【ソーシャルレンディング】落とし穴?口コミで見るトラブル事例

ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)は、比較的手軽に始められる投資として注目されていますが、その一方で、口コミサイトやSNSではトラブル事例も散見されます。投資を検討する際には、リスクを十分に理解しておくことが重要です。

今回は、ソーシャルレンディングでよく見られるトラブル事例を、口コミ情報を元に解説いたします。

1.貸し倒れによる元本割れ

ソーシャルレンディングにおける最も大きなリスクは、貸し倒れ、つまり資金を借りた企業や個人が返済できなくなることです。

  • 「高利回りに惹かれて投資したが、事業者の審査が甘く、結局貸し倒れが発生して元本が大きく毀損した。」
  • 「担保があると聞いていたが、担保評価が不十分で、回収できたのはごく一部だった。」

貸し倒れが発生した場合、元本が全額戻ってこない可能性があります。投資先を選ぶ際には、事業者の信用力や担保の有無、担保評価などを慎重に確認する必要があります。

2.事業者の情報開示不足

投資判断に必要な情報が十分に開示されないことも、トラブルの原因となります。

  • 「資金使途が曖昧で、本当に事業に使われているのか疑問に思った。」
  • 「事業者の財務状況が悪化している兆候があったのに、事前に知らされなかった。」

透明性の高い事業者を選ぶことが重要です。定期的なレポートや、事業の進捗状況に関する情報開示が十分に行われているかを確認しましょう。

3.出金制限・遅延

投資した資金を必要な時に引き出せないというトラブルも報告されています。

  • 「急にお金が必要になったが、出金に時間がかかり、間に合わなかった。」
  • 「事業者の経営状況が悪化し、出金が制限された。」

出金条件や手数料、過去の出金実績などを事前に確認しておくことが大切です。また、複数の事業者に分散投資することで、リスクを軽減することができます。

4.プラットフォーム自体の問題

ソーシャルレンディングのプラットフォーム自体の問題も、投資家の損失につながる可能性があります。

  • 「プラットフォームのシステム障害で、取引が正常に行われなかった。」
  • 「プラットフォームの運営会社が倒産し、投資資金が回収できなくなった。」

プラットフォームの運営会社の規模や経営状況、セキュリティ対策などを確認しましょう。金融庁に登録されている業者を選ぶことも重要です。

5.高利回り案件の落とし穴

高利回り案件は魅力的ですが、その分リスクも高いことを認識しておく必要があります。

  • 「高利回りの案件に集中投資したが、リスクに見合っていなかった。」
  • 「利回りの高さばかりを強調し、リスクに関する説明が不十分だった。」

高利回り案件には、それに見合うリスクが存在します。リスクを十分に理解し、自身の投資経験やリスク許容度に合わせて投資判断を行いましょう。

6.税金に関する誤解

ソーシャルレンディングで得た利益には税金がかかります。税金に関する誤解もトラブルの原因となることがあります。

  • 「確定申告が必要なことを知らず、後から税金を支払うことになった。」
  • 「源泉徴収されていると思っていたら、されていなかった。」

ソーシャルレンディングで得た利益は、雑所得として課税対象となります。確定申告が必要になる場合があるので、事前に税金に関する情報を確認しておきましょう。

7.クーリングオフ制度の適用外

ソーシャルレンディングは、原則としてクーリングオフ制度の適用外です。契約内容を十分に理解した上で、慎重に投資判断を行いましょう。

これらのトラブル事例を踏まえ、ソーシャルレンディングへの投資を検討する際には、以下の点に注意しましょう。

  1. 事業者選びは慎重に:実績、財務状況、情報開示体制などを確認しましょう。
  2. 分散投資を心がける:複数の案件に分散投資することで、リスクを軽減できます。
  3. リスクを理解する:高利回り案件には、それに見合うリスクが存在することを認識しましょう。
  4. 少額から始める:まずは少額から投資を始め、経験を積むことが大切です。
  5. 最新情報をチェックする:ソーシャルレンディングに関する最新情報を常にチェックしましょう。

ソーシャルレンディングは、適切に活用すれば資産運用の有効な手段となり得ますが、リスクを伴う投資であることを忘れてはなりません。十分な情報収集とリスク管理を行い、慎重に投資判断を行いましょう。

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