「歩くだけ」「ジョギングするだけ」で稼げる、と話題のSTEPN。
昨今、TwitterなどのSNSを中心に、大きな盛り上がりを見せており、実際に取り組みを始めているユーザーの中には、1日あたり数千円以上を稼ぐ、という強者も存在します。
そんなSTEPNを、現在、最もスピーディー&効率的に始めるためには、下記のようなステップを辿ることが、目下、「鉄板」とされています。
- 仮想通貨取引所大手「Coincheck(コインチェック)」にて口座開設
- 仮想通貨口座にテスト送金(1円でも可)
※「未利用口座」扱いで口座凍結などのデメリットを被ることがないよう、口座開設が済んだら、100円程度の少額でも良いので、入金をしておくことがポイントです。 - STEPNアプリをダウンロード
- STEPNアプリ内で、スニーカーの購入
些か取っつきにくい部分もあるかとは思いますが、初心者の方でも安心して取り組めるよう、下記にて、1ステップずつ、それぞれスクリーンショット付きで解説しますので、ご安心下さい。
コインチェックでの口座開設
STEPNで得られる報酬は、日本円建てではなく、GST(Green Satoshi Token)というトークンで支払われます。
そして、その収益を実際に日本円として受け取るためには、獲得したトークンを売却(=最終的に日本円に交換)する必要があります。
また、GSTは、そのまま直接日本円に換える(GST→日本円の交換)ことは出来ませんから、
- (後ほどダウンロードする)STEPNのアプリ内で、GSTを、Solana(SOL)という仮想通貨に交換し、
- Solana(SOL)を日本円に換える(=SOL→ビットコイン→日本円)、
というプロセスが必要です。
この手続きを行うには、あらかじめ、仮想通貨取引所の口座開設を済ませておかないと、どうにもなりません。
仮に「これまで仮想通貨には触れたことも無い」という場合であったとしても、STEPNの収益がトークン(=仮想通貨)で支払われる以上、その最終的な受け取りのためには、仮想通貨口座が必要となります。
※日本国内には、仮想通貨交換業者が山ほど存在しますが、とりあえず、STEPNの収益受け取りなどが主な目的である場合、「大手で」「口座開設手続きも速い」ということで、Coincheck(コインチェック)あたりで口座開設を済ませておけば無難です。
STEPN開始の時点で仮想通貨口座が用意できていないと、最悪、ウォレットのハッキングで資産を失う恐れがある
Twitterのギブアウェイ企画などでスニーカーを入手し、STEPNを始めて、早速GSTを稼ぐことが出来た場合、稼いだGSTを、STEPNのゲーム内ウォレットに入れたままにしておくと、最悪、STEPNが大規模なハッキングに遭うなどすれば、せっかく受け取ったGSTが、第三者によって盗まれてしまうようなリスクがあります。
STEPNプレイヤーの間で人気の高いCoincheck(コインチェック)の場合、仮想通貨取引口座の開設には、概ね、申込から1日~数日程度の時間がかかる、とされています。
リスク軽減のためにも、STEPNアプリのダウンロード等の諸作業を始める前に、あらかじめ、口座開設手続きを済ませておくことが必要です。
仮想通貨の暴落リスクを避けるためには、受け取った仮想通貨を「すぐに円に換えられる」態勢作りが重要
STEPNを通じて得ることの出来る報酬(GST)は、ブロックチェーン上で流通しているトークンであり、日々、値動きがあります。
STEPNでGSTを稼いだ後、仮に、トークンそのものの価値が急落してしまうと、せっかくGSTを稼いだとしても、値動きの影響を受けて、損をしてしまう危険があります。
どういうことか、具体例を挙げて説明しましょう。
- 仮に、「1GST=日本円換算で300円」というタイミングで、STEPNを通じて、100GSTを稼ぐことができた、とします。
その時点では、100GST×300円=3万円を稼ぐことが出来た、ということとなります。 - 100GSTを稼いだタイミングで、前述のCoincheck(コインチェック)等の口座開設が済んでいれば、受け取ったGSTをすぐにSolana(SOL)→ビットコインに換金したうえで、売却し、日本円に換えてしまうことが出来ます(=GSTやSOLの下落リスクを回避できる)。
- しかし、STEPNで100GSTを稼いだ時点で、仮想通貨口座開設が出来ていない場合、取引業者側の開設手続き等を待っているうちに、GSTやSOLのレートが下がり、受け取れる日本円が減少してしまう、というリスクがあります。
たとえば、仮想通貨口座の開設が済んだ頃に、1GSTの価値が(当初の300円から)100円にまで下落してしまっていれば、本来は3万円分の日本円を受け取れるはずが、「100円×100GST=1万円」しか受け取ることができず、差し引き、2万円分の損をする、という結果となってしまいます。
STEPNのようなNFTゲーム(ブロックチェーン・ゲーム)をプレイする場合、初期投資した原資の回収は、何よりも優先すべき事項とされています。
このため、STEPNの先行プレイヤーの間では、「ある程度まとまったGSTを稼げたら、ダラダラとGST建てで収益を保有するのではなく、出来るだけ早めに日本円に戻すこと」が常識(基本)、とされています。
そのためには、実際にSTEPNで稼ぎ始める前に、GSTを(SOL、およびビットコインを挟んで)比較的スムースに換金できるCoincheck(コインチェック)で、仮想通貨口座をあらかじめ作っておく必要があります。
口座開設が済んだら、「未利用口座」扱いを避けるため、1円~数百円程度の少額でも良いので入金を忘れずに
昨今、りそな銀行や、三菱UFJ銀行、セブン銀行等といった大手銀行では、口座開設後に入金の無い、いわゆる「未利用口座」に対し、口座管理手数料を課したり、自動解約扱いにしたり、といったケースが増えています。
Coincheck(コインチェック)では、今のところ同様の報告はありませんが、万が一、同様の仕組みが取り入れられた場合、いざ、STEPNで収益を得た時に、その収益を受け入れるための口座が自動解約されていて、日本円に換えられない、等という事態が生じては、一大事です。
万が一のリスクを避けるべく、コインチェックの口座開設が済んだら、1円~数百円程度の少額で良いので、口座に入金をしておくようにしましょう。
数円~数十円でも入金実績があれば、口座が自動解約されることはありません。
- まず、Coincheck(コインチェック)に口座開設
- 口座開設が済んだら、(1円~数百円程度の少額で良いので)入金をしておく
というのを、ワンセットで進めるようにすれば大丈夫です。
仮想通貨取引口座の開設方法
仮想通貨取引所は山ほどありますが、中小・零細企業が運営している取引所も多く、信頼がおける取引所は限られます。
また、「今回の主な目的はSTEPN。STEPNのプレイで得た収益を、最終的にしっかりと日本円で受け取るための窓口が欲しい」というだけであれば、ややこしい機能があれこれ付いた仮想通貨取引所は、却って邪魔になる可能性もあります。
- とりあえず、「大手」で、
- ごくシンプルに、STEPNで得た収益を換金したい(=日本円にしたい)、
というニーズであれば、ひとまず、Coincheck(コインチェック)に口座を開いておけばOKです。
口座開設はもちろん無料で出来ますし、親会社は東証プライム上場企業(「マネックス証券」などで有名な、マネックスグループ)です。
参考:
コインチェック(公式サイト)
そんなコインチェックで口座開設を済ませるにあたっては、下記のようなステップを辿っていくことになります。
1ステップずつ、スクリーンショットで解説していきますので、ご安心下さい。
コインチェックの仮想通貨口座開設手順
①コインチェックの公式サイトにアクセス
まずは、コインチェックの公式サイトにアクセスします。
※ダミーサイトなどに誘導されないよう、口座開設は、必ず、上記の公式サイトから進めるようにしてください。
②「口座開設(無料)はこちら」をクリック
「口座開設(無料)はこちら」の部分をクリックします。
③メールアドレスとパスワードを登録
普段使っているメールアドレスを入力し、別途、好きなパスワードを入力。
「私はロボットではありません」のチェックボックスにチェックを入れて、「登録する」をクリック。
④メールの認証を行う
コインチェックから、先ほど入力したメールアドレスあてに、アドレスの確認メールが届きますので、文中のURLをクリック。
こんな英語のメールが届いた場合でも慌てず、文中のURLをクリックすればOKです。
⑤本人確認書類の提出へと進む
メール文中のURLをクリックすると、コインチェックのマイページにログインできます。
続いて、「本人確認書類を提出する」へと進みます。
※本人確認書類の提出を済ませておかないと、肝心な仮想通貨の売却(NFTアートの販売代金の、日本円の換金)やその出金が出来ません。
⑥電話番号認証
手元の携帯電話の電話番号を入力し、「SMSを送信する」をクリック。
すると、認証コードが記載されたSMSが届くので、その認証コードを入力し、「認証する」をクリックします。
電話番号認証が済むと、下のような画面が表示されるので、
「本人確認書類を提出する」をクリック。
⑦重要事項の承諾
諸々の重要事項内容を確認し、チェックボックスにチェックを入れたうえで、「各種重要事項に同意、承諾してサービスを利用する」をクリック。
次画面で引き続き、「本人確認書類を提出する」をクリック。
⑧本人確認用の「コインチェックアプリ」のダウンロード
「アプリのQRコードを表示」をクリックすると、本人確認用のアプリがダウンロードできるので、手元のスマホ等にインストール。
なお、QRコードを読み取れない場合は、App Storeなどで「コインチェック」と検索してもOKです。
「入手」をタップすると、アプリをダウンロードすることが出来ます。
⑨ダウンロードしたアプリを開き「ログイン」をタップ
すると、下のように、メールアドレスとパスワードを入力する画面に移動するので、最初に入力したメールアドレスとパスワードをそれぞれ入力し、「メールアドレスでログイン」をタップ。
⑩事前に登録した携帯電話に認証コードが届くので、入力
すると、アプリの画面下に、「本人確認」という表示が現れるので、これをタップ。
⑪氏名等の基本情報の入力
「STEP2」の箇所をタップして、
氏名や生年月日等の入力画面に進みます。
⑫本人確認書類の提出に進む
続いて「STEP3」をタップし、本人確認書類の提出に進みます。
- 運転免許証
- パスポート
- 運転経歴証明書
- 住民基本台帳カード
- 個人番号カード
の中から、好きな本人確認書類を選び、写真撮影&画像提出を済ませれば、あとは、コインチェック側の審査を待てばOKです。
コインチェック側に資金送金(1円でも可)
コインチェックの口座開設が済んだら、今後のSTEPNプレイに向けて、ひとまず、コインチェック口座に、1円~数百円程度の少額でもよいので、入金をしておきましょう。
※単なる「口座への入金」であり、「支払い」ではないので、入金をすることで、資産量が減るわけではありません。
他の銀行口座内で預金していた資金の一部(数百円程度)を、新たに開いた口座に移動する、というだけの話です。
入金方法は、
- 通常の銀行振込
- コンビニ入金
- クイック入金
の3種から選ぶことが可能です。
このうち、コンビニ入金とクイック入金は、やや割高(770円)の手数料がかかってしまうので、特にこだわりが無ければ、「銀行振込」がベターです。
入金先の口座はユーザーごとに異なりますので、マイページ左側の「日本円の入金」のところから、自分の専用口座の情報を確認し、振り込んでみましょう。
このような画面から、自分専用の口座番号を確認できます。
なお、口座開設後の入金は、あくまでも着金試験、そして、未利用口座扱いでの自動解約リスクを防ぐことが目的ですから、金額は少額で構いません。
100円でも200円でも、「とりあえず、入金実績を作っておこう」程度の金額でOKです。
STEPNアプリ入手等の準備
コインチェックの口座開設&テスト入金が済んだら、あと、残されたプロセスは、
- (コインチェック口座で)ビットコインの買付
- バイナンス口座の開設
- コインチェック→バイナンスへの送金
- バイナンスでSolの購入
- STEPNアプリのダウンロード
といったところです。
まずは、コインチェックでビットコインを買い付けましょう。
コインチェックでのビットコイン買付
実際にコインチェックでビットコインを買い付ける場合、下記のようなステップを辿ります。
①マイページ左側のメニューから「販売所(購入)」をクリック
②ビットコイン(BTC)を選択し、数量を入力
数量に応じた日本円価額を確認し、「購入する」をクリックすれば、購入処理が行えます。
バイナンス口座の開設→ビットコインの入金→SOLへの交換
続いて、コインチェックにて購入したビットコインを、STEPNスニーカー買付用の仮想通貨である、Solana(SOL)に交換します。
ビットコイン→SOLへの交換には、「バイナンス」という海外の仮想通貨取引所を利用することが一般的です。
バイナンスでの口座開設
バイナンスでの口座開設の流れは、以下の通りです。
①バイナンスの公式サイトへ
②「今すぐ登録」をクリック
その後、居住地(日本)の入力や、氏名・メールアドレス情報等の入力を進めると、最短で当日中に、バイナンスの口座開設が完了します。
コインチェックからバイナンスへと、ビットコインを送金→SOLへと交換
バイナンスの口座開設が済んだら、次は、コインチェックにて先だって買い付けておいたビットコインを、コインチェック口座からバイナンス口座へと送金します。
また、バイナンス側へとビットコインが着金したら、そのビットコインを、バイナンス内で、Solana(SOL)へと交換します。
その後は、
- STEPNのアプリをダウンロードし、
- アプリ内でウォレットを開設したうえで、
- バイナンスから、STEPNのゲーム内ウォレットへと、SOLを送金し、
- STEPNのマーケットにて、任意のスニーカーを買い付ければ、
無事に、STEPNをスタートすることが出来ます。
STEPNでGSTを稼ぐメリット
STEPNで稼げるGSTを時給で換算すると、相当の高値となる
STEPNを利用して、ウォーキングやジョギング、ランニングなどの運動をすると、運動の内容やスニーカーの種類、耐久度や効率性(Efficiency。詳しくは後述)等に応じて、GST(Green Satoshi Token)というゲーム内資産を入手することが出来ます(1GSTは、2022年2月現在、日本円で概ね300円前後)。
STEPNでは、スタートの時点で、
- Walker
- Jogger
- Runner
- Trainer
の4種類の中から1つを選び、スニーカー(ゲーム内資産)を購入することとなり、保有するスニーカー1足につき、1日2エナジー分のエネルギーを得ることが出来ます。
例えばWalkerタイプ(ウオーキング向け)のスニーカーの場合、時速1キロ~6キロの範囲内で運動をすれば、1エナジー消費あたり、概ね、4GST程度を稼ぐことが出来る、とされています。
1GSTが300円だとすれば、これは、日本円で約1,200円に相当します。
1エナジーあたりの運動時間は5分間なので、5分で1,200円、時給換算すると、1万4千円程度、という計算となります。
スニーカーの種類によっては、更に多くのGSTを稼ぐことも

1エナジー(5分間運動)あたりで稼げるGSTの額は、スニーカーのタイプによっても異なります。
例えば、ランナータイプのスニーカーの場合、時速8キロ~時速20キロの範囲内(=最適速度内)でランニングをすれば、1エナジー消費あたり、約6GST、日本円に換算すると1,800円(1GST=300円の場合)を稼ぐことが出来る、とされており、これを時給に換算すると、1,800円×12=2万1千円程度に相当します。
このように、STEPNの利用で稼げるGSTを、日本円で時給換算すると、相当の高給となります。
毎日コンスタントにGSTを稼げば、STEPNのスニーカー購入費用は、概ね1か月程度で元を取れる計算となる
前述の通り、保有しているスニーカーが1足の場合、付与されるエナジーは、1日あたり2エナジーであり、例えば、Joggerタイプのスニーカーを購入してジョギングをした場合、1日あたり10GST程度を稼ぐことが出来る(ただし、一定のレベル上げが必要)、とされています。
1GSTが300円だと仮定すれば、これは、日本円換算で、3,000円程度に相当しますから、仮に、同額を1か月間稼ぎ続ければ、月間で約9万円相当程度のGSTを稼げる計算となります(※)。
現在、STEPNで利用できるスニーカーの取引価格は、最も安い物でも、日本円換算で約8万円弱程度と高額ですが、もしも、上述の通りにコンスタントにGSTを稼ぐことが出来れば、初期投資したコストについては、概ね1か月程度で回収できる計算となります。
(※)ただし、実際には、
- スニーカーを定期的に修理したり、
- スニーカーのレベルを上げるために、
GSTが消費(バーン)されてしまうため、実際に原資回収に回すことの出来るGSTは限られます(詳しくは後述)。
STEPNのゲーム内資産「GST」は、ゲームシステム上、値崩れしにくいように設計されている
STEPNを利用してGSTを稼いでいくにあたり、GSTそのものの値下がりリスクは、重要な留意事項となります。
仮にSTEPNで安定的にGSTを稼ぐことが出来たとしても、肝心のGSTの対円レートが悪化してしまえば、日本円建てでの稼ぎは大きく目減りしてしまうこととなるため、です。
ゲーム内資産の値下がりリスクは、ゲーム業界共通の課題
ゲーム内のト資産の値下がりリスクは、STEPNに限らず、業界全体の懸案事項と言えます。
例えば、「Play to earn」の代表格とされてきたゲーム「アクシー・インフィニティ」の場合、ゲーム内で入手できる資産の下落が、大きな問題となっています。
アクシー・インフィニティをプレイすることでゲーム内資産入手しても、それらを日本円に換えたときに、大きな稼ぎとはならないため、です。
こうした事態が生じた原因のひとつが、アクシー・インフィニティの場合、
- ゲーム内でSLPを消費(バーン)する機会が少なく、
- ユーザーがどんどんSLPを法定通貨等に両替(SLPを売却)してしまい、
- 結果として、SLPが市場に有り余るようになり、
- SLPの相場が下落した、
ことである、とされています。
これに対して、STEPNの場合、ゲーム内で入手できる「GST」に関して、ゲーム内の様々なシチュエーションで利用機会があります。
- スニーカーのリペア(修理)や
- スニーカーのレベルアップ
- 更には、スニーカーのミント(2足のスニーカーから、1足の新スニーカーをミント可能)においても、
GSTが消費(バーン)されることとなるため、ゲーム外で売却に回されるGST量が少なく、結果的に、GSTが大きく値崩れしないように、ゲームシステムが設計されている、と言えます。
Botプレイを防止する「チート対策」も、GSTの不正・大量発行を予防する

また、前述のアクシー・インフィニティの場合、一部のBotが自動的にゲームをプレイし、SLPを大量に発行・入手したことが、SLPの需給状況を悪化させた一因とされています。
その点、STEPNにおいては、
- GPSのトラッキングや
- スマートフォンに搭載されたモーションセンサーの活用などで
一部の悪質なユーザーによるチート行為に対して、対策が講じている、とされています(※)。
こうしたチート対策により、悪意あるユーザーによる不正行為で、GSTが大量発行されてしまうリスクが、ある程度、軽減されている、ともいえましょう。
(※)一方で、1人のプレイヤーが、両手にスマートフォンを1台ずつ持ち、STEPNを利用した場合、
- 2人のプレイヤーが並走しているのか、
- それとも、不正行為が行われているのか、
の正確な判定は、現在のGPSの精度では難しい、とも言われています。
STEPNは、PC(パソコン)を持っていない人でも、App StoreやGoogle Playでアプリをスマホにダウンロードするだけでスタートできる

画像引用元:App Store
大半のゲームは、アカウントの作成やアクティベートのために、パソコン(PC)による作業が必要とされており、中には、専用のソフトウェアをパソコンにダウンロードする必要があるタイトルも存在します。
昨今、スマートフォンの普及率は高水準にありますが、その一方で、「パソコンは使用していない」という人も少なくありません。
日常的にPCを利用していない人にとっては、「ゲームをプレイするためにパソコンを購入する」というのは、なかなか現実的ではなく、ハードルが高い、というのが実情です。
その点、STEPNの場合は、手元にスマートフォンさえあれば、App storeやGoogle Playから、ios版、ないしはAndroid版の無料アプリをダウンロードして、すぐにゲームプレイをスタートすることが出来る、という手軽さがあります(※)。
(※)
一方で、「パソコンは所有しているが、スマートフォンは使っていない」という人の場合、STEPNをプレイすることは、現状、できません。
STEPNの場合、スマートフォン・アプリとして持ち歩き、GPSを利用したり、モーションセンサーを活用して運動を計測することが必要なため、です。
GSTを利用してレベルを上げれば、スニーカーの性能を高めることが出来る
STEPNの各スニーカーには、
- Efficiency
- Luck
- Comfort
- Resilience
といったステータス要素があり、STEPNを実際にプレイしてGSTを稼げば、そのGSTを消費(バーン)して、スニーカーのレベルを上げることが出来ます。
レベルを上げると、スニーカーのクオリティ(※後述)に合わせて、様々な属性値を向上させるための「ポイント」を入手することができます。
- 例えば、そのポイントを利用して、スニーカーのEfficiencyを高めると、1分あたりの(より正確には、1エナジーあたりの)GST獲得量を増やすことが出来ますし、
- はたまた、スニーカーのResilienceを高めると、耐久性の低下程度を下げることが出来るほか、スニーカーのリペアコスト(耐久度の下がったスニーカーを修理するために支払うGST)も、安くすることが出来る、という効果があります。
また、単純にレベルが上がっていくごとに、1日に獲得できるGSTの上限も膨らんでいく、という利点もあります。
このように、ある種の育成ゲームとしても楽しめるのが、STEPNの魅力のひとつと言えます。
高クオリティのスニーカーに初期投資できれば、スタートから有利に
STEPNのマーケットで販売されているスニーカーには、
- Common
- Uncommon
- Rare
- Epic
- Legendary
という、5つのクオリティ・タイプがあります。
クオリティの高いスニーカー=初期の属性値も高く、高性能
高クオリティなスニーカーは、そもそもの初期性能も、極めて高い、という特長があります。
例えば、最もありふれたCommonクオリティのスニーカーの場合、Efficiency やResilience といった属性値は、最低で1、最大でも10、という上限設定が為されています。
これに対して、Legendaryタイプのスニーカーの場合、属性値は最低でも50、最大で112、と、極めて高水準に設定されています。
このため、初期のスニーカー購入への初期投資を惜しまないユーザーの場合、より「稼ぎやすいスニーカー」でSTEPNをスタート出来ることとなります。
ハイ・クオリティのスニーカーの場合、レベルアップ時にも有利に
また、クオリティの高いスニーカーの場合、レベルアップの際に振り分けることが出来るポイントも、低クオリティのスニーカーと比較して、多めに付与されます。
例えば、Commonクオリティのスニーカーの場合、一度のレベルアップで付与される属性値向上ポイントは4ポイントですが、Legendaryクオリティのスニーカーならば、1回のレベルアップで、12ポイントもの属性値向上ポイントが付与されることとなります。
すなわち、高クオリティのスニーカーの場合、
- 「初期のステータス値が高い」だけではなく、
- 一度のレベルアップで期待できる性能向上の幅も、低クオリティのスニーカーと比較して、遥かに大きい、
という特質があります。
スニーカーのクオリティが高いと、ボーナスエナジーも付与される
また、スニーカーのクオリティが高いと、それだけで、1日当たりのエナジーに、ボーナスがプラスされます。
具体的には、
- Uncommonのスニーカーで、プラス1
- Rareのスニーカーで、プラス2
- Epicのスニーカーで、プラス3
- Legendaryのスニーカーで、プラス4
の追加エナジーが付与されます。
1日あたりのエナジーが多ければ、その分、STEPNを利用して運動できる時間が長くなり、結果的に、1日で稼げるGSTの額が大きくなります。
スニーカーのレンタル機能(≒スカラーシップ制度)も搭載予定
アクシー・インフィニティやSGEMといったゲームの場合、
- ゲームプレイのための初期投資額を用意することが難しいユーザーや、
- 「まずはお試しでプレイを体験してみたい」というプレイヤー向けに、
先輩プレイヤーが、ゲーム内資産(キャラクター等)をレンタルする、いわゆる「スカラーシップ制度」が導入されています。
STEPNの場合、2022年2月現在、スカラーシップ制度は導入されておらず、STEPNをプレイするためには、各プレイヤーが、自費で、STEPNのマーケットプレイスで、スニーカーを購入する必要があります。
しかし、STEPNのホワイトペーパー(white paper)等によれば、STEPNでも、近日中に、スニーカーのレンタル機能が搭載される予定であり、仮にレンタル機能が実装されれば、初期投資が出来ないユーザーでも、イニシャル・コスト(元手)なしで、STEPN利用をスタートできることとなります。
また、新規参入プレイヤーに対してスニーカーをレンタルするオーナー側も、収益の7割前後(実際の収益の割り振りのバランスは、変更になる可能性もある)を収受できるようになる、と目されています。
STEPNでGSTを稼ぐリスク・注意点
初期投資費用(=スニーカーの購入コスト)が高い

2022年2月現在、最安値のスニーカーでも、日本円で約8万円以上の値段が付けられており、初期投資額のハードルは低くありません。
画像引用元:STEPN
STEPNでゲーム内資産(GST)を稼ぐためには、あらかじめ、STEPNのマーケットプレイスにて、任意のスニーカーを、少なくとも1足、購入する必要があります。
しかしながら、2022年2月現在、最も安いスニーカーの場合でも、それなりの値段が付けられており、日本円に換算すると、初期投資額は8万円程度に及びます。
さらに、クオリティの高いスニーカーの場合、更に高額で販売されており、中には、数百万円以上もの高額で出品されているケースもあります。
前述の通り、2022年2月の時点では、STEPNには、他のゲームでは一般的に搭載されている、レンタル機能(≒スカラーシップ機能)が搭載されていないため、プレイヤーは、自ら初期投資額を用立てて、スニーカーを購入する必要があります。
STEPNのマーケットプレイスで購入できるスニーカーは、現実世界で実際に着用できる靴ではありません。
「実際に履けるわけでもないスニーカーに、8万円前後もの出費をすることはできない」
と考えるユーザーにとっては、STEPNの初期投資額は、ひとつのハードルとなり得ます。
1日に稼げるGSTの金額には上限がある
STEPNで、実際に1日で稼ぐことの出来るGSTの上限は、「1日あたりのエナジー」×「1エナジーあたりの獲得GST」の式で求めることが出来ます。
1日あたりのエナジーの数量は、プレイヤーが保有しているスニーカーの数量、及び、そのスニーカーのクオリティによって決定されます。
通常のスニーカーの場合、1足で、1日あたり、2エナジーが付与され、1エナジーでは、5分間、運動が出来ます。
エナジーは6時間ごと(日本時間で、4時・10時・16時・22時)に、25パーセントずつ回復するため、丸一日で、全回復する計算となります。
すなわち、スニーカーを1足保有している場合、1日当たりの運動時間は、基本的に10分間。
運動可能時間を増やしたい、すなわち、エナジーの量を増やしたい場合、
- 追加のスニーカーを購入するか、
- よりレアなスニーカーを(高額な費用を支払って)購入する
必要があります。
なお、スニーカーの数と、付与されるエナジーの数量との間の相関は、下記の表のように設定されています。
| スニーカーの数 | エナジー量 |
| 1足~2足 | 2 |
| 3足~8足 | 4 |
| 9足~14足 | 9 |
| 15足~29足 | 12 |
| 30足 | 20 |
引用元:STEPN
上記表の通り、追加スニーカー1足あたりのエナジー追加効能は、少しずつ減退していきます。
最初はスニーカー1足で2エナジーが付与されますが、最終的には、靴を30足までそろえても、エナジーは20までしか増えません(ただし、クオリティの高いスニーカーを所有すると、そのボーナス分だけ、追加でエナジーが付与されます)。
仮に、スニーカー1足あたりの購入コストが、日本円で8万円だと仮定すると、
- エナジーを4まで増やすためには、24万円、
- エナジーを9まで増やすためには、72万円、
- エナジーを12まで増やすためには、120万円、
- エナジーを20まで増やすためには、240万円の投資が
必要となります(スニーカーのクオリティによるエナジーボーナスを考慮しない場合)。
スニーカーは定期的に修理が必要であり、かつ、修理にもGSTが消費されてしまう
STEPNで実際にウォーキングやジョギング、ランニングをすると、スニーカーの耐久性が、徐々に低下していき、耐久性が50パーセントを切ると、ペナルティが発動し、GSTの獲得効率が低下します。
- まず、耐久性が50まで落ちた時点で、GSTを稼ぐ効率は、90パーセントに低下し、
- さらに耐久性が20まで落ちた時点で、GSTの獲得効率は、10パーセントにまで低下します。
このため、耐久性が一定程度まで低下したスニーカーについては、スマホアプリ内で「修理」(リペア)の処理が必要となるのですが、この修理に、GSTが利用(バーン)される仕様となっています。
特に、スニーカーの属性値のうち、「Resilience」の低いスニーカーの場合、
- 耐久性が低下しやすく、
- かつ、リペアに必要なGSTコストも高い、
というデメリットがあります。
結局、稼いだGSTの一部は、定期的に、スニーカーのリペア・修理費用に回すこととなり、原資回収が遅れてしまうこととなります。
スニーカーのレベル上げにもGSTがバーン(消費)される
既にレベルが上げられたスニーカーを、マーケットプレイスで購入する場合を除き、原則として、スニーカーのレベルは、最低(レベル0)からスタートとなります。
レベルゼロでは、1日あたりで稼げるGSTの額も小さいし、Efficiency(GST獲得の効率性)やResilience(スニーカーの、劣化に対する耐久性)も低いため、GSTをしっかりと稼ぐことは「難しい」というのが実情です。
そこで、特に最初のうちは、スニーカーのレベル上げに時間を使うこととなりますが、この「レベル上げ」にも、GSTが消費(バーン)されてしまいます。
各レベルごとの、レベル上げに必要なGST値としては、下記の通りです。
| レベル | バーンされるGST量 |
| レベル0からレベル1 | 1 |
| レベル1からレベル2 | 2 |
| レベル2からレベル3 | 3 |
| レベル3からレベル4 | 4 |
| レベル4からレベル5 | 10 |
| レベル5からレベル6 | 6 |
| レベル6からレベル7 | 7 |
| レベル7からレベル8 | 8 |
| レベル8からレベル9 | 9 |
| レベル9からレベル10 | 30 |
バーンされるGST量は、今後のアップデートで変更となる可能性があります。
特筆すべきなのは、
- レベルを、4から5に上げるときや、
- 9から10に上げるときは、
かなりの量のGSTがバーンされてしまうこと。
実際にスニーカーのレベルを10まで上げるためには、最初のレベル上げから累積すると、80GST(1GSTが300円だとすれば、2万4千円)もの追加投資が必要となります。
前述の、スニーカーのリペアのためのGST消費と合わせて、このレベル上げにも、相当量のGSTがバーンされてしまうため、最初のスニーカー購入原資の回収へと、なかなか余剰資金を回すことが出来ない、すなわち、(見方によっては、)「稼ぎづらい」ゲーム設計となっている、との指摘もあります(※)。
(※)逆に言えば、STEPNの場合、ゲーム内でGSTを消費する機会が多く設けられているため、その分、GSTが売られにくく、結果として、GSTの急激な値下がりが生じにくくなっている、すなわち、プレイヤーのゲーム内資産がある程度守られている、との見方も出来ます。
スニーカーの種類に合った速度で運動しないと、GSTを稼げない
前述の通り、STEPNのマーケットプレイスで購入することが出来るスニーカーには、WalkerからTrainerまで、4つの種類があり、それぞれには、下記のような最適速度(Optimal Speed)が定められています。
| スニーカーの種類 | 最適速度 |
| Walker(ウォーキング) | 時速1キロ~6キロ |
| Jogger(ジョギング) | 時速4キロ~10キロ |
| Runner(ランニング) | 時速8キロ~20キロ |
| Trainer(トレーナー) | 時速1キロ~20キロ |
引用元:STEPN
1分間あたり(ないしは、1エナジー消費あたり)の稼ぎ、すなわち、GST獲得量を最大化するためには、上記した最適速度内で、ウォーキングなりジョギング、ランニングを継続する必要があります(※仮に、最適速度からの乖離が大きくなると、稼げるGST量は、最大で90パーセント減少する恐れがあります)。
このため、そもそも、STEPNでスニーカーを購入する前に、自分が日頃、概ね時速何キロ程度で運動しているのかを、出来る限り正確に、把握しておく必要があります(※)
なお、Trainer(トレーナー)タイプのスニーカーに関しては、速度に幅があり、様々な運動シーンで使いやすいのですが、その分、購入に要する費用が高い、という難点があります。
現に、2022年2月現在、STEPNのマーケットプレイスに出品されているTrainer(トレーナー)タイプのスニーカーのうち、
最も安いものでも、日本円で、約20万円程度以上の値段が付けられています。
(※)STEPNのスマホアプリでは、スニーカーを購入していない状態でも、自分の運動速度等を計測するモードが提供されている(勿論、GSTを稼ぐことは出来ない)ため、あらかじめ、そうした機能を有効活用することが望まれます。