不動産クラウドファンディング確定申告【図解】早わかり！

不動産クラウドファンディング確定申告【図解】早わかり！

不動産クラウドファンディングに投資された皆様、確定申告の準備は進んでいますでしょうか？ 不動産投資型クラウドファンディング（以下、不動産CF）で得た収益は、確定申告の対象となる場合があります。今回は、不動産CFの確定申告について、わかりやすく解説いたします。

1. 確定申告が必要なケース

不動産CFで得た収益には、主に以下の2種類があります。

* 分配金：不動産CFの運用によって得られた賃料収入や売却益などから、投資家に分配されるお金です。
* 譲渡所得：投資した不動産CFの権利を譲渡（売却）した際に得られる利益です。

これらの収益は、原則として所得税の課税対象となります。ただし、確定申告が必要となるかどうかは、個々の状況によって異なります。

一般的に、以下のいずれかに該当する場合は確定申告が必要です。

* 給与所得がある方で、不動産CFを含む給与所得以外の所得の合計額が20万円を超える場合
* 給与所得がない方で、不動産CFを含む所得の合計額が48万円を超える場合
* 2か所以上から給与を受けている場合
* 源泉徴収されていない所得がある場合

2. 確定申告の流れ

確定申告は、以下の手順で行います。

1. 必要書類の準備

* 年間取引報告書：不動産CF事業者から交付されます。年間の分配金額や譲渡所得などが記載されています。
* 源泉徴収票：給与所得がある場合は必要です。
* マイナンバーカードまたは通知カード：本人確認書類として必要です。
* 銀行口座情報：還付金がある場合に必要です。
* その他：経費を計上する場合は、領収書などが必要です。

2. 所得の計算

* 分配金：年間取引報告書に記載されている分配金額をそのまま記載します。
* 譲渡所得：譲渡価額から取得費（投資金額）と譲渡費用を差し引いて計算します。
* 不動産所得：不動産CFからの所得は、原則として雑所得として扱われます。

3. 確定申告書の作成

* 確定申告書は、国税庁のウェブサイトからダウンロードできます。
* 確定申告書作成コーナーを利用すると、画面の案内に従って入力するだけで簡単に作成できます。

4. 確定申告書の提出

* 確定申告書は、税務署に持参、郵送、またはe-Taxで提出できます。
* e-Taxを利用すると、自宅からオンラインで確定申告ができます。

3. 確定申告の注意点

* 経費の計上：不動産CFに関連する費用（セミナー参加費、書籍代など）は、経費として計上できる場合があります。領収書などを保管しておきましょう。
* 税務署への相談：確定申告について不明な点がある場合は、税務署に相談することをおすすめします。
* 期限：確定申告の期限は、通常、翌年の2月16日から3月15日までです。期限内に申告するようにしましょう。

4. 図解：確定申告のポイント

1. 年間取引報告書を確認：不動産CF事業者から送られてくる年間取引報告書は、確定申告の基礎となる重要な書類です。
2. 所得区分を理解：分配金は雑所得、譲渡益は譲渡所得として申告します。
3. e-Taxを活用：e-Taxを利用すると、自宅から簡単に確定申告ができます。

5. まとめ

不動産CFの確定申告は、一見複雑に感じるかもしれませんが、年間取引報告書を基に、案内に従って手続きを進めれば、スムーズに行うことができます。
早めに準備を始めて、期限内に正確な確定申告を行いましょう。