ソーシャルレンディング:匿名組合?貸付?徹底比較!
ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)は、個人投資家が企業などにお金を貸し付けることで、利息収入を得る投資方法です。その際、投資形態として「匿名組合出資」と「貸付投資」の2種類があります。どちらを選ぶべきか、それぞれの特徴を理解した上で判断することが重要です。
匿名組合出資とは
匿名組合出資とは、投資家が営業者(ソーシャルレンディング事業者)に出資を行い、営業者がその資金を元に事業を行い、その利益を出資額に応じて分配するという仕組みです。
- メリット
- 少額から投資できる場合が多い
- 事業者によっては、貸付投資よりも高い利回りが期待できる場合がある
- デメリット
- 営業者の経営状況によって、分配金が変動するリスクがある
- 貸付先の情報が公開されない場合がある
- 出資法が適用されるため、元本保証がない
匿名組合出資の場合、投資家はあくまで「出資者」という立場であり、直接的な債権を持つわけではありません。そのため、貸付先の企業が倒産した場合でも、出資額が全額返ってこない可能性があります。
貸付投資とは
貸付投資とは、投資家が直接、またはソーシャルレンディング事業者を通じて、企業などにお金を貸し付けるという仕組みです。
- メリット
- 貸付先の情報が公開されている場合が多い
- 匿名組合出資に比べて、リスクが低い傾向にある
- デメリット
- 匿名組合出資に比べて、利回りが低い傾向にある
- 担保や保証の設定によっては、元本が保全される可能性が高まる
貸付投資の場合、投資家は「債権者」という立場になり、貸付先の企業が倒産した場合でも、担保や保証があれば、一定の金額が回収できる可能性があります。
どちらを選ぶべきか
どちらの投資形態を選ぶべきかは、投資家のリスク許容度や投資目標によって異なります。
- 高い利回りを期待するなら
- 匿名組合出資が適している可能性があります。ただし、リスクも高いことを理解しておく必要があります。
- リスクを抑えたいなら
- 貸付投資が適している可能性があります。担保や保証の有無を確認し、貸付先の情報をしっかりと確認しましょう。
- 分散投資を心がける
- どちらの投資形態を選ぶにしても、複数の案件に分散投資することで、リスクを軽減することができます。
ソーシャルレンディング投資における注意点
ソーシャルレンディング投資は、比較的新しい投資方法であり、注意すべき点もいくつかあります。
- ソーシャルレンディング事業者の信頼性を確認する
- 財務状況や経営状況、過去の運用実績などを確認し、信頼できる事業者を選びましょう。
- 案件の内容をしっかりと確認する
- 貸付先の情報、担保や保証の有無、利回り、期間などをしっかりと確認しましょう。
- 手数料を確認する
- ソーシャルレンディング事業者によっては、手数料が発生する場合があります。事前に確認しておきましょう。
- 税金について確認する
- ソーシャルレンディングで得た利益は、雑所得として課税されます。
ソーシャルレンディング投資は、手軽に始められる投資方法ですが、リスクも伴います。十分に理解した上で、慎重に投資判断を行いましょう。
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