ソーシャルレンディング投資は、「事業者選び」が9割。

私は現在、国内23社のソーシャルレンディング事業者に、資金を分散投資しております。
出資してきたファンドの数量は、延べ70件を超えています。

そんな私が、今になって感じること。
それは、「ソーシャルレンディング投資は、事業者選びこそが、9割である」ということです。

「ファンド選び」も、勿論大切ですし、
私も日々、各ソーシャルレンディング会社の組成・公開するファンドの、分析・検証を行っている立場ではありますが、
やはり、一番肝心なのは、「ファンド選び」よりも、「事業者選び」だと、強く感じています。

ソーシャルレンディングの失敗の根本原因は、誤った事業者選び

誤ったソーシャルレンディング事業者を選ぶと、失敗につながります。

日本ではこれまで、3社のソーシャルレンディング事業者が、不適切な業務運営によって、監督官庁からの行政処分を受けています。

  • まずは、平成29年3月の、「みんなのクレジット」のケース。
    「複数の不動産関連事業者に対して資金を貸し付ける」と、出資者に対して、説明していたにも関わらず、
    実際は、ほとんどの貸付は、同社の親会社に対して行われている状態であった、とのこと。
    さらに、出資者に対しては、「貸付先の所有下にある不動産や、有価証券に、担保権を設定」と説明していたにも関わらず、
    中には、担保がそもそも設定されてすらいないファンドも、存在していた、とのこと。
    そして、極めつけは、同社代表者である白石氏が、自身の借入金債務を返済すべくために、ファンドの資金を流用していた、とのこと。
  • 続いて、平成30年3月の、「ラッキーバンク」のケース。
    「借り手企業への資金貸付に際しては、慎重に審査・検討していますよ」という旨を、ファンド説明等において表明していたにも関わらず、
    実際には、資金の貸付の多くは、同社社長の親族の不動産業者に対して行われており、
    その貸付審査は、有名無実に近しいような状態であった、とのこと。
    また、担保権を設定する不動産について「不動産価格調査報告書」なる情報を、ファンド情報に掲載していたわけなのですが、
    その「調査報告書」は、きちんとした不動産鑑定等に基づいた物ではなく、とてもではないが、外部に対して公開できるような代物では無かった、とのこと。
  • そして、一番最近の行政処分ケースは、平成30年7月の、maneoマーケット株式会社のケース。
    募集した資金の実際の運用者であるグリーンインフラレンディング社において、不適切な資金管理・使用が為されていたにも関わらず、
    これを、資金募集者であるmaneoマーケット株式会社が、適切に把握できていなかったことが、問題視されました。

私が何を言いたいのか、と申しますと、
要は、「ファンド選び」レベルの問題では、ないわけです。
どれだけファンド概要を丁寧に読み込んだところで、
そのファンド概要に記載されている事項が嘘八百であれば、元も子もないわけあり、

そして、上記の行政処分ケースをご覧頂ければ、一目瞭然ですが、
実際に、ファンド概要情報に記載されているとは全く異なる運用が為されているケース(=中には、ソーシャルレンディング会社の社長の個人的借入金の返済に回されていた、等と言うケースも)が、これまで、実在してきたわけです。

こうした過去経緯を踏まえ、私は現在、
ソーシャルレンディングにおいて失敗を避けるためには、なんといっても、「事業者選び」が肝要・肝心である、と感じている次第です。

失敗の恐れを極小化するソーシャルレンディング事業者選びとは

そんな私が、ソーシャルレンディング会社を選ぶ際に指標としている内容を、
これから、3点、ご紹介致します。

出資元企業から選ぶ

そのソーシャルレンディング事業者への出資元企業を知ることは、
当該ソーシャルレンディング事業者の「対外信用力」を推し量る、有力な方法となります。

特に、出資元企業が上場企業等有力企業である場合、
当該出資元企業は、外部ソーシャルレンディング会社への出資について、
その合理的根拠などを、自身のステークホルダー(株主等)に対して明朗に説明する、説明責任を負っています。
「社長同士が飲み仲間だから」等と言う、よくわからぬ、不明瞭な理由での出資は、許されないわけです。

では、数あるソーシャルレンディング会社の中で、
国内有力企業等からの出資を集めているソーシャルレンディング会社は、どこか。

そうした視座から、私は、クラウドクレジットに注目し、
ソーシャルレンディング投資を始めたころから、現在に至るまで、
他のソーシャルレンディング事業者と比し、多めの資金を投入しています。

ソーシャルレンディングの失敗を避けたい私は、クラウドクレジットに出資しています。
引用元:クラウドクレジット

クラウドクレジットへの出資企業には、
伊藤忠商事や第一生命といった、日本を代表する企業群を名を連ねているほか、
大手コミュニケーションアプリ「LINE」系のVC(ベンチャーキャピタル)である、LINE Venturesや、SBIインベストメント等、多様な出資者が並んでいます。

これはひとえに、クラウドクレジットの対外信用力の高さを表すものとして、私は受け止めています。

※同社の詳細情報・投資口座開設は、同社公式ホームページをご覧下さい。

クラウドクレジット(公式)

上場企業によるサービスを選ぶ

経営の自由度を高く保つために、敢えて非上場であり続けたり、
一旦上場した企業が、わざわざマネジメントバイアウトの手法により、上場を取りやめる、等と言うケースも、枚挙にいとまがない、この時代。
「上場企業だから安心」
「上場企業なら、いい会社」
というのは、いささか、時代遅れの感が否めません。

それでもなお、ソーシャルレンディングにおける失敗を避けるために、
上場企業による運営下にあるソーシャルレンディングサービスを選ぶ、という考え方には、一定の効能がある、と、私は考えています。

  • 上場企業である以上、何はともあれ、(非上場企業であれば全く無関係で済むような、)各種証券市場による、「上場審査」をクリアしてきたのであり、
  • 定期的に、外部の監査法人の監査を受け、基本的には、「問題なし」とのお墨付きを得ているわけであり、
  • ちょっとした零細非上場企業であれば、そのコスト負担で優に潰れてしまいかねないような規模の、いわゆる「管理部門コスト」を、一生懸命支払い、内部管理体制の構築に努めてきた、という実績がある、

というのが、その理由です。

そうした観点からは、私はOwnersBookに注目し、
前述のクラウドクレジットと同じく、ソーシャルレンディング投資を始めたころから、他のソーシャルレンディング会社全般と比し、多めの資金を投資してきました。

ソーシャルレンディングの失敗を避けるために、上場企業によるソーシャルレンディングサービスに出資しています。
引用元:OwnersBook

理由は簡単。
OwnersBookの運営会社であるロードスターキャピタル株式会社は、東証マザーズの上場企業なのです。
また、同社の監査法人は、日本国内最大級の会計事務所のひとつである、「トーマツ」であることが知られています。

※OwnersBookに関する詳細公式情報、及び投資口座開設手続き詳細については、同社公式サイトをご覧下さい。

OwnersBook(公式)

グループ企業の信用力から、業者を選ぶ

仲間と数人で始めたばかりのスタートアップ企業が、悪いわけではないのです。
むしろ夢があり、個人的には、好きです。

しかし、失敗の可能性を出来るだけ抑制しながら、ソーシャルレンディング投資を行いたい、と考える場合、
やはり、そのソーシャルレンディングサービサーの背負っている”看板”の重さ・大きさには、着目せざるを得ません。

そうした観点から、私はSBIソーシャルレンディングに注目しており、
かねてより、他のソーシャルレンディング事業者と比し、多額の資金を出資してまいりました。

失敗を避けたい私は、SBIソーシャルレンディングに出資しています。
引用元:SBIソーシャルレンディング

同社は、まさに、読んで字の通り、
日本を代表する金融グループである、SBIグループの、一員です。

※SBIソーシャルレンディングのサービス詳細、及び投資口座開設手続き詳細は、同社公式サイトからご覧ください。

SBIソーシャルレンディング(公式)

失敗恐怖症の私が主に出資しているソーシャルレンディング事業者まとめ

ご参考までに、本記事にて取り上げたソーシャルレンディング事業者を、今一度、まとめておきます。

正直、上記3社以外の、他のソーシャルレンディング会社には、これ以上投資しようとは、個人的に、思っていません。
(誰でもそうだと思いますが)信用できないソーシャルレンディング会社のファンドに出資して、失敗するの、いやですから…。

逆に言えば、上記3社については、個人的に信頼しているので、
引き続き積極的に、出資を積み増していく考えです。

以上、あくまでも、私の個人的な体験・経験に基づく、個人的な私見に過ぎませんが、
少しでも、「これから、ソーシャルレンディング、始めてみよう!」と考えておられる読者様の、お役に立てたのであれば、幸甚です。

なお、本ブログでは、定期的に、ソーシャルレンディング投資に関する最新情報等を、メーリングリストにて配信しています。
情報収集用のアンテナのひとつとして、ご活用ください。

本ブログが発信するソーシャルレンディング投資専門メールマガジンの詳細はこちら

それでは、本記事はここまで。
また次回の記事にて、お会いいたしましょう!