クラウドワークスは「やばい」のか

クラウドワークスが「やばい」と言われる理由とは

クラウドワークスは「システム利用料」が高くてやばい

クラウドワークスにユーザー登録し、ワーカーとして仕事を受注、無事に納品を済ませて報酬を受け取る場合、クラウドワークスに対して、所定の「システム利用料」を支払う必要があります。
具体的な料率は、下記の通りです。

  • 報酬額のうち、10万円以下の部分:20パーセント
  • 同、10万円超20万円以下の部分:10パーセント
  • 同、20万円超の部分:5パーセント

なお、仕事の受注形式が「タスク形式」の場合、一律で20パーセントのシステム利用料がかかります。

クラウドワークスは「システム利用料」が高くてやばい
税抜き契約額が5万円の場合、クラウドワークスの利用手数料控除後の、クラウドワーカー受取額は、42,900円となります。

実際に発注者からの要請に従って作業をこなすのは、ほかでもない、クラウドワーカー自身であるにも関わらず、その仲介者であるクラウドワークスに対して、5パーセント~20パーセントものシステム利用料を支払うことに対しては、「一種の労働者搾取である」として、反感を覚えるユーザーも少なくないようです。

クラウドワークスの「プロクラウドワーカー」認定基準がやばい

クラウドワークスでは、登録しているワーカーの中から、所定の認定基準を満たしたユーザーに対して、「プロクラウドワーカー」という認定制度を提供しています。

実際に、プロクラウドワーカーに認定されると、主に下記のようなメリットがあります。

プロクラウドワーカー専用のマークの表示

ワーカーのプロフィールページなどに、「プロクラウドワーカー」の認定マークが表示され、発注者に対するブランディングを図ることが出来る。
プロクラウドワーカー専用ページへの掲載

ワーカーの情報が、プロクラウドワーカーだけを集約した専用ページに掲載され、発注者からスカウト等でアプローチされる可能性が高まる。
クラウドワークスから、優良案件を優先的に紹介してもらえる

単価が高い案件や、発注者が有名企業である案件などを、クラウドワークスから優先的に紹介してもらえるようになる。
クラウドワークスのメルマガなどで取り上げてもらえる

クラウドワークスがクライアント企業等に対して配信しているメルマガで、プロクラウドワーカーとしてピックアップしてもらえる可能性がある。

現に、プロクラウドワーカーに認定されたユーザーの多くは、月間契約額の向上や、契約単価の上昇、等といったメリットを享受し、認定制度に満足している、とのこと(クラウドワークス調べ)。

しかしながら、クラウドワークスの定める「プロクラウドワーカー認定基準」は相当にハードであり、クラウドワーカーからは、「認定基準を継続的に(※プロクラウドワーカーの認定審査は、3ヶ月ごとに実施)満たし続けるのは、簡単ではない」等と言った声もあがっています。
なお、具体的なプロクラウドワーカー認定基準は、下記の通りです。

基準 期間
納品完了率 90%以上 過去1年間
総合評価 4.8以上 過去累計
獲得報酬額 月間 200位以内 過去1年間で1回以上
スカウト数 5回以上 過去1年間
コミュニケーション評価 4.8以上 過去累計
プロフィール&自己PR 入力済 過去1年間


引用元:クラウドワークス

クラウドワークスは、ワーカー同士の競争率がやばい

クラウドワークスの運営会社にあたる、株式会社クラウドワークスのIR資料によれば、クラウドワークスのユーザー数は、既に470万人程度に達しています。
当然のことながら、クラウドワーカー同士の間での、優良案件獲得を巡っての競争は熾烈であり、

  • クラウドワークスへのワーカー登録からまだ日が浅く、プロフィール・ページにおける「実績」が蓄積されていないユーザーや、
  • クライアントから一度でも、ネガティブなレビューを受けてしまったクラウドワーカー、
  • 時間単価の高いワーカーや、クライアントとの間でのメッセージのやり取り(レスポンス)がやや遅いワーカー等においては、

単価の高い優良な案件を獲得することは、事実上、かなり困難です。

クラウドワークスの場合、スキル不要の仕事は単価が安すぎてやばい(ブラック案件も)

クラウドワークスにおいては、日夜、様々な仕事・タスク案件が掲載されていますが、中には、一般相場と比較して、あまりにも報酬額の小さな案件や、想定される仕事量(≒納品までに投入しなければならない時間量)と、提示されている報酬との間で、バランスが取れていないような案件情報(いわゆる、ブラック案件)も、決して少なくありません。

また、クライアントとして登録した企業や個人が、クラウドワークスの提供する「スカウト」機能を利用して、マルチ商法・ねずみ講まがいの商材を勧めてくるケースがあるなど、クライアントとクラウドワーカーとの間のやり取りにおいては、様々な問題の存在が指摘されています。

「やばい」だけじゃない、クラウドワークス利用の知られざるメリットとは

ユーザー数470万人・クライアント76万社の実績

前述の通り、クラウドワークスのユーザー数は目下おそよ470万人、クライアント数も、約76万社に達しています。
日本国内のクラウドソーシング・サービスの中ではトップクラスの実績を誇る事業者であり、2014年12月には、東京証券取引所マザーズ市場へと、創業からわずか3年で、上場を果たしています。

クライアントには、上場/未上場を問わず、様々な企業が含まれるほか、

  • 経済産業省
  • 外務省
  • 国土交通省
  • 総務省

などといった官公庁も、クラウドワークスのサービスを利用しており、その裾野は、京都府や宮城県、高知県、岡山市、大阪市、京都市、等の地方自治体にまで広がっています。

「みんなのお仕事相談所」でいつでも先輩クラウドワーカーに質問できる

クラウドワークスでは、ユーザー向けに、「みんなのお仕事相談所」と呼ばれる、Q&A形式の掲示板サービスを提供しています。
クラウドワークスで仕事を「発注」する立場のクライアントはもちろんの事、仕事を「受注」する立場となるワーカーも、クラウドワークスの利用において不明な点等があれば、気軽に質問し、先輩クラウドワーカーからの回答を得ることが出来ます。

最近、「みんなのお仕事相談所」に寄せられている質問としては、下記のような物があります。

  • クラウドワークスでクライアントに対して提出した「納品書」に、(自身の個人名ではなく)自分の勤務先の会社名が表示されているが、どのように対処したらよいか。
  • クライアントから、(些か怪しい)スカウトメッセージが届いたのだが、返信するべきだろうか。
  • クラウドワーカーとして登録する際に、生年月日を誤って入力・登録してしまった。変更したいのだが、どのように手続きをすれば良いか。
  • 「高解像度JPEGで納品」してほしい、とクライアントから指定があるが、具体的な納品仕様はどのようにするのが適切か。

仕事カテゴリーは200以上-好きな仕事を選んで働ける

クラウドワークス内において、クライアントが発注している具体的な「仕事」の内容は、クラウドワークスの定めるカテゴリーによって分類され、整理されています。

カテゴリーは、「大カテゴリー」→「中カテゴリー」→「小カテゴリー」と細分化されていくように設計されており、2022年1月現在、最上段にあたる大カテゴリーには、下記のようなものがあります。

  • システム開発
  • アプリ・スマートフォン開発
  • ホームページ制作・Webデザイン
  • ECサイト・ネットショップ構築
  • デザイン
  • 動画・映像・アニメーション
  • 音楽・音響・ナレーション
  • ビジネス・マーケティング・企画
  • ライティング・記事作成
  • 事務・カンタン作業
  • 写真・画像
  • 3D-CG制作
  • ネーミング・アイデア
  • 翻訳・通訳サービス
  • 製品設計・開発
  • 相談アドバイス・暮らし・社会
  • プロジェクト・保守運用メンバー募集

中カテゴリー~小カテゴリーの分類も豊富ですから、クラウドワーカー自身で、自分の得意分野やスキルを活かし、受注活動に励むことが出来ます。

「スキル検定」で受注率を上げたり、自分のスキルを可視化できる

クラウドワークスでは、クラウドワーカー向けに、下記4つの検定試験を提供しています。

WEBライター検定3級

「株式会社グリーゼ」監修のライティングテスト。事前講義も準備されており、WEBライターとしての基本を学習したうえで、検定(マーク式)に臨むことが出来る。
WEBライター検定2級

3級同様、「株式会社グリーゼ」が監修。実際にライティングを行い、採点/添削を行う実技テストも実施。受講料は税込1万円。
WEBライター検定1級

構成案作成を含めた実技テストを通して、前述の3級・2級よりも、さらに高レベルなライティングスキルの証明が可能。受講料は2万5千円(税込)。
ビジネス事務検定

事務領域のアシスタントマッチングを専門に行う、ビズアシスタントオンラインが監修する事務スキル/ビジネスマナーの検定試験。無料のマーク式のテストなので、気軽に自分のスキルの証明が可能。

検定に合格すれば、自身のプロフィールに合格証が表示されるようになり、クライアントへのアピールにつながるほか、講義・検定の監修企業から、高単価な在宅ワークのスカウトが優先的に届くようになる、という特典も提供されます。

クラウドワーカー向けの会員特典が充実している

クラウドワークスでは、会員(クラウドワーカー)向けに、「ライフサポート」「お仕事サポート」「スキルアップ支援」の、3つの特典を提供しています。

クラウドワークスの提供する「ライフサポート」

KIDSLINE(キッズライン)

クラウドワーカーとベビーシッターとの間を仲介。
ベビーシッターとの初回面談や、サービスの体験で利用できる、2,000円分のクーポン・コードが特典として付与。
わりかん保険

割安な保険料(月0円~500円)で、がん保険(がんと診断されたら、一時金80万円)に加入できる。

クラウドワークスの「お仕事サポート」

マネーフォワード クラウド確定申告

マネーフォワードの「クラウド確定申告」の全機能を無制限に利⽤できるプレミアム会員特典(⽉額1,280円)を30⽇間無料で利用可。
MakeLeaps

クラウド型見積書・請求管理ソフト、MakeLeapsの全機能を含む特別プランを無料で利用可能。
コインスペース

コインスペースは、「スグに」「気軽に」「自由に」、15分100円から使える、カフェ代わりのワーキングスペース。全日プラン1万円が、初月限定で半額にて利用可。
ピクスタ

1度の購入で何度でも使える写真・イラスト・動画素材を販売中。新規会員登録ユーザーには、写真・イラスト素材のSサイズ1点分(525円)が無料にて提供される。

※一部

クラウドワークスの「スキルアップ支援」

クラウドカレッジ

クラウドカレッジは、自分らしい働き方の実現を支援する完全オンラインの学びの場。無料で参加できるコミュニティ「ハタラク相談室」や無料のスキルアップ動画の他、時期によって、動画やライティングなど様々な学習プログラムなどを提供。
カフェトーク

クラウドワークス経由でアカウントを作成すれば、オンライン語学レッスンの「Cafetalk(カフェトーク)」をお得に利用可。
CodeCamp

オンラインのマンツーマンスクールのプログラミングスクール。クラウドワークスの会員限定で、お得なキャンペーンを実施中。

※一部

クライアントはクラウドワークスに対して仮払い済なので、報酬不払いリスクが小さい

クライアント(企業、ないしは個人)が、クラウドワークスにて仕事を発注する場合、あらかじめ、クラウドワークスに対して、報酬金額相当額をデポジット(仮払い)する必要があります。
クラウドワーカーは、実際に仕事を済ませ、成果物を納品すれば、クラウドワークスを経由して支払いを受けることが出来ますので、料金回収に失敗してしまうリスクを軽減する効果が期待できます。

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