【織物卸商勤続年数15年】投資経験皆無の40代女性が、ゼロから始めたソーシャルレンディング
ニックネーム:あゆ
都道府県:埼玉県
年齢:49歳
性別:女性
累計投資額:~100万円
ソーシャルレンディング投資歴:1年未満
投資口座を開設したソーシャルレンディング事業者名:
SBIソーシャルレンディング, クラウドクレジット, OwnersBook, LCレンディング, Funds
個人投資家から関心を集める「ソーシャルレンディング投資」とは
貸金業登録と金融商品取引業登録を併せ持つ「ソーシャルレンディング事業者」が、自身の融資プロジェクトのための資金を、クラウドファンディング形式で個人投資家から調達。
その後、融資事業から生じた利息を元手に、投資家への利益分配を行うビジネスモデルが、融資型クラウドファンディング、通称、「ソーシャルレンディング」です。
投資家によるソーシャルレンディング投資の仕組み
投資家が、ソーシャルレンディング事業者の募集ファンドに出資する場合、基本的には、下記のようなステップを踏むこととなります。
- 投資家募集を行っているソーシャルレンディング事業者の中から、好きな事業者を選び(※1)、投資家登録を行う。
- 投資家登録を済ませたソーシャルレンディング事業者が募集しているファンドの中から、出資したい案件(※2)を選んで「出資申込」を行う。
- 出資が無事に成立すると、投資家とソーシャルレンディング事業者との間では「匿名組合契約」が締結される(ソーシャルレンディング事業者が、組合の営業者。投資家は、匿名組合員)。
- ソーシャルレンディング事業者は、投資家から募った資金を、外部の借り手企業に対して融資する。この際、ソーシャルレンディング事業者と借り手企業との間では、金銭消費貸借契約が締結される。
- 借り手企業は、ソーシャルレンディング事業者に対して、利息、並びに元金の返済を行う。
- ソーシャルレンディング事業者は、借り手企業から回収した利息を元手に、投資家への利益分配を行う。また、借り手から回収した元本を原資に、投資家への元本償還を行う(※3)。
(※1)ソーシャルレンディング事業者選びのポイントは
国内では、目下、複数のソーシャルレンディング事業者が、投資家募集を行っています。
投資家においては、投資家登録を行うソーシャルレンディング事業者を選ぶにあたって、主に下記のような点をポイントに、選定を進めることになります。
- ソーシャルレンディング事業者としての実績(これまで公開したファンドの募集実績、及び、運用・償還実績)
- 貸金事業者としての融資、及び回収の実績
- 必要な登録(貸金業、及び、金融商品取引業)の確認
- 運用会社の財務状況(上場/非上場等も含む)
- 各ソーシャルレンディング事業者ごとの評判・口コミ
なお、ソーシャルレンディング事業者によっては、新規投資家登録者向けに、Amazonギフト券のプレゼントキャンペーンなどを実施しているケースもあります。
(※2)ソーシャルレンディング投資における「案件選び」のポイント
ソーシャルレンディング事業者への投資家登録が済めば、次は、具体的な出資先ファンドの選定が必要です。
出資するファンドの具体的な選び方としては、主に下記のような点がポイントとなります。
- ファンドの期待利回り:
あくまでも、期待・想定利回りであり、確定したものではない、ということに注意が必要です。 - ファンドの運用予定期間:
ソーシャルレンディングの場合、ファンドへの出資契約は、原則として、運用期間中、中途解約できません。
このため、そのファンドがどの程度の期間の運用を予定しているのか、という点について、念入りに確認する必要があります。 - 借り手に関する情報:
借り手企業の返済能力は、ソーシャルレンディング投資において極めて重要なポイントです。
ただし、貸金業法への配慮から、借り手企業に関する具体的情報を非開示としているソーシャルレンディング事業者も存在します。 - 担保設定に関する情報:
ソーシャルレンディング事業者は、借り手企業への融資にあたり、借り手企業が保有している資産(不動産や、債権など)に対して、担保権(抵当権や、質権)を設定することがあります。
各担保の評価額と、貸付金額のバランス(LTV=担保掛目)についても、注意が必要です。 - 過去の同シリーズファンドの運用実績:
シリーズ型のファンドの場合、過去号が既に償還しているケースもあります。
この場合、償還済ファンドの運用実績(損益等)について確認することが必要です。
(※3)分配・償還の原資は、あくまでも、利息・元金であることを忘れずに
ソーシャルレンディング事業者は、あくまでも、
- 借り手企業から回収できた利息を元手に、投資家への利益分配を行い、
- かつ、借り手企業から回収した元金を元手に、投資家への元本償還を実施します。
逆に言えば、仮に、借り手企業が、ソーシャルレンディング事業者に対する利払い・元金返済を遅延させてしまえば、ソーシャルレンディング事業者から投資家への分配・償還にも、遅延が生じてしまうこととなります。
この場合、ファンドの運用期間は、従来予定されていたものよりも、大幅に延長されてしまう可能性があります。
参考:
【2021年9月最新版】ソーシャルレンディングおすすめ10社&危ない3社比較ランキング【投資初心者必見】
投資初心者の女性が語る、ソーシャルレンディング投資の実体験
元寺尾関との握手が思い出
※写真はイメージです
【質問1】まずは簡単なプロフィールをお教えください。
小さな織物卸商に勤めています。
担当は経理事務で勤続年数15年程になります。
経理担当ではありますが小さな会社なので、一般事務から雑務まで幅広く仕事が振られ、割り当てられた仕事をこなすのに精一杯の毎日です。
面白いのが、勤め先の場合、相撲関係の商品を取り扱っており、親方、力士の方、学生相撲の関係者が多く来店されます。
錣山親方(元寺尾関)がいらっしゃった時は嬉しくて、握手と記念写真をとらせていただきました。
家族は母親と二人暮らしです。
この年齢まで結婚経験がありませんので、一生独身で過ごすのかなと覚悟はしています。
あまり先の事は考え過ぎすぎすに毎日を過ごしているような感じです。
趣味はお笑いと旅行で、年に数回お笑いライブにいくことがあります。
関西の芸人さんよりは在京のお笑い芸人さんのほうが好きです。
ソーシャルレンディング以外の投資経験はほぼ皆無
【質問2】ソーシャルレンディング投資を始める前は、何かほかの投資をやっていましたか? やっていた場合はその内容、やっていなかった場合はその理由と合わせてお教えください。
投資の経験はほぼ無いに等しいです。
以前の勤め先では取引のあった証券会社の営業の方からMMFを勧められて、ほぼ元本保証に等しいということで、若干投資(預金?)していた程度です。
青森から出てきて母と2人暮らしでしたので、あまり余裕もなく、投資は考えてもいませんでした、
投資といって頭に浮かぶのは株式投資くらいのもので、それも増えるか減るか分からずに、ギャンブルに似たような、そのような感覚で考えていました。
投資とはいえないとは思いますが、みずほ銀行の担当者が年数回宝くじを購入しませんかと来社されることがあるので、お付き合い程度に1度につき10枚、3,000円だけ購入していますが、高額当選したことは一度もありません。
なかなか上がらない給与に悩む中、ソーシャルレンディングと出会う
【質問3】ソーシャルレンディングに興味を持ったきっかけは、何ですか?
高校を卒業後に会社勤めをして、一度だけ転職しましたが、求職期間もそこそこに今の会社に入社しましたので、年金の受給資格である25年間の支払いが過ぎ、将来的に最低限の国民年金と厚生年金はもらえるのかなという思いがありました。
最近の物価高騰の影響で食料品や衣服はかなり値上がりしていると実感していますが、その割にお給料は雀の涙ほどしか昇給せず、国民年金保険料や厚生年金保険料は毎年上昇しているうえに、今年の10月から消費増税が予定されており、ますます生活が厳しくなるのかな、と想像していた矢先に、銀行の定期預金キャンペーンがあるのを知り、各銀行の定期預金金利を検索していくなかで、偶然、ソーシャルレンディングの広告を見つけたのがきっかけでした。
SBIソーシャルレンディング、LCレンディング、オーナーズブックから口座開設
【質問4】一番最初に投資口座を開設したのは、どこのソーシャルレンディング業者ですか?理由と合わせて、お教えください。
銀行の定期預金金利をさんざん見て回ったのですが、各行ともにあまり差がなく(護送船団方式が今でもまかり通っているのでしょうか)しかも0.1とか0.2、よくて0.3%程度で、私の貯金を回しても、大して利息もつかないなとがっかりしていました。
そのような時に、ソーシャルレンディングの広告を見て、最初は、「この低金利の時代に、5%とか、なかには10%のような高利回り商品があるなんて、絶対におかしい」と思いながらも、各社のホームページを閲覧したり、ブロガーさんの投資実績をみるにつけ、「これはまだ世間からの認知度が低いだけで、投資しても良い商品なのではないか」と思うようになりました。
投資するにあたりとにかく元本の目減りだけは避けたかったので、ソーシャルレンディング投資家の方たちの中でも安心度が高いと評判だったSBIソーシャルレンディングとLCレンディング、オーナーズブックに口座開設をしました。
投資初心者でも、プロ投資家と同様の利回りを期待できる点が、ソーシャルレンディングのメリット
※写真はイメージです
【質問5】他の投資手法と比較し、ソーシャルレンディング投資のメリットは、どのような点だと思いますか?
私は以前の会社から経理を担当していましたので、友人からは、「経理をやってるから財務諸表や決算書が分かるから、株式投資すれば成功するんじゃないの?」と言われることが何度かあったのですが、はっきり言って、生半可な知識では、大企業の決算書など見てもチンプンカンプンで、外国語を見るのと対して差はありません。
また、情報を入手する速さも、機関投資家や専業投資家の方たちとは、雲泥の差があり、同じ土俵では勝負になるはずがありません。
しかし私のような知識無しの人間でも、ソーシャルレンディングでは、ファンド募集の内容を確認して投資すれば、プロ投資家の方たちと全く同じ投資成果を得られることができます。
これは、私のような素人投資家にとっては、とてもありがたい投資先だと感じます。
過去に存在した詐害的業者や、税制面のデメリットが、ソーシャルレンディングの難点
【質問6】他の投資手法と比較し、逆に、ソーシャルレンディング投資が劣っている点、デメリットとしては、どのようなものがあるとお考えですか?
ソーシャルレンディングのデメリットは、はっきり言って、多々あると考えています。
最初にこれらを知った時は、投資を止めようと思ったほどでした。
一番驚いたのが、「みんなのクレジット」という業者で、会社自体が詐欺を目的に設立されていたようです。
同様に「ラッキーバンク」という業者の場合も、東京都内の担保物を、債権買取業者に売却してしまい、投資家に対して大損させてしまいました。
損をした投資家の方には本当に気の毒ですが、そういった会社は淘汰されて、しっかり事業を続けていける企業だけが、長く残るのだと思います。
税金の取り扱いでも、ソーシャルレンディングでは雑所得に分類され、所得の額に応じて累進課税が適用されるので、利益が出れば出るほど税金も高くなります。
多くの方がご指摘されている通り、損失が出てしまった場合には繰越控除もありません。
これらは今後行政のほうで改善して、株式投資と同様にしていただけることを希望します。
いつでも投資しやすいLCレンディングがお気に入り
【質問7】国内ソーシャルレンディング事業者のうち、最も優れているのは、どの事業者だとお考えですか?理由と合わせて、お教えください。
現在の投資先の中では、LCレンディングとオーナーズブックは、ファンドの延滞実績が一度もなく、過去のファンドは全て成功しているので、安心感があります。
両社ともに上場企業がバックにありますので、法律に背くような行為(投資家を欺く行為)はないと思い、個人的には安心しています。
SBIソーシャルレンディングも人気がある割に高利回りで、とても良い投資先だと思っています。
しかし、常時募集型ファンドよりも利回りの高いオーダーメード型ファンドの場合、投資開始時間が午前10時の事が多く、仕事中ではなかなか難しく、投資機会を逸してしまうことがほとんどです。
その点、LCレンディングはいつでも投資ができるので、ありがたいです。
追記:
2021年9月現在、LCレンディングは、既にサイトが閉鎖されています。
maneo経営陣の投資家対応には疑問
【質問8】逆に、国内ソーシャルレンディング事業者のうち、他のソーシャルレンディング事業者と比し、総合的に、最も劣っているのは、どこの事業者だとお考えですか?詳しい理由と合わせて、お教えください。
私自身は口座を持っていないので、意見して良いのか分かりませんが、maneoに関しては、どのブログを見ても、現状では良い意見が見られず、以前のソーシャルレンディング最大手がどのようになってしまうのか、延滞案件をかかえた投資家が、後悔や憤りの意見をぶつけていらっしゃる様子が、多く見受けられます。
時に命よりも大事なお金を取り扱う会社ですので、まず何よりも、信用が第一です。
maneoには、しっかりとした投資家への対応をしていただきたいです。
昔の豊田商事事件などもありましたので、お金にがかかわると、人は冷静でいられなくなる時もあります。
そうした中、maneoの社長が逃げるように辞任してしまったのでは、残された社員が気の毒になってもきます。
(もちろん投資家の方たちはそのような悠長なことは言ってられず、一日でも早く一円でも多くの元本を返してほしいとお思いでしょうが・・)
ソーシャルレンディング事業者の「分散のし過ぎ」には要注意
※写真はイメージです
【質問9】ソーシャルレンディング投資を行うにあたり、特に、ソーシャルレンディング初心者に、気を付けてほしい点としては、どのような内容がありますか?
あるブロガーさんのページには分散投資を薦めてあり、御本人も各ソーシャルレンディング会社に分散投資をされていたようでした。
内容を確認すると、グリーンインフラレンディングの処分までは期失もなく、順調に利益を伸ばしていたようですが、その後はグリフラに始まり、アメリカンファンディング・ガイアファンディング・キャッシュフローファイナンス・クラウドリース・maneo・トラストレンディング等の事業者で、相次いで、期失に遭ってしまったようです。
分散投資は投資の基本のように書かれているサイトも多いのですが、ソーシャルレンディングに関しては、必ずしもそれが当てはまるとは限らないようです。
私は運良く期失はありませんが、いつそのような事が起きてしまうか分かりませんので、資金管理だけは間違いのないようにしなければと、こころがけています。
細く、長く、少しずつ、ソーシャルレンディング投資に取り組むことが鍵
【質問10】これからソーシャルレンディング投資を始めようと検討している方に、励ましのメッセージをお願い致します。
投資に対する考え方は人それぞれですので、あくまで私個人の拙い意見として聞いていただればと思います。
現状の国内のソーシャルレンディングは、一般にいわれているミドルリスク・ミドルリターンの安定した投資先に該当するのか、いささか疑問に思う気持ちがあります。
私は運良く投資先が延滞したことがないので、継続して投資を行っていますが、いつか必ず投資が失敗して、延滞に遭遇してしまう時がくると思っています。
そうなった時に、一度の失敗でソーシャルレンディング投資を止めてしまうのは、勿体無いと思うのです。
投資した資金が減ってしまうのは、確かに、心理的に相当ショックでしょうが、継続してトータルでプラスにするのが、ソーシャルレンディングの良いところだと思います。
一度の失敗で取り返しのつかないことにならないように、慎重に資金を管理しながら、投資を継続してもらえれば、長い目で見た時に、大きな成果となり、自分に還ってくるのでは、と思いますし、私自身もそうなるように、頑張っていきます。
※本記事の内容は、当サイトに、ソーシャルレンディング投資体験談として投稿された内容であり、当サイトとして、その内容の事実性及び妥当性について保証するものではありません。また、その内容は、当ラボの公的見解と異なる場合があります。
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