ソーシャルレンディング失敗談!損失回避の羅針盤

ソーシャルレンディング失敗談!損失回避の羅針盤

ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)は、比較的手軽に始められる投資として注目されていますが、当然ながらリスクも伴います。今回は、ソーシャルレンディング投資で実際に起こった失敗例とその教訓を共有し、損失を回避するための羅針盤となる情報を提供します。

失敗例1:高利回りに目がくらみ、リスクを見落としたケース

ソーシャルレンディングの魅力の一つは、銀行預金などと比較して高い利回りが期待できる点です。しかし、「年利10%以上」といった高利回りを謳う案件には、相応のリスクが伴うことを忘れてはなりません。

事例:
Aさんは、ある不動産担保付きの案件に投資しました。年利12%という高い利回りに惹かれたAさんは、担保の評価額や不動産市況の変動リスクを十分に検討しないまま、資金を投入してしまいました。

結果:
その後、不動産市況が悪化し、担保不動産の評価額が下落。融資先の企業が倒産し、担保不動産を処分しても投資額を回収できず、Aさんは大きな損失を被りました。

教訓:
高利回りには裏があります。利回りの高さだけでなく、融資先の信用力、担保の評価、経済状況などを総合的に判断し、リスクを理解した上で投資判断を行いましょう。

失敗例2:分散投資を怠り、集中投資してしまったケース

「卵は一つのカゴに盛るな」という格言があるように、投資においては分散投資が重要です。ソーシャルレンディングにおいても、一つの案件に集中投資するのではなく、複数の案件に分散して投資することで、リスクを軽減できます。

事例:
Bさんは、特定の企業を応援したいという気持ちから、その企業が募集する案件に全ての資金を投資しました。

結果:
その企業が経営不振に陥り、返済が滞ってしまいました。Bさんは、他の案件に分散投資していなかったため、投資資金のほとんどを失ってしまいました。

教訓:
ソーシャルレンディングでは、複数の案件に分散投資することで、リスクを軽減できます。異なる融資先、異なる担保、異なる期間の案件を組み合わせるなど、分散投資を心がけましょう。

失敗例3:情報収集を怠り、事業者を選定してしまったケース

ソーシャルレンディングは、プラットフォームとなる事業者を通じて行われます。事業者の信用力や実績は、投資の成否に大きく影響します。情報収集を怠り、実績の乏しい事業者を選んでしまうと、資金を持ち逃げされたり、不適切な融資が行われたりするリスクがあります。

事例:
Cさんは、キャンペーンの特典に惹かれ、設立して間もない新しいソーシャルレンディング事業者に登録しました。

結果:
その事業者は、ずさんな審査体制で融資を行っていたため、貸し倒れが頻発。Cさんは、投資資金を回収できなくなってしまいました。その後、その事業者は経営破綻し、Cさんは泣き寝入りするしかありませんでした。

教訓:
ソーシャルレンディング事業者を選ぶ際は、実績、経営状況、財務状況、情報開示の透明性などを十分に調査しましょう。金融庁の登録を受けているかどうかも確認が必要です。

損失を回避するためのポイント

  • リスクを理解する:ソーシャルレンディングは、元本保証ではありません。貸し倒れリスク、流動性リスク、事業者リスクなど、様々なリスクを理解しましょう。
  • 分散投資を行う:複数の案件に分散投資することで、リスクを軽減できます。
  • 情報収集を徹底する:融資先の信用力、担保の評価、経済状況、事業者の実績などを十分に調査しましょう。
  • 少額から始める:最初は少額から投資を始め、徐々に投資額を増やしていくのがおすすめです。
  • 長期的な視点を持つ:ソーシャルレンディングは、短期的な利益を求めるのではなく、長期的な視点で取り組むことが大切です。

ソーシャルレンディングは、適切な知識と対策を講じることで、資産運用の選択肢の一つとなりえます。しかし、リスクを理解せずに安易に投資することは危険です。今回の失敗例と教訓を参考に、慎重に投資判断を行い、損失を回避しましょう。

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