SBIソーシャルレンディングが第三者委員会設置|貸付先の事業運営に重大な懸案事項発生か
ソーシャルレンディング・サービス「SBIソーシャルレンディング」を運営する、SBIソーシャルレンディング株式会社(東京都港区六本木1-6-1 泉ガーデンタワー14F。以下、SBIソーシャルレンディング社)は5日、自身のHPを通じて、社外有識者による第三者委員会を設置した旨を明らかにした。
現時点で公開されている情報(※)によれば、SBIソーシャルレンディング社が実施した社内調査で、SBIソーシャルレンディング社の融資先の事業運営に関する、重大な懸念事項が発生している可能性が確認された。利害関係を持たない外部関係者による公正な調査が必要であるとし、第三者委員会を設置、今後、同委員会による調査を実施する。
第三者委員会の委員長、ならびに委員については、日本弁護士連合会が策定した、「企業等不祥事における第三者委員会ガイドライン」に基づき、下記メンバー(敬称略)が選出されている。
- 錦野 裕宗 氏:
弁護士法人中央総合法律事務所 東京事務所副所長 - 藤武 寛之 氏:
リンクパートナーズ法律事務所 パートナー 弁護士 - 海宝 明 氏:
株式会社サイリス 監査役
SBIソーシャルレンディング社は、第三者委員会の調査結果については、判明次第、速やかに知らせるとしたうえで、「当社(SBIソーシャルレンディング社)が所属するSBIグループの協力も得ながら、投資家の皆様の保護に万全を期してまいる所存」(※引用元)であるとしている。
(※)参考:
第三者委員会設置に関するお知らせ|SBIソーシャルレンディング
SBIソーシャルレンディングとは
引用元:SBIソーシャルレンディング
SBIグループ傘下、SBIソーシャルレンディング株式会社が運営。
2021年1月末時点での累計融資実績は、1,674億円強。融資残高は434億円以上。投資家登録完了数は6万1千人強。いずれの数値においても、国内のソーシャルレンディング業界を代表する事業者のひとつといえる。
2019年7月には、富士キメラ総研「決済関連市場調査」のクラウドファンディングマーケットシェア2018年実績で、トップシェアとなった旨を明らかにした。
投資家が、原則としていつでも、1万円という少額から投資申込を行うことができる、常時募集型ファンドなど、複数の人気案件・ファンドシリーズを擁する。
2019年8月下旬には、東証マザーズ上場の霞ヶ関キャピタル株式会社などと、アパートメントホテル開発における業務提携を行った旨を明らかにした。
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