「ユニコーンは、ソーシャルレンディングですか」

頂戴したご質問

「ソーシャルレンディングについて検討中です。
いろいろとインターネット上で情報収集をしていたら、未上場企業の株式に投資できる、”ユニコーン”というサービスがあることを知りました。
これも、ソーシャルレンディングサービスと言えるのでしょうか。
それとも、ソーシャルレンディングとは異なる投資内容なのでしょうか。
異なる場合、相違点等を教えて下さい。」
(30代・男性・ソーシャルレンディング投資歴:なし)

ユニコーンとは



引用元:ユニコーン

ご質問者様のおっしゃる「ユニコーン」とは、株式会社ユニコーンの運営する株式投資型クラウドファンディングサービス「ユニコーン」の事を示しておられるものと思料致します。

  • 投資銀行や、証券会社といった、IPO(=株式公開)関連の専門家が在籍
  • 人工知能(AI)関連や、バイオテック関連等、将来性のある未上場企業へと投資を行うことが出来る

等と言った点を、アピールポイントとして訴求している、クラウドファンディング事業者となります。

ユニコーン≠ソーシャルレンディング

まず、結論から申し上げますと、

  • 上掲も致しました通り、株式会社ユニコーンの提供しているサービス「ユニコーン」は、”株式投資型クラウドファンディング”というスキームに依拠するものであり、
  • ソーシャルレンディング(≒融資型クラウドファンディング)とは、その類型が、大きく異なります。

株式投資型クラウドファンディングとは

投資家としては、ユニコーンのような株式投資型クラウドファンディング事業者を経由することによって、未上場企業に対し、出資を行うことが可能となります。

株式投資型クラウドファンディングのメリット

投資家にとって、株式投資型クラウドファンディングへの投資を行うメリットとしては、下記のようなものが挙げられます。

  • 未上場企業の株式に対し、投資を行うことが出来る:
    国内証券市場に株式を上場している企業に対しては、投資家としては、証券会社等を経由し、ごく容易に投資を行うことが可能です。
    その反面、株式を上場していない、「未上場企業」の株式に対し、一般個人投資家が、投資を行うことは、これまで、原則として、極めて困難でした。
    しかしながら、株式投資型クラウドファンディング事業者のサービスを経由することによって、投資家としては、インターネットを介し、比較的容易に、未上場企業の株式へと、投資を行うことが可能となります。
  • 投資先企業が買収されたり、上場した場合、利益を得られる場合がある:
    株式投資型クラウドファンディングサービスを経由して株式を取得した企業が、その後、別の企業等によって買収されたり、はたまた、IPOを果たしたりした場合、投資家としては、比較的大きな投資利益を得られる場合があります。
  • エンジェル税制の適用を受けることが出来る場合がある:
    エンジェル税制とは、未上場のベンチャー企業等への投資(=エンジェル投資)を促進するために、未上場企業へと投資を行った投資家について、税制上の優遇措置を提供するものです。
    なお、株式投資型クラウドファンディング事業者のホームページ等にて資金募集を行っている、全ての未上場企業が、エンジェル税制の対象となるわけではありませんので、留意を要します。

株式投資型クラウドファンディングのデメリット

投資家としては、株式投資型クラウドファンディングへと投資を行うにあたり、下記のようなデメリットに留意を要します。

  • 流動性が著しく低い:
    株式投資型クラウドファンディングを通して、投資家が入手することになる、未上場企業の株式は、一般証券市場等にて流通していない株式であるため、これの換価(≒売却)は、極めて困難です。
  • 上場・M&A等といった特定の事由がない限り、リターンが見込みづらい:
    株式投資型クラウドファンディングにおいては、投資先企業から投資家への、配当金等の支払いが、約されるわけではありません。
    このため、投資先企業が、その後、証券市場において、IPOを果たしたり、もしくは、別の大手企業等によって、買収される、といったような、ごく特定のインシデントが発生しない限り、投資家としては、株式投資型クラウドファンディングを通して利益・リターンを享受することは、難しいのが実情です。
  • 元本保証はない:
    投資家が投資した資金については、何者も(株式投資型クラウドファンディング事業者も、投資先企業も)、これの元本保証を行いません。

株式投資型クラウドファンディング(ユニコーンを含む)と、ソーシャルレンディングとの違い

質問者様のおっしゃっておられる、「ユニコーン」等の、株式投資型クラウドファンディングと、当ラボが専門的に取り上げている、「ソーシャルレンディング」との違いを、端的に表現すると、主に、下記のような点となります。

投資対象の違い

株式投資型クラウドファンディングの場合、上掲も致しました通り、投資家としては、クラウドファンディング事業者を経由したうえで、未上場企業の株式へと、投資を行うこととなります。
その反面、ソーシャルレンディングの場合、投資家は、ソーシャルレンディング事業者の組成するファンド(=匿名組合)へと、出資(≒投資)を行うこととなります。
このように、ユニコーン等の株式投資型クラウドファンディングと、ソーシャルレンディングの場合、その投資対象に、そもそもからして、大きな違いがあります。

期待リターンの違い

株式投資型クラウドファンディングの場合、投資家としては、投資先の未上場企業が、

  • IPO(=市場における、株式公開)を果たしたり、
  • 別の企業等によって、買収される(=M&Aの対象となる)、

等と言った、特定事由が無い限り、株式投資型クラウドファンディングへの投資から、収益や、リターンを期待することは、原則として、出来ません。

これに対し、ソーシャルレンディングの場合、投資家が匿名組合に対し出資した資金は、ソーシャルレンディング事業者を経由し、別の第三者企業(=借り手企業)へと、融資されることとなります。
融資を受けた企業は、所定の利息を上乗せしたうえで、ソーシャルレンディング事業者に対し、これの返済を行います。
そして、ソーシャルレンディング事業者としては、投資家に対し、借り手企業から収受した返済元利金を原資とした、分配・償還を行います。
すなわち、ソーシャルレンディング投資家としては、

  • 借り手企業が、従前約定通りに、ソーシャルレンディング事業者に対し、返済を行い、
  • かつ、ソーシャルレンディング事業者が、匿名組合契約に則り、誠実に、これの分配を行えば、

あらかじめ期待利回りとして提示されていた(もしくは、提示されていた期待利回り程度の)、リターンを、収受することが出来ることとなります。

投資上限額の違い

株式投資型クラウドファンディングの場合、規制の関係により、投資家は、投資先企業1社あたり、年間50万円までしか、投資を行うことが出来ません。
これに対し、ソーシャルレンディングの場合、そのような、投資上限額に係る規制は、特段、存在しません。

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高利回りを狙える新たな投資手法として、広く個人投資家の注目を集めている、ソーシャルレンディング。
しかしながら、国内ソーシャルレンディング業界には、依然として、未成熟な部分も多く、複数の「危険会社」の存在にも、留意を要します。
ソーシャルレンディング投資検討にあたりましては、あらかじめ、こちらのコンテンツも、是非、ご参照下さい。

ソーシャルレンディング【おすすめ会社&危険会社ランキング】最新版

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