文化財デジタルアーカイブの株式会社サビア、株式投資型クラウドファンディング「ファンディーノ」で新株予約権発行|応募総額は2,619万円

高精細スキャナーを活用した、文化財・美術品のデジタルアーカイブ、並びに、保存した画像を活かした、印刷物・映像制作等を行っている、株式会社サビア(滋賀県大津市比叡平1丁目1番36号。代表取締役 奥村 幸司 氏。以下、サビア社)が、株式投資型クラウドファンディング・サービス「ファンディーノ」上で新株予約権発行を行ったところ、179名の投資家から、総額2,619万円の投資応募が為された(元来の目標募集額は1,008万円)。

文化財デジタルアーカイブとは

サビア社によれば、現在日本国においては、10,000点を超える重要文化財、並びに、1,000点を超える国宝が指定されている。
こうした文化財・美術品は、そのまま神社仏閣・美術館等にて現物保存しているだけでは、時間の経過による劣化や、災害などによる価値毀損を被るリスクがある。
特に、日本の文化財の多くは、紙や木などの傷みやすい材質で作られており、その保存には細心の注意が必要とされているが、
これらの文化財・美術品をデジタルアーカイブ(スキャニングなどによるデータ化)すれば、データとして、作品を半永久的に保存できるメリットがある。

しかしながら、現状のデジタルアーカイブには、

  • レンズ収差(画像の誤差)が大きく、現物と比べると歪があったり、色が異なる場合がある
  • アーカイブ作業のために文化財・美術品を移動したり、スタッフが触ったりすると、損傷・劣化のリスクがある。また、移動に伴う人件費や、搬送費等コストは、多額
  • 撮影に使用するフラッシュやストロボなどの照明や、長時間撮影の露光量などによる刺激で、作品が傷む危険がある

などといった課題がある。

これに対し、サビア社のデジタルアーカイブサービスの場合、

  • 使用するスキャナーは、分解することで持ち運びが可能→文化財を動かさずに、出張スキャンを実施できる
  • 撮影される画像は8K以上の高精細画像で、レンズ収差も少ない
  • 紫外線の出ない、低白色LEDで撮影するため、文化財にストレスを与えない
  • 大手企業の約4分の1の価格で対応可能

などといったメリット・強みがある。

サビア社の実績・サービス

サビア社のこれまでの実績としては、

  1. 日本国内においては、既に約9,000点の作品をスキャンした実績があり、
  2. 2018年には、東京国立博物館(上野)の中に、スキャンした画像を印刷&貼り付けていき、遠く離れた、京都の仁和寺と同じ空間を再現、平素は非公開である観音堂も含めて体感できる展示を実施し、のべ30万人を超える来場者を獲得
  3. 2015年からは、経済産業省が実施する「JAPANブランド育成支援事業」にも採択され、アメリカ、豪州、香港、台湾、エジプト、イラン、ミャンマーなど、海外の主な国立博物館でデモスキャンを実施し、約1,000点の作品をアーカイブした実績

などがあるという。

また、サビア社のサービス・ラインナップの中には、作品の色だけではなく、光沢や凹凸、風合いまで再現できるスキャンサービス「KAIGA2.5」が含まれるほか、
インターネットを介して、高精細画像の配信を行い、エンドユーザーがパソコンやスマートフォンで高精細画像を楽しめるクラウドサービス「Artpicks(アートピクス)」も提供されている。

今後は、文化財だけでなく、現在描かれた作品もデジタルアーカイブ化していくほか、
東京進出、並びに、文芸リテラシーの高い米国への進出などを通して、事業の成長を期していく予定であるという。


参考:
約7兆円の世界美術品市場に挑む!産学連携で開発したスキャン技術で文化財保護と美術館の収益アップに貢献する「SABIA」|ファンディーノ

株式投資型クラウドファンディング・サービス「FUNDINNO」とは

株式投資型クラウドファンディング・サービス「FUNDINNO」とは

引用元:FUNDINNO

株式会社日本クラウドキャピタルが運営する、日本初の株式投資型クラウドファンディングサービス・プラットフォーム。1口10万円前後の少額から、IPO(株式公開)やバイアウトを目指す企業の株式に投資することができ、投資後も投資先企業からのIR情報を定期的に確認することができる。


参考:
FUNDINNO(ファンディーノ)|公式サイト


利回り・返礼等の具体的内容を求めるものではないが、ベンチャー企業の株主のメリットとして、企業価値の上昇等による利益を長期的に狙えることが、他のクラウドファンディングサービスとの相違点となるほか、企業によっては、株主優待を提供しているケースもある。
2020年6月には、運営会社にあたる株式会社日本クラウドキャピタルが、日本で初めて、経済産業省認定の、エンジェル税制認定業者として認定。
2020年7月には、テレビ東京の朝の経済番組「モーニングサテライト」に登場した。
2020年12月12日現在の公開情報によれば、投資家登録数は既に4万9千名強に達している他、累計での成約件数は126件、成約額は41億円を超えた。


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