ソーシャルレンディング:匿名組合 vs 貸付、どっちを選ぶ?
ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)を検討されているのですね。投資手法として「匿名組合出資」と「貸付投資」という2つの方式があることをご存知でしょうか。どちらを選ぶべきか迷われている方もいらっしゃるかもしれません。そこで、今回はそれぞれの特徴を比較し、どちらがご自身の投資スタイルに合っているか判断する際の参考になる情報をお届けします。
**匿名組合出資とは**
匿名組合出資とは、投資家(匿名組合員)が出資金を拠出し、営業者と呼ばれる事業者(ソーシャルレンディングのプラットフォーム運営会社など)がその資金を用いて事業を行い、その事業から得られた利益を投資家に分配する仕組みです。
*メリット*
* 少額から投資できる案件が多い
* 複数のプロジェクトに分散投資しやすい
* 貸付投資に比べて利回りが高い傾向がある
*デメリット*
* 貸付投資に比べてリスクが高い
* 営業者の経営状況によって分配金が左右される
* 投資家の権利が制限されている(事業への関与不可など)
**貸付投資とは**
貸付投資とは、投資家がソーシャルレンディングのプラットフォームを通じて、資金を必要とする企業や個人にお金を貸し付ける形式です。投資家は、貸付期間に応じて利息収入を得ます。
*メリット*
* 匿名組合出資に比べてリスクが低い
* 担保や保証が付いている案件がある
* 貸付先が明確である場合が多い
*デメリット*
* 匿名組合出資に比べて利回りが低い傾向がある
* 貸し倒れのリスクがある
* 案件数が匿名組合出資に比べて少ない場合がある
**どちらを選ぶべきか?**
どちらを選ぶべきかは、ご自身の投資目標、リスク許容度、投資経験によって異なります。
- リスクを抑えたい方:貸付投資がおすすめです。担保や保証が付いている案件を選ぶことで、さらにリスクを軽減できます。
- 高い利回りを狙いたい方:匿名組合出資がおすすめです。ただし、リスクも高くなるため、分散投資を心がけましょう。
- 少額から始めたい方:匿名組合出資がおすすめです。1万円程度の少額から投資できる案件も多数あります。
**比較表**
| 項目 | 匿名組合出資 | 貸付投資 |
|—————|——————————————–|———————————————-|
| リスク | 高い | 低い |
| 利回り | 高い | 低い |
| 投資額 | 少額から可能 | 案件による |
| 透明性 | 低い(事業内容によっては詳細不明) | 高い(貸付先情報が開示される場合がある) |
| 担保・保証 | 基本的に無し | 有り(案件による) |
**注意点**
ソーシャルレンディングは、元本保証ではありません。どちらの投資方式を選ぶ場合でも、以下の点に注意しましょう。
- プラットフォームの信頼性を確認する
- 案件の内容をよく理解する
- 分散投資を心がける
- 余剰資金で投資する
ソーシャルレンディングは、比較的新しい投資手法であるため、情報収集が重要です。複数のプラットフォームを比較検討し、ご自身に合った投資先を見つけましょう。
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