、拠出金が全額所得控除されるため、税務面でのメリットが確定している。また、つみたてNISAの認定銘柄の大半が、指数に連動するインデックスファンドとなっている。
  • 定期的な積立投資を自動化することで、「買い時」の判断を放棄し、自動的な追加投資を執行できる。

参考:
インデックス投資のメリット・デメリットとは|分散投資によるリスク低減、信託報酬の安い投資信託の活用メリット等を検証

インデックス投資のリスク

インデックス投資のリスク
インデックス投資の最大のリスクのひとつは、大幅な市況下落に遭遇すること。時には、2標準偏差を超える、大規模な下落ショックに巻き込まれてしまう可能性もあります。
画像引用元:TradingView

  • 短期的に、2標準偏差(標準偏差の2倍)を超える、大幅な下落を記録することがある。また、バブル崩壊後、本格的なリセッションが到来すると、バブル崩壊前の水準回復までに、数年~10年以上の歳月を要することもある。
  • 投資信託・ETFを活用してインデックス投資に取り組む場合、運用会社に対して、信託報酬等のコスト支払いが必要(投資家が自力でポートフォリオを構築する場合は、その限りではない)。なお、信託報酬等コストは、仮に投資信託の運用成績がマイナスであったとしても、恒常的に生じ続ける。
  • 無分配型ではない投資信託の場合、分配金が出され、これが課税されてしまうことにより、複利メリットが低減する。なお、分配ありの投資信託についても、分配金を自動再投資する機能を提供している証券会社があるが、この場合でも、あくまでも、課税後の分配金を再投資することとなる。
  • 個別株投資のような、投資としての「面白さ」はない。また、株主優待についても、投資家が直接受け取ることが出来ない。
  • 株式系のインデックス(指数)は、実体経済と連動しやすい。例えば株式系のインデックスファンドに集中的に投資している場合、世界的な不況が到来すると、リスク資産が大幅に目減りし、かつ、実体経済においても失職するなどの不遇が同時発生する可能性がある。
  • 個々の資産クラスごとにインデックスファンドを購入する場合、各資産クラスの値上がり・値下がりに応じて、投資家自身がリバランスを行う必要がある。なお、一切リバランスを行わない場合、結果的に、自身のリスク許容度を超えたリスクを抱えたり、本来とるべきリスクを大幅に下回るボラティリティでの運用をしてしまう恐れがある。
  • 複数の資産クラスへと分散投資していても、各資産クラス間の相関係数の高まりにより、思うようなボラティリティ低減効果が得られないことがある。
  • 本格的な人口減少社会の到来を前に、直近数十年間継続して見られたような株式市場(特に米国株式市場)の成長が、今後も数十年間に渡って継続し得るのか、どうか、未知数である。

参考:
インデックス投資は本当に「おすすめ」なのか|おすすめしない理由も徹底検証

インデックス投資の情報収集には、ブログ活用が効果的

投資家がインデックス投資に取り組み始める場合、まずは情報収集が先決です。
情報収集の手段としては、

  • 書籍等を購入して勉強する
  • 証券会社等が主催するセミナー・勉強会に参加する
  • 投資家同士の交流イベントに出席してみる

等といった手法が考えられますが、まずは、実際にインデックス投資に長年取り組んでいる、先輩投資家のブログを閲覧してみる、というのも、コストがかからず、有効な情報収集手段の一つと言えます。

インデックス投資ブログ例

昨今、インデックス投資について取り上げた投資ブログは多数ありますが、中でも、インデックス投資に比較的特化しており、かつ、長いブログ運用歴のあるブログとしては、下記のようなものがあります。

水瀬ケンイチ氏のブログ「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)」

日本のインデックス投資家の間では、バイブル的な存在として知られているブログです。
「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー」というブログ名は、ブログ管理人である水瀬ケンイチ氏の愛読書「ウォール街のランダム・ウォーカー」(バートン・マルキール著)からつけられています。

ブログ主である水瀬氏自身、

  • 『お金は寝かせて増やしなさい』(フォレスト出版)の著者
  • 『全面改訂 ほったらかし投資術』(朝日新聞出版)の共著者(山崎元氏との共著)
  • 『インデックス投資完全ガイド』(洋泉社)、及び『カラー版 お金が勝手に増える『熟成』投資術』(宝島社)の監修
  • たまひよ「新米ママ・パパむけインデックス投資講座。教えて!ほったらかし投資家・水瀬さん」への寄稿など、

様々な出版物の著者・共著者等として知られています。

メディア掲載歴も多数に及ぶほか、ブログに2006年以来設置されているアクセスカウンターは、既に6千万アクセス以上を記録しています。

ブログ内の記事コンテンツとしては、

  • インデックス投資の具体的な方法、始め方に関する解説記事や、
  • 資産クラス別の分散投資(マルチアセット・ポートフォリオ)が、投資家のボラティリティ(リスク)を低減する仕組みの解説記事
  • 具体的なアセット・アロケーションの検討・構築方法
  • 資産クラス別の、コストパフォーマンスの良い投資信託の選び方
  • 短期的な下落に負けず、インデックス投資を継続するための心がけや、コツ、等々、

これからインデックス投資に取り組みたい投資初心者が、まず網羅しておきたい、インデックス投資に関する知識全般が、幅広くカバーされています。

ブログ主ご自身のアセットアロケーションについても、定期的に更新・公開なさっておられるほか、取得・積立中の投資信託の内訳も開示しておられます。


参考:
梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)

じゅんアットさんの「投信で手堅くlay-up!(インデックス投資ブログ)」

関東近郊在住の、40代会社員「じゅんアット」さんのブログ。
2006年頃から、無リスク資産としての貯蓄と同時並行する形で、コストの安いインデックス型投資信託への積立投資を実践しておられ、インデックス投資歴自体は、16年目に入っておられます。

  • 日経電子版「じゅん@さん 刻んで狙う複利効果(投信ブロガー)」
  • 東証マネ部!「投資ブロガー・じゅん@さん「リスクを見直しつつ、長期運用を」」
  • 日経ヴェリタス2010年7月18日 (投信手数料値下げ、個人は敏感に反応)
  • 日経マネー2009年10月号 (インデックスブロガーから学ぶ投資の続け方)

等、メディア掲載歴も多岐にわたります。

  • 積立投資の具体的な実践方法や、
  • iDeCo、NISAといった、政府の投資支援制度の活用方法、
  • 投資信託のコスト・運用成績に関する最新情報コンテンツなど、

インデックス投資に纏わる様々な情報がカバーされており、1記事1記事、表層的な記述に留まらず、情報を深掘りしておられるコンテンツが多いのが印象的です。


参考:
投信で手堅くlay-up!(インデックス投資ブログ)

NightWalker氏のインデックス投資ブログ

同じく、インデックス投資家の間で人気の高いブログとして知られるのが、こちらのブログ。
ブログ管理人であるNightWalker氏は、『世界一ラクなお金の増やし方 #インデックス投資はじめました』(ぱる出版)の著者としても知られています。
2015年10月頃、早期退職優遇制度を活用してセミリタイアを実現され、以降は、インデックス投資家の間で「仙人」と呼ばれる機会も多いそうです。

ブログ記事は2005年頃から投稿為さっておられ、15年以上、コンスタントに記事更新を続けておられます。

他の人気ブログと同様、

  • 資産クラス別の内訳を示したポートフォリオは勿論のこと、
  • 資産クラスごとに投資している投資信託名も公開されており、

インデックス投資初心者にとっては、参考になる部分が多いでしょう。

一般的なインデックス投資ブログと比較して、記事の更新頻度が高い、というのも、NightWalker氏のブログの魅力の一つと言えます。


参考:
NightWalker’s Investment Blog

インデックス投資ブログを活用した情報収集のメリット

これからインデックス投資に取り組むことを検討しているユーザーが、先輩インデックス投資家のブログを参照する場合、主に下記のようなメリットが期待できます。

インデックス投資におけるポートフォリオ構築の参考になる

インデックス投資ブログの多くで、そのブログ管理人の、具体的なインデックス投資ポートフォリオが、資産クラス別の割合として公開されています。
ポートフォリオに組み入れられている資産クラスは、

  • 米国の大型株式(インデックスとしては、S&P500等)
  • 米国の全株式(ETFとしては、バンガード社のVTIなどが挙げられます)
  • 米国除く先進国の大型株式
  • 米国除く先進国の全株式
  • 米国を含んだ、先進国の全株式
  • 先進国の債券(米国財務省発行の米国債など)
  • 新興国債券
  • REIT(不動産)、コモディティ

など様々ですが、
「先輩インデックス投資家は、どのようなポートフォリオを組んでいるのだろう」
「なぜ、資産クラスごとの割合は、このような比率としているのだろう」
「資産クラスごとの値上がり・値下がりに応じたリバランスは、どのように執行しているのだろう」
といった点を、ブログを通して観察・勉強することが出来れば、投資初心者にとって、大きなメリットとなります。

投資信託選びの参考になる

インデックス投資に取り組むにあたり、投資信託(ETFを含む)の活用は欠かせません。
※投資信託を活用せずにインデックス投資に取り組む場合、投資家自身で、インデックスを形成している全ての銘柄を取得する必要があり、現実的ではありません。

とはいえ、国内だけで、数千もの投資信託が販売されており、その中から、

  • 信託報酬や購入時手数料、信託財産留保額等のコストが低く、
  • インデックスへの連動性が高く(=トラッキング・エラーが小さい)、
  • 急な繰上償還などのリスクが小さいものを選び抜いていくのは、

これまで投資信託選びに取り組んだことがない、投資初心者にとっては、それなりに労力のかかる行為です。

その点、先輩インデックス投資家のブログには、各ブログ主が、資産クラス別に購入している投資信託の具体的な銘柄名等も公開されていますから、インデックス投資に活用すべき投資信託選びの、大きな参考情報となります。

iDeCo、NISAなどの活用方法が分かる

インデックス投資ブログの運営者のほとんどが、自身のインデックス投資において、

  • iDeCo(個人型確定拠出年金制度)や、
  • つみたてNISA、
  • 一般NISA、といった、

政府が主導している投資支援制度を、最大限活用してきています。

実際、長期的なインデックス投資を成功に導くためには、低コストな信託報酬を活用することは勿論のこと、こうした税優遇制度を活用して、「税金」というコストをも、効果的に圧縮していく必要があります。

「iDeCo口座に、拠出金の所得控除メリットがあるのは分かった。では、iDeCo口座では、どのようなインデックスファンドを保有するのが効率的なのか」
「インデックス投資では、株式系のインデックスファンドと、債券系のインデックスファンドを使い分けることがある。長期的に運用益が非課税となる、つみたてNISA口座では、どのような資産クラスを保有するのが効果的なのか」
といった点に悩んでいる投資家においては、十分に参考する価値があります。

バイ&ホールドを継続する、心理的なサポートとなる

長期的なインデックス投資において、バイ&ホールド戦略の徹底は、必要不可欠とされています。
しかしながら、投資家は元来孤独な存在であり、

  • 相場が高騰しているときは、「もうそろそろ、バブル崩壊が近いのでは。いまのうちに保有しているインデックスファンドを売却して、利確(利益確定)をしたほうがいいのではないか」と悩むこととなりますし、
  • 相場が下落しているときは、「これ以上、含み損が拡大していくのを傍観するのは難しい。損失拡大を防ぐため、今のうち損切り(含み損を確定させ、インデックスファンドを売却すること)したほうが良いのではないか」と、真剣に逡巡することとなります。

とにかく、長期保有を継続する、という行為は困難ですし、ましてや、相場が高値圏にあるときや、大きく下落している時には、「追加投資をしても、良いのだろうか」と、誰しもが不安になります。

こうした局面においても、長期間に渡って実際にインデックス投資に取り組んできた先輩投資家のブログを閲覧すれば、「バイ&ホールド」戦略の継続に対し、安心感を得ることが出来ます。

インデックス投資ブログ閲覧にあたっての注意点

インデックス投資ブログのブログ主たちも明言していますが、相場に「絶対」は無く、インデックス投資ブロガーたちを成功に導いてきた投資スタイルが、今後とも機能し、投資利益をもたらすか、どうかは、未知数です。

例えば、インデックス投資家の多くは、「世界経済の、長期的な右肩上がりの成長」を信頼し、米国・新興国等の株式系インデックスファンドを取得していきますが、そもそも、本格的な人口減少社会の到来を目前に控え、これまでのような長期的な成長が継続し得るのか、どうか、は、社会学者・経済学者の間でも、意見が分かれるところです。

インデックス投資家のブログを閲覧すれば、そのインデックス投資家が、どのようにして、ここまでインデックス投資を継続してきたのか、を把握する参考になります。
しかしながら、それと全く同様の投資スタイルを採用したとしても、タイミングの問題等により、同様の成果を必ずしも得られるわけではない、という点に、十分な注意が必要です。

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