ソーシャルレンディング業界大手「クラウドバンク」の累計応募金額が1,300億円を突破|国内ではmaneo、SBIに続いて3社目

日本クラウド証券株式会社(東京都港区六本木七丁目15番7号 新六本木ビル 6F)の運営するソーシャルレンディング・サービス「クラウドバンク」の、サービス開始来の、累計での応募金額が、3月12日時点で、1,300億円の大台を超えた。

日本国内のソーシャルレンディング事業者では、maneo(maneoマーケット株式会社運営)、SBIソーシャルレンディング(SBIグループ傘下企業が運営)に続いて、3例目。
なお、2021年3月21日現在、国内の主要ソーシャルレンディング事業者の、累計融資金額・応募金額は、各社HP公開ベースで下記の通り。

  1. SBIソーシャルレンディング:1,693億円強
    (累計融資実績。2021年2月末時点)
  2. maneo:1,644億円強
    (成立ローン総額)
  3. クラウドバンク:1,300億円強
    (累計応募金額。2021年3月時点)
  4. クラウドクレジット:348億円強
    (累計出資金額)
  5. オーナーズブック:212億円強
    (累積投資額)
  6. LENDEX(レンデックス):109億円強
    (累計ローン総額)
  7. Funds(ファンズ):56億円強
    (累計募集金額)
  8. SAMURAI:50億円強
    (ローン運用金額)

クラウドバンクでは、昨年12月に、累計応募金額が1,200億円を突破したばかり。その後3か月ほどで、100億円分の実績を上積みした計算になる。

ソーシャルレンディングにおける融資の仕組みとは

ソーシャルレンディング事業者各社は、

  • 投資家に対し、ファンドの募集を行う、「金融商品取引業」事業者という側面と、
  • 融資先に対して貸し付けを行う、「貸金業」登録事業者という側面とを、

併せ持っている。

金融商品取引業(第一種、もしくは、第二種)の登録と、貸金業の登録を、同一法人で受けているケースもあれば、各登録を別々の会社で受けているケースもある。
(例:金融商品取引業はA社で登録を受け、貸金業については、その完全子会社Bで登録を受ける、等)

借り手企業(資金需要者)から見れば、ソーシャルレンディング事業者は、ノンバンクの金融事業者(=銀行のような預金業務は行わないが、貸金業務は行う、貸金業者)にあたる。
銀行等の伝統的金融機関と比較し、柔軟、かつスピーディーな審査が期待できるとして、ソーシャルレンディング事業者に融資相談を行うケースも多い。
(ただし、ソーシャルレンディング事業者の課す貸付金利は、銀行等の金利と比較して、高利である場合が多い)

ソーシャルレンディング事業者から資金需要者への貸付金の原資は、投資家からの匿名組合出資金であるケースが一般的。
また、その貸付条件においては、「元金部分の、満期一括返済」や、「早期繰り上げ返済」について、条件付きで許容されている場合が多い。

ソーシャルレンディング事業者は、融資先から回収した元金・利息を原資にして、出資者へと、利益の分配や、元本の償還を実施する。
このため、融資先からソーシャルレンディング事業者への元利金返済に遅延が生じた場合、ソーシャルレンディング事業者から出資者への分配・償還にも、遅れが生じることとなる。
また、融資先が破産するなどし、貸付がデフォルト(貸し倒れ)となった場合、出資者の投資元本についても、毀損することとなる。

貸付金回収時におけるトラブルを未然に防ぐために、融資先への貸し付けにあたり、融資先が保有している不動産等に対し、担保が設定されるケースも多い。
ただし、不動産に担保権が設定されていたとしても、

  • 当該不動産を、市場で、適当な価額で売却・換価できなかった場合や、
  • そもそもの担保価値算定が多大であった場合等においては、

融資残高全部の回収が難しくなるケースもある。


参考:
【2021年3月最新版】ソーシャルレンディングおすすめ9社&危ない3社比較ランキング【投資初心者必見】

証券会社運営のソーシャルレンディング、「クラウドバンク」とは



引用元:クラウドバンク

クラウドバンクは、日本クラウド証券株式会社が運営するソーシャルレンディング・サービス。2021年3月12日現在公開されている累計応募金額は、1,300億円強。


参考:
クラウドバンク|公式サイト


2020年3月末までの3年間に運用終了したファンドの実績平均利回りは7.09パーセント。2021年2月時点のクラウドバンクファンドからの融資回収率は100パーセント(いずれの数値も、クラウドバンク公式HPより引用)。
一般的なソーシャルレンディング事業者が登録を受けている「第二種」金融商品取引業よりも、資本要件等の厳しい、「第一種」金融商品取引業の登録事業者(証券会社)が運営にあたっている点が特徴。
2019年3月には、横浜市と「地域まちづくり活動を対象としたクラウドファンディング活用支援事業の試行実施」に関する協定を締結。
2019年6月からは、女優の成海璃子さんを起用したテレビCMを放送開始したほか、同9月からは、テレビ東京の人気経済番組「Newsモーニングサテライト」および「未来世紀ジパング」の番組スポンサーをつとめる。
2019年12月からは、ゆうちょ銀行やみずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行などの大手銀行を含む金融機関を対象とした、振込手数料無料の即時入金サービスが提供開始となった。
2020年4月、英Financial Times社のアジア太平洋地域成長企業ランキングで、掲載500社中62位にランクイン。
同6月からは、個性派俳優として知られる荒川良々さんを起用した新テレビCM『未来の自分』編を放送開始した。

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fill.media
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