ネクストシフトファンドの「カンボジアマイクロファイナンスファンド2号」に、投資申込を致しました。
個人投資家Y.K氏。
2018年初旬からソーシャルレンディング投資を始め、約1年ほどが経過。
合計20社以上のソーシャルレンディング事業者に投資口座を開設し、累計投資額は400万円以上。
30代男性会社員・首都圏在住。
投資申し込み完了のエビデンス
ネクストシフトファンドのマイページ、「投資履歴一覧」からのスクリーンショットがこちら。
↓
引用元:https://nextshiftfund.jp/investment/investment_history_list.html
既に入金も完了させて頂きました。
本ファンドの概要
同社のホームページ(https://nextshiftfund.jp/investment/fund_detail/4/)から確認した、本ファンドの概要情報としては、下記の通りです。
本ファンドのスキーム図
引用元:https://nextshiftfund.jp/investment/fund_detail/4/#!tab3
↑スキーム図はこちら。
「MFI」というのは、マイクロファイナンス機関(Micro Finance Institution)のことですね。
わたしたち個人投資家からネクストシフトファンドへの出資、及び、ネクストシフトファンドからわたしたち個人投資家への分配・償還については、日本円建てです。
これに対して、ネクストシフトファンドからMFIへの貸付、及び、MFIから最終債務者への貸付は、米ドル建てで行われます。
その理由についても明記があります。
カンボジア経済の大きな特徴として、ドル化経済が挙げられます。リエルという現地通貨を発行しているものの、1990年代の内戦後から、日常生活、ビジネスのシーンで米ドルによる決済が大部分を占め、8割を超えていると言われています。
リエルはおつりや1ドル以下の支払いに使われることが多く、補助通貨に近い役割となっています。
引用元:https://nextshiftfund.jp/investment/fund_detail/4/#!tab2
なるほど、というところですね。
勉強になります。
なお、ドル建てである以上、為替リスクが伴います。
本ファンドには、「為替ヘッジ」は付与されておりません。
その点も下記の通り、「主なリスク」として明記があります。
為替変動リスク
運用期間中の外貨建資産の円換算価値は、為替レートの変動の影響を受けます。
かかる為替レートの変動により、外貨建資産の円換算価値が低下した場合、お客様の出資した元本額の欠損その他の損失が発生するおそれがあります。
引用元:https://nextshiftfund.jp/investment/fund_detail/4/#!tab3
資金の借り手
下記2つのMFI(A社、及びB社)が、資金の借り手となります。
A社は既存の商業銀行から融資を受けることができなかった、中小企業向けに不動産担保融資を実行しています。カンボジアの経済的貧困を軽減することを目的とし、スピーディーな融資に加え、貸付先へのビジネスアドバイザリーも提供しています。
B社は農機ローンをはじめとした農家向けの融資事業を展開しています。テクノロジーを活用することが特徴で、現地最大手の送金業者と戦略提携をし、これまでマイクロファイナンス機関がリーチできなかった、郊外の奥地にいる農家の支援を可能にします。
引用元:https://nextshiftfund.jp/investment/fund_detail/4/#!tab4
A社はともかくとして、B社は面白そうだな、という印象を受けました。
- テクノロジーを活用して、
- 農家に融資、というと、
農家の利用するトラクターに高精度GPSを搭載させて、稼働状況を確認し、収穫高を類推、融資判断に採用、等でしょうか?
なお、上記2つのMFIが、ネクストシフトファンドにとっての直接的な債務者となる、と言えども、その先には、最終債務者(MFIから資金を借りる人々)が存在しています。
最終債務者がMFIに対する返済を滞らせれば、当然、MFIからネクストシフトファンドへの返済も滞るでしょうから、わたしたち個人投資家としては、注意を払う必要があります。
※特に、本ファンドについては、「無担保・無保証」であることが明記されています。
↓
引用元:https://nextshiftfund.jp/investment/fund_detail/4/#!tab4
この点については、一応、下記のような記載があります。
100%の回収率の実績
当ファンド貸付先のマイクロファイナンス機関の貸倒れは創業以来過去0件
引用元:https://nextshiftfund.jp/investment/fund_detail/4/#!tab2
A社も、B社も、最終債務者に対する「見る目」は、ある程度、いいものを持っている事業者さんのようです…。
一応、頼もしい情報として記憶しておきます。
貸付資金の総額
募集額としては「¥20,000,000」(2千万円)と記載があります。
もっとも、資金が満額集まらなかったとしても、500万円以上集まれば、一応、ファンドとしては成立する、とのこと。
本記事執筆本日現在、700万円ほどの集まり、となっていますので、最終的な貸付額がいくらとなるのか、については、読み切れないですね。
↓
引用元:https://nextshiftfund.jp/investment/fund_detail/4/#!tab1
借り手の資金使途
スキーム図などから見る限り、ネクストシフトファンドから資金融資を受けるA社、B社、双方、当該資金を、最終債務者の方々への貸付金の原資に充てるものと、思います。
貸付・運用の期間
2018年7月12日から2019年7月12日まで、とのことです。
1年間ですね。
設定担保
本ファンドに関しては、無担保・無保証であることが明記されています。
返済原資
これといって明記を発見することが出来ませんでしたが、ファンドのスキームから類推するに、最終債務者の方々(=マイクロファイナンス機関から資金融資を受ける方々)が、MFIへと返済を行い、その返済元利金を原資に、MFIからネクストシフトファンドへの返済が行われるものと思います。
わたしたち個人投資家の期待利回り
4.5パーセント、とのこと。
本ファンドにわたしが投資申し込みを行った理由
正直、「無担保・無保証」であり、かつ、為替ヘッジの付与なし、ということを考えると、4.5パーセントという利回りは、(わたしの個人的な考えとしては)低い、と言わざるを得ないと思います。
同じマイクロファイナンス系でも、クラウドクレジットならば、
- 為替ヘッジ付で、
- 期待利回り4.8パーセント、
- さらに、借り手企業からは既に償還実績あり
なんていうファンドがありますね。
↓
引用元:https://crowdcredit.jp/fund/detail/498
このため、純粋な投資対象としては、ネクストシフトファンドの本ファンド、いささか、弱い、と言わざるを得ない、と、わたしは個人的に、思っています。
そうした中ではありますが、「ネクストシフトファンド」という新興ソーシャルレンディング事業者について、いちはやく、学びたく、今回、(※大変恐縮ですが)ごく試験的な意味合いを込めて、出資をさせて頂く事に致しました。
まとめ
主に上記のように検討・判断を行ったうえで、このたび、ネクストシフトファンドの「カンボジアマイクロファイナンスファンド2号」に、投資申込を致しました。
本記事文中の情報の多くは、あくまでも、わたしの個人的な見解に過ぎませんが、あくまでも、その限りにおいて、少しでも、読者様のお力となれたのであれば、嬉しい限りです。
主要なソーシャルレンディング事業者を、投資家登録数や累計投融資額も含めた様々なポイントから比較した、こちらの分析記事もおすすめです。是非、ご覧下さい。
↓
【比較検証】投資家数・ファンドの平均利回り、事業者としての規模、累計投融資額…。複数のアングルから、主要ソーシャルレンディング各社を横断比較。
それでは、本記事はここまで。
また次回の記事にて、お会い致しましょう。
本寄稿内容は、寄稿者の個人的な見解・体験・意見であり、その内容は、当ラボの公式見解と異なる場合があります。
また、本記事は、読者様への情報提供を目的としたものであり、特定の投資商品(ファンド等含む)への投資勧誘を目的としたものではありません。
個別のソーシャルレンディング事業者における投資口座開設や、実際の投資是非に係るご判断につきましては、必ず、読者様ご自身にて、為さって頂きますよう、お願い致します。
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