「COZUCHI」運営のLAETOLI、黒川紀章建築都市設計事務所と中銀カプセルタワービルのデジタル空間保存に関する協定を締結
不動産クラウドファンディング・サービス「COZUCHI」を運営するLAETOLI株式会社(以下、LAETOLI)は、株式会社黒川紀章建築都市設計事務所(以下、黒川設計事務所)との間で、黒川紀章氏のメタボリズム思想の代表作とされている「中銀カプセルタワービル」の、デジタル空間における保存に向けた取組を共同で行うことを約す協定を締結したことを明らかにした。
中銀カプセルタワービルは、1972年竣工。
メタボリズム思想の建物として、国内外に広く人気があるが、
- 建物そのものの建て替えか、
- 個別のカプセルの交換か、
といった論点などを中心に、保存に向けた協議が難航してきた経緯がある。
約30年間以上にも渡り、大規模修繕工事が実施されていない状況等を踏まえ、安全性への懸念が高まりつつあり、近い将来、解体が予定されている。
今回LAETOLIは、自社テクノロジーを活用することで、中銀カプセルタワービルの、デジタルによる再生を軸に提供を進め、一方の黒川設計事務所は、保管されている設計図面およびCADデータ等を提供する。
黒川紀章氏の思想やカプセルが最適な形で保存される方法を両社で協議し、保存の実現に向けて努力していくという。
参考:
黒川紀章建築都市設計事務所と「中銀カプセルタワービルのデジタル空間における保存の協定」を締結いたしました。|LAETOLI
不動産クラウドファンディング「COZUCHI」とは
主に首都圏・東京都内の不動産を投資対象とするファンドに、1口最低1万円程度の少額から分散投資・出資を行える、不動産クラウドファンディング・サービス、COZUCHI(コズチ)。
サイトURL | COZUCHI(旧:WARASHIBE)(公式) |
運営会社 | LAETOLI株式会社 |
運営会社所在地 | 東京都港区南青山2-26-1 D-LIFEPLACE南青山2階 |
運営会社設立 | 1999年5月20日 |
サービス開始 | 2019年7月(第1号ファンドの募集開始) |
運営会社役員構成 | 代表取締役 武藤 弥 |
上場/非上場 | 非上場 |
運営会社資本金等 | 1億円 |
1口あたりの最低投資額 | 1万円 |
出資の中途解約 | 可 |
優先劣後スキーム | 採用済 |
情報引用元:COZUCHI
かつては、1本の藁(わら)から物々交換を開始し、最終的には長者となった「わらしべ長者」からネーミングした、「WARASHIBE」というサービス名で事業展開していたが、2021年9月、サービス名称をリニューアルした。
サービス運営会社等が選定した物件を、運営会社と共同所有(運営会社が同一プロジェクトに共同・劣後出資)し、投資対象不動産が生み出す賃料収入(インカムゲイン)、及び、売却益(キャピタルゲイン)から配当を得る、「不動産クラウドファンディング」という仕組みを提供しているサービサー。
国内には、様々な不動産クラウドファンディング・サービスがあるが、COZUCHI(コズチ)においては、下記のような特徴がある。
- 年率換算で10パーセント前後の、高い期待利回りが提示されているファンドがある:
国内の不動産クラウドファンディング・サービスで募集されているファンドの、一般的な利回りは、年率換算で、2パーセント~5パーセント前後程度。
こうした中で、COZUCHI(コズチ)の場合、運用期間中のインカムゲイン(物件のもたらす賃料収入)と、キャピタルゲイン(売却益)とを合わせて、年率換算で10パーセント前後程度の、極めて高い期待利回りが提示されているケースがあるほか、対象不動産が想定以上の良値で売却出来た場合、投資家に対する上乗せ配当が実施される場合もある。 - 出資の中途解約が出来る:
ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)と同様、不動産クラウドファンディングの場合も、出資の中途解約は、原則として、認められていない。
しかし、COZUCHI(コズチ)の場合、所定の事務手数料(数千円程度等)を支払えば、ファンドの運用期間中に、出資を中途解約することが可能とされているため、出資後、急な事情により、手元資金が必要となった場合でも、事務手数料を支払えば、原則として、出資解約が出来る。 - 優先劣後スキームも採用済:
投資対象となる不動産に、投資家だけでなく、サービス運営会社も共同出資。そしてその出資形態を、投資家の出資(優先出資)よりも配当・償還の優先順位が低い「劣後出資」とすることで、万が一、ファンドに損失が生じた場合も、一定程度までは(=劣後出資幅までは)投資家の優先出資元本が保護される、「優先劣後スキーム」が採用されている。
これまで(2022年1月現在)に、累計36本のファンドを公開しており、すべての募集済ファンドで、募集額100パーセント分、満額の資金調達を完了しているほか、他の一般的な不動産クラウドファンディング・サービスと比較して、ファンドの募集頻度が高い(数週間に1本程度の頻度でファンド募集が実施されている)という特長もある。
運営会社にあたるLAETOLI株式会社(旧:株式会社SATAS。東京都港区南青山)は、1999年の創業以来、不動産証券化のコンサルティング業務を中心に、自社でも、不動産小口化商品の組成・販売を行ってきた実績があり、2014年からは、不動産特定共同事業法に基づく商品「ゆうゆう倶楽部」(最低投資額100万円・都内の中古マンションを中心に取り扱い)の運営にも従事してきた経験を持つ。
参考:COZUCHI(コズチ)(公式)
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