「ソーシャルレンディング投資家登録にあたって、マイナンバー提出は必須なのですか」

頂戴したご質問

「いつも読ませてもらってます。
現在複数のソーシャルレンディング業者で投資家登録を進めようとしているところなのですが、業者によっては、マイナンバー情報の登録が求められることがありました。
ソーシャルレンディング業者に投資家登録するにあたって、マイナンバーの提出って、必要なんでしょうか?
割と重要な個人情報だと認識してますので、不要なら不要のほうが安心です。念のため、各社の状況について教えてもらえると助かります。」
(20代・女性・ソーシャルレンディング投資歴:なし)

マイナンバーとは



引用元:内閣府

内閣府のホームページによれば、マイナンバー(個人番号)とは、日本に住民票を有する全ての人(日本に住民票を有していれば、外国人も対象となります)が持つ、12桁の番号(一生涯、同じ番号を使うことが原則となります)のことを指します。

  • 社会保障
  • 災害対策

の3分野で、複数の機関にまたがって存在する個人情報を、同一・単一の人物の物であると判別するために使用されています。

これまでの、いわゆる「縦割り行政」では、住民票コードや基礎年金番号、健康保険被保険者番号などといった情報が、管轄当局ごとに別々に管理されていたため、複数の機関をまたいだ情報照会が、極めて困難であった(住所や氏名などで1件ずつ照合する作業が必要)ところ、マイナンバーを活用すれば、これが即座に確認可能となります。

また、各個人に割り当てられたマイナンバー(個人番号)と紐づいた「マイナンバーカード(個人番号カード)」も発行されており、運転免許証などと同様、本人確認書類として使用できます。
さらに、2020年9月からは、マイナンバーカードを使用してキャッシュレス決済をすると、「マイナポイント」が付与されるプログラムが開始予定ですし、加えて2021年3月からは、健康保険証としても、マイナンバーカードが利用できるようになる予定です。

マイナンバー情報を用いて利用できるマイナポータルなどもサイト公開されており、今後、マイナンバー、及びマイナンバーカードの利用シーンは、更に広がっていくことが予想・予定されています。

ソーシャルレンディングとマイナンバーの関係

ソーシャルレンディング事業者各社が公開・募集しているファンドを購入(=ファンドへと投資)するためには、あらかじめ、当該ソーシャルレンディング事業者に対して、投資家登録(=投資口座の開設)を行っておく必要があります。

投資家登録にあたっては、運転免許証などの本人確認資料や、ファンドからの分配金を送金する銀行口座(投資家自身のもの)の情報入力を行う必要があるケースが一般的ですが、その際、(質問者様のご指摘の通り)マイナンバー情報の提出を求められるケースがあります。

ソーシャルレンディング各社の、マイナンバーに関する対応状況

本日時点での、国内の主たるソーシャルレンディング事業者の、マイナンバー情報に関する対応状況としては、おおむね、下記の通りです。

SBIソーシャルレンディングの場合



引用元:SBIソーシャルレンディング

SBIソーシャルレンディングの場合、投資家登録にあたって、マイナンバー書類の画像アップロードが必須とされています。
※SBIソーシャルレンディングの用意している、投資家登録にあたっての必要書類早見表にも、マイナンバーカード、ないしはマイナンバー通知カードが必要である旨が記載されています。

SBIソーシャルレンディングのマイナンバーに関する考え方については、こちらのページで詳しく説明されていますから、是非ご覧ください。

クラウドバンクの場合



引用元:クラウドバンク

日本クラウド証券株式会社(東京都港区六本木七丁目15番7号 新六本木ビル 6F)の運営するソーシャルレンディング・サービス「クラウドバンク」の場合も、口座開設にあたっては、マイナンバーの提出が必要です。
提供されたマイナンバーの管理方法等については、口座開設に関するFAQページにて詳しく説明されているので、あらかじめ参照してみてください。

オーナーズブックの場合



引用元:オーナーズブック

東証マザーズ上場である、ロードスターキャピタル株式会社(東京都中央区銀座1丁目10番6号 銀座ファーストビル2F)が運営、全てのソーシャルレンディング案件に、国内不動産担保が設定されていることで人気を呼んでいる、オーナーズブックの場合、投資家にマイナンバー提出を呼びかけてはいますが、義務化まではしていない模様です(2017年8月1日現在)。

funds(ファンズ)の場合



引用元:funds(ファンズ)

「1円から投資できる」貸付ファンド・マーケットとして話題を呼んでいるfunds(ファンズ)の場合、投資家登録にあたっての必要書類として、マイナンバーカード(もしくは、マイナンバーの通知カード等)があげられています。

ソーシャルレンディング投資家登録にあたり、マイナンバー情報提出は必須を考えたほうが良い

上記、見て参りました通り、投資家登録にあたってのマイナンバー情報提出の要否(より具体的には、提出が義務か、任意か)については、ソーシャルレンディング事業者によってまちまち、というところではありますが、時代趨勢も考えれば、今後、「マイナンバー情報提出必須」の流れが主流となることはほぼ間違いなさそうです。

口座開設手続きにあたって、マイナンバー情報提供を求められた場合、そのこと自体は、ごく一般的な事柄であるとお考えいただいてよろしいでしょうが、まさに質問者様のご思案の通り、マイナンバー情報は、各個人投資家の、極めて大切な個人情報です。
各ソーシャルレンディング事業者の、個人情報取り扱い状況等について、不安がある場合、是非あらかじめ、当該ソーシャルレンディング事業者に対し、マイナンバー情報を含む個人情報の取り扱い・保管状況について、質問をしてみるべきですし、それに対して納得できる回答を得られなかった場合、情報の提供を行わない(=その場合、当該ソーシャルレンディング事業者への投資家登録については見送ることとなりましょうが)こともまた、責任ある投資家として、必要な態度であるといえるでしょう。


関連記事:
【2020年2月最新版】ソーシャルレンディングおすすめ8社&危ない3社比較ランキング【投資初心者必見】

Author Info

fill.media
fill.mediaの公式サイト。ソーシャルレンディング業界ニュースや、国内の各ソーシャルレンディング事業者に関する最新情報等、様々な投資関連情報を提供している。
公開済記事コンテンツは1,200件超、登録読者に向け無料にて発信しているニュース・メールの累計配信数は、8,000通を突破している。

メディア掲載歴(一部・順不同)
・朝日新聞デジタル&m
・財経新聞
・SankeiBiz
・RBBTODAY
・楽天Infoseekニュース
・excite.ニュース
・BIGLOBEニュース
・@nifty ビジネス
・Mapionニュース
・NewsPicks
・ビズハック
・MONEY ZONE
・Resemom
・SANSPO.COM
・Trend Times
・zakzak
・とれまがニュース
・徳島新聞

コメントを残す

コメントは当ラボによる承認作業後に自動掲載されます。