【プロが教える】不動産投資、立地で失敗しない鉄則

不動産投資、立地で失敗しない鉄則

不動産投資において、物件の立地は収益性を大きく左右する最重要要素です。特に、不動産クラウドファンディングのような小口投資においては、個々の物件を詳細に分析することが難しいため、立地評価の基本的な知識を持つことが成功への鍵となります。今回は、不動産のプロが立地評価の際に重視するポイントを、分かりやすく解説いたします。

1. 駅からの距離

駅からの距離は、物件の価値を測る上で最も基本的な指標の一つです。一般的に、駅に近いほど利便性が高く、賃料も高めに設定できます。

  • 徒歩5分以内: 非常に人気が高く、空室リスクを抑えやすい。
  • 徒歩10分以内: 比較的安定した人気があり、幅広い層に受け入れられる。
  • 徒歩15分以上: 価格が手頃になる反面、入居者のターゲット層が限られる。

ただし、駅近物件は価格が高騰しやすい傾向にありますので、利回りを考慮して慎重に判断する必要があります。

2. 周辺環境

周辺環境は、入居者の生活の質に直接影響するため、非常に重要です。

  • 生活利便施設: スーパー、コンビニ、ドラッグストア、病院など、日常生活に必要な施設が充実しているかを確認しましょう。
  • 治安: 地域の犯罪発生率や、街灯の設置状況などを調べ、安心して暮らせる環境かどうかを判断しましょう。
  • 騒音: 線路沿いや幹線道路沿いなど、騒音が発生しやすい場所は避けるのが賢明です。
  • 景観: 公園や緑地など、自然を感じられる場所が近くにあると、物件の魅力が増します。

3. 将来性

不動産投資は、長期的な視点で行うことが重要です。将来的な発展が見込めるエリアかどうかを見極めるために、以下の点に注目しましょう。

  1. 都市開発計画: 駅周辺の再開発や、新しい商業施設の建設予定など、地域の活性化につながる計画があるかを確認しましょう。
  2. 人口動態: 将来的に人口が増加する見込みがあるか、特に若い世代の流入が多い地域は、賃貸需要が見込めます。
  3. 交通インフラの整備: 新しい鉄道や道路の開通予定など、交通アクセスが向上する計画は、物件の価値を高める可能性があります。

4. 具体的なチェックポイント

上記のポイントを踏まえ、さらに具体的なチェックポイントをご紹介します。

  • ハザードマップ: 水害や地震などの災害リスクがないかを確認しましょう。
  • 土地の形状: 正方形に近い整形地は、建物を建てやすく、資産価値も高い傾向にあります。
  • 接道状況: 幅広い道路に面している土地は、日当たりや風通しが良く、建築制限も少ないため有利です。
  • 用途地域: どのような建物が建てられるかを規制する用途地域を確認し、投資目的に合った地域を選びましょう。

不動産クラウドファンディングにおいては、これらの情報を自身で収集することが難しい場合があります。そのため、事業者の情報開示をしっかりと確認し、信頼できる事業者を選ぶことが重要です。

立地は、不動産投資の成否を分ける重要な要素です。今回ご紹介したポイントを参考に、慎重に物件を選び、安定した収益を目指しましょう。

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