ソーシャルレンディング案件の見方

ソーシャルレンディング案件の「見方」について

ソーシャルレンディングファンド(案件)に関する情報の記載様式については、ソーシャルレンディング事業者によって、様々です。
今回は、国内ソーシャルレンディング業界においては大手といえる、maneo(マネオ)の、「不動産担保付きローンファンド2098号」(https://www.maneo.jp/apl/fund/detail?fund_id=7104)を例にとり、ソーシャルレンディング案件に関する各情報の「見方」について、検証致します。

【期待利回り】の見方

ソーシャルレンディングの利回りの見方

引用元:https://www.maneo.jp/apl/fund/detail?fund_id=7104

上掲要領にて掲載されているのが、当該ソーシャルレンディングファンドの、期待利回りとなります。
確認にあたっては、下記数点にご留意ください。

①表記はあくまでも「年利」換算。

期待利回りの見方として注意を要するのは、各ソーシャルレンディング事業者の期待利回り表記は、あくまでも「年利」換算である、という点です。
例えば、期待年利が10パーセントのファンドに、10万円を出資し、無事に満期償還を迎えた場合、

  • 当該ファンドの運用期間が1年間の場合は、10万円×10パーセント×12カ月/12カ月=1万円(※税金は考慮外)の利益を期待することとなりますが、
  • 当該ファンドの運用期間が半年間の場合、10万円×10パーセント×6カ月/12カ月=5,000円(※同上)の利益を期待することとなります。

②ソーシャルレンディング事業者の営業者報酬は控除後。ただし、税引き前。

掲載されている期待利回りの時点で、既に、ソーシャルレンディング事業者の営業者報酬は控除済みの利率が記載されていることが一般的です。
すなわち、掲載されている期待利回りから、ソーシャルレンディング事業者の営業者報酬が新たに控除(差し引き)されることは、無い、というのが、一般的です。

ただし、源泉所得税等各種租税については、呈示されている期待利回りの時点では、考慮外とされていることが一般的です。
ほとんどのソーシャルレンディング事業者は、投資家への分配金送金の際、源泉所得税相当額を控除しますから、ソーシャルレンディング事業者から実際に送金される分配金は、期待利回りから単純計算した金額よりも、小さくなることが一般的です。

③期待利回り通りに着地する保証はない。

ソーシャルレンディング事業者が掲示している利回りは、あくまでも、文字通り、「期待利回り」です。
ソーシャルレンディングファンドによっては、実際のファンド(匿名組合)の事業が、事前想定よりも好調に推移した場合、投資家への還元として、出資申込時点で掲示されていた期待利回り以上の利率による分配を行うケースもあります。

また逆に、ファンドの運用が不調となった場合、実際に分配される利益の利回りが、従前掲示されていた期待利回りを下回る、というケースも、あります。
ソーシャルレンディング投資において、ソーシャルレンディング投資家とソーシャルレンディング事業者とは、匿名組合契約(ソーシャルレンディング事業者が営業者、投資家が匿名組合員)を締結することとなりますが、この際、営業者は、匿名組合員に対して、投資元本の保証を行いません。
このため、実際の利回りは、期待利回りを下回るどころか、マイナス、すなわち、元本割れとなるリスクがあります。

【貸付総額】の見方

ソーシャルレンディングファンドの貸付総額の見方

引用元:https://www.maneo.jp/apl/fund/detail?fund_id=7104

上掲のように掲示されているのが、各ソーシャルレンディングファンドの、貸付先ごとの、貸付総額です。
ただし、留意を要するのが、シリーズ物のファンドの場合です。

ソーシャルレンディングファンドの貸付総額の見方02

引用元:https://www.maneo.jp/apl/fund/detail?fund_id=7104

今回例示している、maneo(マネオ)の、「不動産担保付きローンファンド2098号」の場合も、

  • 不動産担保付きローンファンド【2098号】単体による、貸付先1への貸付総額は、400万円ですが、
  • その他、複数号の、同一シリーズファンドが組成されるため、合計募集額は8,400万円となります。

【最低投資額】の見方

ソーシャルレンディングファンドの最低投資額の見方

引用元:https://www.maneo.jp/apl/fund/detail?fund_id=7104

上掲のように掲示されているのが、各ソーシャルレンディングファンドの、「最低投資額」となります。
例えば、本ファンドの場合、

  • 3万円や、4万円、5万円など、「3万円以上(=3万円を含む)」の金額であれば、出資を行うことが出来るが、
  • 1万円や、2万円など、「3万円未満」の金額では、出資を行うことが出来ない、

ということとなります。

この「最低投資額」は、ソーシャルレンディング事業者によって異なり、また、ソーシャルレンディング事業者の中には、各ファンドごとに、最低投資額を個別に定めていることもあります。

【運用期間】の見方

ソーシャルレンディングファンドの運用期間の見方

引用元:https://www.maneo.jp/apl/fund/detail?fund_id=7104

上掲要領にて掲示されています。
各ファンドの運用期間の見方としては、下記数点にご注意ください。

①ファンドの途中解約は出来ない。

一度、特定のソーシャルレンディングファンドへと出資すると、そのファンドが最終的な償還を迎えるまでの間、出資を途中解約することは、原則として、出来ません。
このため、各ソーシャルレンディングファンドへの出資是非の検討にあたっては、当該ファンドの運用(予定)期間について、念入りな確認が必要となります。

②事前予定通りの運用期間とはならないケースがある。

各ソーシャルレンディングファンドの案件ページに掲載されている「運用期間」は、あくまでも、予定の物であり、諸般の事情によって、実際の運用期間が変化する場合があります。

  • 期間が短くなる場合:
    ソーシャルレンディング事業者と借り手企業との間の金銭消費貸借契約において、借り手企業からの申し出による早期繰上返済が認められている場合、借り手企業の事業運営の状況によっては、借り手企業からソーシャルレンディング事業者に対して、繰上返済が為される場合があります。
    この場合、ソーシャルレンディング事業者から投資家に対しても、早期償還が行われることが一般的であり、結果的に、ファンドの運用期間は、従前予定よりも、短くなります。
  • 期間が長くなる場合:
    ソーシャルレンディング事業者が投資家に対して行う分配(利息分配、及び、満期の元本償還)の原資は、あくまでも、借り手企業からソーシャルレンディング事業者に対して返済される、元利金であることが一般的です。
    このため、借り手企業からソーシャルレンディング事業者に対しての元利金返済に、遅延が生じた場合、ソーシャルレンディング事業者から投資家への分配にも、当然、遅れが発生します。

ソーシャルレンディング案件の見方まとめ

本記事におきましては、maneo(マネオ)の「不動産担保付きローンファンド2098号」(https://www.maneo.jp/apl/fund/detail?fund_id=7104)を具体例とし、ソーシャルレンディング案件情報の「見方」について、検証を致しました。

なお、本記事は、読者様への情報提供を目的としたものであり、特定の投資商品(ファンド等含む)への投資勧誘を目的としたものではありません。
個別のソーシャルレンディング事業者における投資口座開設や、実際の投資是非に係るご判断につきましては、必ず、読者様ご自身にて、為さって頂きますよう、お願い致します。

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