生成AIによって作成した画像をNFT化する場合、

  1. まずは、NFTのコレクション(≒複数のNFTの「入れ物」のようなもの)を作成し、
  2. そのコレクションの中に、NFTを「ミント」(≒作成)する、

という手順を踏んでいきます。

具体的なステップは以下の通りです。

AI生成コンテンツを格納するための「NFTコレクション」の作成

まずは、NFTの「入れ物」「受け皿」となる、「NFTコレクション」を作成していきます。
手順は以下の通りです。

OpenSea(オープンシー)公式サイトにアクセス

最初に、OpenSea(オープンシー)公式サイトにアクセスします。
URLは以下の通りです。
https://opensea.io/

制作(Create)を選択

OpenSea(オープンシー)公式サイトの画面上部に表示されている、「Create」のバナーをクリックします。

OpenSea(オープンシー)にサインアップ(ログイン)

続いて、OpenSea(オープンシー)へのサインアップを済ませます。
メールアドレスを用いても良いですが、今後のNFT発行の事を考えると、MetaMask(メタマスク)等のソフトウェア・ウォレットを用いたコネクトをしておいたほうが、後々簡便です。

「NFTをミント」を選択

今回は、最もシンプルな方法で解説を進めます。
「Mint an NFT」のほうを選択します。

「新規コレクションを作成」をクリック

「Create a new collection」をクリックします。

コレクション用のロゴをアップロード

コレクションのロゴも、画像生成AIで作成したものを利用することが出来ます。
LogoAI(ロゴAI)のような有料サービスを用いても良いですし、ChatGPTに課金している場合は、ロゴ生成用のGPTsを用いることも可能です。
勿論、Canva等で作成したロゴ画像でも構いません。

コレクションの名前、シンボルの設定

「Contract Name」の箇所には、任意のコレクションの名前を設定します。
※個々のNFTの名前ではなく、「コレクション」の名前である、という点に注意してください。
また、「Symbol」の箇所には、NFTコレクションの記号(≒イニシャル)を設定・入力します。

NFTコレクションをデプロイするブロックチェーンの選択

次に、今回のNFTコレクションをデプロイするブロックチェーンを選択します。
NFTの操作に慣れるために、まずは試験的にNFTコレクションをデプロイしたい、というニーズであれば、ひとまず、ポリゴン・チェーンを選択しておけばOKです。
なお、OpenSea(オープンシー)は、イーサリアム、ポリゴン、のほかにも、複数のネットワークに対応しています。

今後、NFTやトークンの取り扱いに慣れてきたら、ほかのネットワークも視野に入れて見ても良いかもしれません。

ガス代の支払い

NFTコレクションをデプロイするためには、トランザクション手数料(ガス代)の支払いが必要です。
とはいえ、前段でポリゴン・チェーンが選択されていれば、ガス代は極めて廉価なことが一般的です。
※イーサリアム・メインネットの場合、ガス代はもう少し高額になります。

NFTコレクションのデプロイ完了

このような画面が表示されれば、NFTコレクションのデプロイは完了です。
今回のチュートリアルの中でデプロイしたNFTコレクションは、以下のURLにて公開されていますので、画面構成等に興味があれば、チェックしてみて下さい。


参考:
AI Created Robots|OpenSeaコレクション

AI生成コンテンツのNFT化(ミント)

前述の要領で、NFTコレクションのデプロイが済んだら、いよいよ、生成AIによって作成したコンテンツ(画像や、動画等)を、NFT化(ミント)していきます。
手順は以下の通りです。

※まずは、先程の画面で、「Create NFT」をクリックします。

NFT化したいコンテンツのアップロード

OpenSea(オープンシー)では、

  • JPG
  • PNG
  • GIF
  • SVG
  • MP4

といったファイル形式に対応しています。

楽曲生成AIによって作成した、音源コンテンツ(例:MP3)をNFT化したい場合、

  • 静止画(もしくは、AI等によって生成した動画)と組み合わせることで、MP4形式のファイルにするか、
  • 後述するサードウェブ等、オーディオ・ファイルのアップロード・NFT化に対応しているサービスを利用する、

等の選択肢が考えられます。
サードウェブの利用は、OpenSeaよりも多少複雑ですので、まずは試験的に、というニーズであれば、前者を検討するのが良いでしょう。

NFTの名前、供給量の設定

続いて、NFTの名前と、サプライ(供給量)を指定します。
供給量については、まずは試験目的、ということであれば、10個程度作成しておけば十分でしょう。

NFTの説明文等の入力

続いて、希望があれば、NFTの説明文等を入力します。
また、「External Link」の箇所に、自身の公式サイトや、SNSアカウントのURLを掲載することも可能です。

NFTのトレイツ(特性要素)の設定

こちらも任意ですが、希望がある場合、NFTのトレイツ(特性要素)を設定することが可能です。

上掲スクリーンショットの例であれば、

  • Size(サイズ)というのが、トレイツの「タイプ」であり、
  • Name(ネーム)の箇所が、そのタイプに対応した性質、

となります。

例えば、生成AIで作成したキャラクター画像をNFT化する場合、

  • 「タイプ」の箇所には、「性格」「髪型」「強さ」等の要素を設定し、
  • 「ネーム」の箇所に、「明るい」「短髪、長髪」「10、5、1」などといった要素を配置する、

といった使い方が可能です。

「Create」をクリック

諸々の設定が済んだら、「Create」のバナーをクリックします。

NFTミントのためのガス代の支払い

NFTコレクションのデプロイ時と同様、NFTのミントの際にも、トランザクション手数料(ガス代)が発生します。

NFTのミント完了

このような画面が表示されれば、NFTのミント(=生成AIによって作成したコンテンツの、NFT化)は、完了です。
「アイテムを見る」(View Item)をクリックすると、

このように、今回ミントしたNFTを確認することが出来ます。

NFTのミントが済んだら、出品の仕方を学んでみよう

ここまでの操作で、画像のNFT化が済んだら、次は、作成したNFTの「出品」を行ってみましょう。
以下のバナーから、第6回講座に進んでください。

第6回講座はこちら