「船舶」に担保権を設定して融資を行うソーシャルレンディング「マリタイムバンク」とは

マリタイムバンク概要・公式サイト等



引用元:マリタイムバンク公式サイト

公式サイト
マリタイムバンク(公式サイト)
Twitterアカウント
https://twitter.com/n_maritimebank
Facebookページ
https://www.facebook.com/NipponMaritimeBank/
インスタグラム
https://www.instagram.com/maritimebank_2022/
運営会社商号
日本マリタイムバンク株式会社
運営会社住所
〒104-0033
東京都中央区新川2丁目9番5号第2中村ビル3階
金商法登録
第二種金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第3308号
貸金業登録
貸金業者 東京都知事(1)第31818号
親会社
株式会社オーシャントラスト

マリタイムバンクの船舶ファンドの特徴



引用元:マリタイムバンク公式サイト

一般的なソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)の場合、融資先企業が保有している不動産や金融債権(売掛金等)に対して担保権を設定し、借り手企業に対して融資をする形が一般的です。

これに対して、マリタイムバンクの場合、

  • 融資先の船会社が所有する「船舶」そのもの
  • 並びに、船舶という資産(アセット)から生じるキャッシュフロー

に対して担保権を設定し、船会社に対して資金融資を行います。

マリタイムバンクの「船舶ファンド」ならではのリスク

一般的なソーシャルレンディング・ファンドの場合、出資にあたっては、

  • 借り手企業の破産に伴う「貸し倒れ」や、
  • 融資先の資金難による「延滞(返済遅延)」、
  • 担保権を設定している不動産の価値下落等が、

主なリスクとなります。

これに対して、マリタイムバンクの船舶ファンドの場合、融資先船会社の信用リスク等のほかに、
「担保権を設定する船舶が沈没事故を起こす」
等といった、船舶ファンド独自のリスクが存在します。

※なお、マリタイムバンクの公式サイトに掲載されているFAQによれば、仮に融資先船会社の船舶が沈没した場合、

  • 保険会社から船会社に対して、保険金が支払われ、
  • かつ、その保険金額は、船会社がマリタイムバンクに対する債務の返済を行うのに、十分な額が設定されており
  • 支払われた保険金は、優先的に、マリタイムバンクへの返済に充てられる、

とされています。
ただし、保険会社から、融資先船会社に対して保険金が支払われるまで、数ヶ月以上の時間を要するケースがある旨、注記も為されています。

一般的なソーシャルレンディング案件と同様のリスクも伴う

前述の保険会社が、保険金支払い債務を履行しない場合や、船会社が何らかの理由により保険金を受け取れない場合、その他、融資先船会社からマリタイムバンクが貸付債権を回収できないような事態が生じた場合は、投資家が出資した資金が返還されない恐れがあります。

また、匿名組合契約の営業者にあたるマリタイムバンク社が経営破綻した場合、投資家が出資した資金についても、マリタイムバンク社の破産手続きの中で、匿名組合営業者(=マリタイムバンク社)の財産として取り扱われ、債務整理の過程で、毀損する恐れがあります。

こうした点は、マリタイムバンクに限らず、匿名組合出資契約に基づいて運用されるソーシャルレンディング・ファンド共通のリスクと言えます。

為替差益・差損が生じる可能性もある

マリタイムバンクから、融資先船会社への融資は、主に米ドル建て・ユーロ建てで行われることとなります。

このため、融資実行時点と比較して、為替が円安・ドル高方向への推移すれば、投資家は、円建て換算で為替差益を享受出来る場合があります。
一方で、為替が円高・ドル安方向へと推移した場合、投資家に為替差損が生じる恐れがあります。

マリタイムバンクには、法人投資家限定の案件もある

マリタイムバンクでは、2022年12月までの間に、累計8本のファンド募集(募集中のものも含む)が為されていますが、そのうち半数にあたる4件は、「法人投資家限定」とされています。

募集単位(最低投資額)が比較的大きなものを中心に、法人投資家限定でファンド募集が為されるケースがあり、この点は、案件規模の大きい船舶ファンドならでは、と言えましょう。

船舶の運航・位置情報がマイページから閲覧できる

マリタイムバンクでは、出資したファンドの関係している船舶の位置情報を、マイページから閲覧できる、とされています。
自分の出資したファンドの関係船舶が、今日、世界のどのあたりで、どのように運行されているのか、を確認できる、というのは、海運に興味のある人にとっては、興味をそそられるものでしょう。

※ただし、船舶の位置情報については、1日1回の更新であるため、リアルタイム、というわけではありません。
また、船舶との通信状況によって、位置情報が適切に更新されない場合もあります。

比較的運用期間の短いファンドも少なくない

マリタイムバンクのファンドの中には、

  • 想定運用期間2カ月の、「タンカー6号ファンド」や、
  • 同1か月の、「タンカー5号ファンド」など、

予定運用期間が数ヶ月程度、と、短期に設定されている案件が少なくありません。

マリタイムバンクの場合、他の一般的なソーシャルレンディング・ファンドや、不動産クラウドファンディング投資の場合と同様、ファンドの運用期間中の出資の解約や、出資持分の売却等は出来ない関係上、投資家のリスク・ヘッジの観点からは、ファンドの運用期間は、短ければ短いほうがいい、とも言えます(※もっとも、このあたりは、各投資家ごとのリスク許容度によって差異が生じます)。
このため、予定運用期間の短いファンドが複数提供されている、という点は、(特に、資金の長期拘束を嫌う投資家にとっては)メリット、と言えましょう。

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fill.media
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