ソーシャルレンディング実績公開は「真実」?見抜くコツ
ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)の実績公開は「真実」?見抜くコツ
ソーシャルレンディングへの投資を検討する際、各プラットフォームが公開している運用実績は非常に重要な判断材料となります。しかし、公開されている情報がすべて「真実」であるとは限りません。そこで今回は、実績公開の信頼性を見抜くためのポイントを解説いたします。
実績公開の種類と注意点
まず、ソーシャルレンディングの運用実績には様々な種類があります。
* 貸し倒れ率:投資した案件の中で、貸し倒れが発生した割合です。低ければ低いほど安全性が高いと考えられますが、算出方法や対象期間によって数字が大きく異なる場合があります。
* 延滞率:返済が遅延している案件の割合です。こちらも低い方が望ましいですが、延滞期間の定義がプラットフォームによって異なるため、注意が必要です。
* 平均利回り:投資家が得られる平均的な利回りです。魅力的な数字に見えますが、手数料や税金が考慮されていない場合があるので、実質利回りを意識することが大切です。
* 運用期間:プラットフォームがサービスを提供している期間です。実績の長いプラットフォームほど、運営ノウハウやリスク管理体制が整っていると考えられます。
実績公開の信頼性を見抜くコツ
以下の点を意識することで、実績公開の信頼性をより深く見抜くことができます。
1. 情報の透明性
- 実績の算出方法が明確に記載されているか確認しましょう。曖昧な表現が多い場合は、信頼性が低い可能性があります。
- 過去の実績データが詳細に公開されているか確認しましょう。過去のデータと照らし合わせることで、実績の変動や傾向を把握することができます。
- 第三者機関による監査を受けているか確認しましょう。監査を受けている場合は、情報の信頼性が高まります。
2. リスク情報の開示
- リスクについて、詳細な説明があるか確認しましょう。
- リスクに対する対策が明確に示されているか確認しましょう。
- 過去に発生したリスク事例が開示されているか確認しましょう。
3. 複数のプラットフォームの比較
複数のプラットフォームの実績を比較検討することで、より客観的な判断が可能になります。ただし、プラットフォームによって実績の算出方法が異なる場合があるので、注意が必要です。
4. 口コミや評判の確認
実際にソーシャルレンディングを利用している投資家の口コミや評判を参考にすることも有効です。ただし、口コミや評判は主観的な意見であるため、鵜呑みにしないように注意しましょう。
5. 情報開示の頻度
- 情報開示の頻度が高いほど、信頼性が高い傾向にあります。
- 定期的なレポートやニュースレターなどで、最新の情報が提供されているか確認しましょう。
まとめ
ソーシャルレンディングの運用実績は、投資判断の重要な材料ですが、公開されている情報がすべて「真実」であるとは限りません。今回ご紹介したポイントを参考に、実績公開の信頼性を慎重に見極め、ご自身の投資判断に役立ててください。投資は自己責任で行うことが原則です。リスクを十分に理解した上で、無理のない範囲で投資を行いましょう。
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