不動産担保型ソーシャルレンディング!賢い選択?落とし穴?
不動産担保型ソーシャルレンディング!賢い選択?落とし穴?
ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)の中でも、特に人気を集めているのが「不動産担保型」です。不動産を担保にすることで、比較的リスクを抑えられると考えられていますが、本当にそうなのでしょうか? 今回は、不動産担保型ソーシャルレンディングの特徴と注意点について詳しく解説します。
不動産担保型ソーシャルレンディングとは?
不動産担保型ソーシャルレンディングは、資金を必要とする不動産業者や企業に対し、投資家から集めた資金を融資する仕組みです。融資の担保として不動産が設定されるため、万が一、借り手企業が返済できなくなった場合でも、担保不動産を売却することで投資資金が回収される可能性があります。
不動産担保型のメリット
- 担保による安全性: 不動産という担保があるため、他のソーシャルレンディングに比べてリスクが低いと考えられています。
- 比較的高い利回り: 一般的な預金金利よりも高い利回りが期待できます。
- 分散投資: 少額から投資できるため、ポートフォリオの一部として分散投資に活用できます。
不動産担保型の注意点・デメリット
一見、安全性が高いように見える不動産担保型ソーシャルレンディングですが、以下のような注意点も存在します。
- 担保評価額の変動リスク: 不動産価格は常に変動します。担保不動産の評価額が下落した場合、十分な回収が見込めなくなる可能性があります。
- 不動産の流動性リスク: 担保不動産の売却には時間がかかる場合があります。すぐに現金化できない可能性があることを理解しておきましょう。
- 貸し倒れリスク: 担保不動産があっても、売却費用や税金などを考慮すると、投資元本が全額回収できない可能性もゼロではありません。
- 情報開示の不足: 担保不動産に関する情報や、借り手企業の財務状況などが十分に開示されていない場合があります。
- 運用会社の倒産リスク: ソーシャルレンディング事業者が倒産した場合、投資資金の回収が困難になる可能性があります。
賢い選択をするために
不動産担保型ソーシャルレンディングは、リスクを理解した上で慎重に選択する必要があります。
- 情報収集を徹底する: 担保不動産に関する情報(所在地、評価額、担保順位など)や、借り手企業の財務状況などをできる限り詳しく調べましょう。
- 分散投資を心がける: 一つの案件に集中投資するのではなく、複数の案件に分散投資することでリスクを軽減できます。
- 信頼できる事業者を選ぶ: 運営会社の経営状況や実績などを確認し、信頼できる事業者を選びましょう。
- 少額から始める: まずは少額から投資を始め、経験を積む中で徐々に投資額を増やしていくのがおすすめです。
- リスク許容度を把握する: ご自身の投資経験や資産状況を考慮し、許容できるリスクの範囲内で投資を行いましょう。
まとめ
不動産担保型ソーシャルレンディングは、担保がある分、他のソーシャルレンディングに比べてリスクは低いと考えられますが、決して安全な投資ではありません。
リスクとリターンを十分に理解した上で、慎重に判断することが大切です。情報収集を怠らず、分散投資を心がけ、信頼できる事業者を選びましょう。
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