【失敗しない!不動産クラウドファンディング投資の指標】
不動産クラウドファンディング投資にご興味をお持ちの皆様、こんにちは。今回は、不動産小口投資における重要な投資指標について解説いたします。不動産クラウドファンディングは、少額から不動産投資に参加できる魅力的な手段ですが、成功のためには適切な指標に基づいた判断が不可欠です。
1. 表面利回り:不動産投資の基本
表面利回りとは、年間の賃料収入を物件価格で割ったものです。計算式は以下の通りです。
表面利回り = 年間賃料収入 ÷ 物件価格 × 100
例えば、1,000万円の物件で年間賃料収入が80万円の場合、表面利回りは8%となります。表面利回りは、物件の収益性をざっくりと把握するのに役立ちますが、あくまで目安として考えましょう。なぜなら、物件の維持費や税金などの費用が考慮されていないからです。
2. 実質利回り:より現実的な収益性
実質利回りは、表面利回りから物件の維持費や税金などの費用を差し引いたものです。計算式は以下の通りです。
実質利回り = (年間賃料収入 - 年間諸経費) ÷ 物件価格 × 100
年間諸経費には、固定資産税、都市計画税、修繕積立金、管理費などが含まれます。実質利回りは、より現実に近い収益性を把握するために重要な指標です。不動産クラウドファンディングの場合、プラットフォームがこれらの費用を考慮して提示している場合もありますので、詳細を確認しましょう。
3. LTV(Loan to Value):融資比率
LTVとは、物件価格に対する融資額の割合を示す指標です。計算式は以下の通りです。
LTV = 融資額 ÷ 物件価格 × 100
LTVが高いほど、自己資金が少なくても不動産投資を始められますが、リスクも高まります。なぜなら、不動産価格が下落した場合、自己資本が毀損するリスクが高まるからです。不動産クラウドファンディングでは、LTVが低い案件ほどリスクが低いと考えられます。
4. 運用期間:資金拘束期間の確認
不動産クラウドファンディングには、運用期間が設定されています。運用期間中は、原則として資金を引き出すことができません。そのため、ご自身の資金計画に合わせて、適切な運用期間の案件を選ぶことが重要です。短期の案件は流動性が高く、長期の案件は安定した収益が期待できる傾向があります。
5. スポンサー(事業者)の信頼性:実績と財務状況
不動産クラウドファンディングでは、案件を組成・運営する事業者(スポンサー)の信頼性が非常に重要です。過去の運用実績や財務状況などを確認し、信頼できる事業者を選びましょう。事業者の情報開示の程度も、信頼性を判断する上で重要な要素となります。
6. 物件の所在地と詳細情報:リスク分散のために
投資対象となる不動産の所在地や詳細情報を確認することも重要です。駅からの距離、周辺の商業施設、人口動態などを調べ、将来的な賃貸需要を見極めましょう。また、複数の案件に分散投資することで、リスクを軽減することができます。
まとめ
不動産クラウドファンディング投資を成功させるためには、表面利回り、実質利回り、LTV、運用期間、スポンサーの信頼性、物件の所在地と詳細情報などの指標を総合的に判断することが重要です。これらの指標を参考に、ご自身の投資目標やリスク許容度に合った案件を選び、賢明な投資判断を行いましょう。
Author Info
-
fillメディア(英名:fill.media)は、投資・クラウドファンディング・決済分野を中心とした、金融カテゴリーはもとより、AI(人工知能)やNFT、暗号資産、ポイ活、ゲームに至るまで、幅広い分野の情報を取り扱う、総合情報メディア。
記事メディア(当サイト)からの情報発信のみならず、YouTubeやTikTokといった動画プラットフォームをはじめ、X(旧:Twitter)等のSNSを介した、複合的な情報発信にも力を入れています。
メディア掲載歴(一部・順不同)
・朝日新聞デジタル&m
・財経新聞
・SankeiBiz
・RBBTODAY
・楽天Infoseekニュース
・excite.ニュース
・BIGLOBEニュース
・@nifty ビジネス
・Mapionニュース
・NewsPicks
・ビズハック
・MONEY ZONE
・Resemom
・SANSPO.COM
・Trend Times
・zakzak
・とれまがニュース
・徳島新聞