アメリカ最初のソーシャルレンディング事業者「プロスパー」とは
アメリカ初のソーシャルレンディング・サービサー【プロスパー】とは
引用元:プロスパー
サンフランシスコ州、及び、フェニックス州に拠点を有する、アメリカ初のソーシャルレンディング(P2Pレンディング)事業者、プロスパー。
2005年の創業以来、延べ92万人以上の借り手に、累計150億ドル以上の貸し付けを行っています。
参考:
プロスパー社公式ホームページ
アメリカ・プロスパー社の経営陣
※一部。かつ、敬称略。
David Kimball
引用元:プロスパー
2016年3月、最高財務責任者としてプロスパーに入社。
2016年12月以来、同社の最高経営責任者(CEO)を務めています。
金融関連業務への従事歴は20年以上に及んでおり、プロスパー入社前は、USAA(米国軍人、及びその家族を顧客とすると、金融・保険業事業者)にて金融関連業務に従事。
USAA入社前は、アメリカ、並びに、英国のフォード社(フォード・モーター社、及び、フォード・クレジット社)にて、関連業務に従事していたことが公表されています。
Usama Ashraf
引用元:プロスパー
プロスパー社のCFO(最高財務責任者)。
投資運用会社「Annaly Capital Management」社でのCFO補佐職や、プロスパーCEOであるDavid Kimball氏と同様、USAAでの従事経験を有しています。
USAA入社前は、アメリカのCITグループの会計部門などでの就業経験も有しています。
Nasos Topakas
引用元:プロスパー
プロスパー社のCTO(最高技術責任者)。
10年以上に及ぶCTO経験に加え、25年以上に及ぶソフトウェア・エンジニアリング、UX(user experience)関連業務経験を有している、とのこと。
アメリカ・サンフランシスコ州立大学にて、コンピュータ・サイエンス学士の資格を取得しています。
アメリカにおけるプロスパーの実績
引用元:プロスパー
米国初のソーシャルレンディングサービスとして、2005年に事業を開始して以来、
- 借り手の延べ人数は、92万人以上に達しており、
- ローン組成件数は100万件以上、
- 貸付累計総額は、150億ドル(約1.5兆円)を超えています。
2019年3月に公開された、2018年の通期実績開示によると、
- ローン組成総額(通年)は、2,836,720千米ドル、
- 取引手数料は123,373千米ドル、
- サービス手数料は29,025千米ドルに達しており、
競合の多い米国ソーシャルレンディング(P2Pレンディング)業界において、依然として、一定の地位を占めていることが分かります。
参考:
PROSPER REPORTS FULL YEAR 2018 FINANCIAL RESULTS|プロスパー社
アメリカ・プロスパー社のサービス
引用元:プロスパー
プロスパーは、借入希望者向けの融資業務と、投資希望者向けの投資関連サービスの双方を、ワンストップにて提供している事業者です。
借り手向け融資サービス
プロスパーの場合、個人向けのパーソナル・ローン商品の提供を得意としています。
一般的なクレジットカードローンや住宅ローンと違い、各個人の年収や資産状況、年齢等に応じ、個別に金利・貸付期間等が設定されるタイプのローン商品。
資金使途に柔軟性があり、インターネットを通して簡単に申込が出来ること等から、個人の資金需要者から人気を博しています。
プロスパーの場合、パーソナル・ローンにおいて許容される資金使途としては、
- 既存ローンの一本化・借り換え
- リフォーム費用
- 医療・歯科治療のための費用
- 自動車購入費用
等が挙げられています。
借り入れ希望者においては、プロスパー社の公式ホームページを通して、簡単に、自身向けの金利照会等を行うことが可能です。
参考:
Enjoy Peace of Mind With a Personal Loan|プロスパー
投資家向けサービス
プロスパー社公式ホームページでは、「パーソナル・ローン案件に投資したい」と考える投資家向けに、案件公開等が行われています。
投資家向けの訴求ポイントとしては、
- 1案件あたり、「25米ドル」という少額から、投資可能。
- 8割以上の投資家が、期待利回りと同程度、もしくはそれ以上の利回りを獲得している。
- 借り手の年収平均は10万米ドル以上。
等と言った点をアピールしています。
投資案件は、借り手の信用情報・属性等によって、
- AAランク(=ローリスク・ローリターン)から、
- HRランク(=ハイリスク・ハイリターン)まで、
様々なリスク・リターンの案件が提供されています。
引用元:プロスパー
↑こちらは実際の案件(=リスティング)一覧・例となりますが、レーティング(=借り手の信用情報等から計算されたリスク度)や資金使途(Loan Category)に応じて、様々な期待利回り(=Yield)の案件情報が提供されていることが分かります。
まとめ
本記事におきましては、アメリカ(米国)初のソーシャルレンディングサービス(P2Pレンディングサービス)、プロスパーの概要等について、情報の取りまとめを行いました。
なお、本記事内にて取り上げた情報は、いずれも、プロスパー社の公式ホームページ(※URLは下記)より引用したものです。
引用過程においては、誤記等の無いよう、細心の注意を払いましたが、正確、かつ最新な一次情報については、必ず、プロスパー社の公式ホームページを御確認下さいますよう、お願い致します。
参考:
プロスパー社公式ホームページ
アメリカ・イギリスなど、欧米諸国での隆興に続くようにして、今般、日本においても、広く投資家の注目を集めている、ソーシャルレンディング。
しかしながら、国内ソーシャルレンディング業界には、まだまだ、未成熟の部分も少なくなく、いくつかの「危険会社」の存在にも、留意を要します。
ソーシャルレンディング投資検討にあたっては、あらかじめ、こちらのコンテンツも、ご参照下さい。
↓
ソーシャルレンディング【おすすめ会社&危険会社ランキング】最新版
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せっかくなので、SBIがプロスパー創業者のクリス・ラーセンと組んでSBIプロスパーを設立したこと、SBIプロスパーが現在のSBIソーシャルレンディングになったことも触れてみてもよかったのではないでしょうかね。米国流のソーシャルレンディングが根付かなかったことは誠に残念です。
コメント、及び、情報ご提供を頂き、誠に有難うございます。
以後とも、お気付きの点、追加情報等ございましたら、どうぞお寄せくださいますよう、お願い致します。