【海外ソーシャルレンディング】高利回り?潜むリスクと注意点

海外ソーシャルレンディングは高利回り?潜むリスクと注意点

ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)への投資を検討されているのですね。国内案件だけでなく、海外案件も視野に入れている方もいらっしゃるかもしれません。確かに、海外案件は高利回りを謳うものが多く、魅力的に感じられます。しかし、海外案件には国内案件とは異なるリスクが存在します。今回は、海外ソーシャルレンディング投資におけるリスクと注意点について解説いたします。

海外ソーシャルレンディングのリスク

海外ソーシャルレンディングには、主に以下のリスクが考えられます。

  • カントリーリスク:投資先の国の政治・経済情勢が不安定になり、投資資金が回収できなくなるリスクです。政変、経済危機、法規制の変更などが影響します。
  • 為替リスク:投資時と回収時で為替レートが変動し、円換算した際に損失が発生するリスクです。高利回りでも、為替変動によって利益が相殺される可能性があります。
  • 情報収集の難しさ:海外の企業やプロジェクトに関する情報を入手するのが難しい場合があります。企業の財務状況やプロジェクトの進捗状況を十分に把握できないまま投資してしまうリスクがあります。
  • 言語の壁:契約書や開示資料が外国語で提供される場合、内容を正確に理解するのが困難です。翻訳の精度によっては、誤解が生じる可能性もあります。
  • 法規制の違い:投資先の国の法規制が日本と異なるため、投資家保護の仕組みが十分でない場合があります。トラブルが発生した場合、解決が困難になることも考えられます。
  • デフォルトリスク:貸付先の企業やプロジェクトが返済不能になるリスクは、海外案件においても同様に存在します。
  • 流動性リスク:ソーシャルレンディングは、基本的に途中解約ができません。資金が必要になった場合に、すぐに換金できない可能性があります。
  • プラットフォームリスク:海外のソーシャルレンディングプラットフォーム自体の信用リスクも考慮する必要があります。プラットフォームが破綻した場合、投資資金が回収できなくなる可能性があります。

海外ソーシャルレンディング投資における注意点

これらのリスクを踏まえ、海外ソーシャルレンディングに投資する際には、以下の点に注意しましょう。

  1. 情報収集を徹底する:投資先の企業やプロジェクトに関する情報を、可能な限り集めましょう。企業の財務状況、経営陣、事業計画などを慎重に検討してください。
  2. カントリーリスクを考慮する:投資先の国の政治・経済情勢を把握し、カントリーリスクを評価しましょう。リスクが高い国への投資は慎重に検討する必要があります。
  3. 為替リスクを理解する:為替変動のリスクを理解し、ヘッジなどの対策を検討しましょう。為替レートの変動によって、利益が相殺される可能性を考慮しておく必要があります。
  4. 少額分散投資を心掛ける:一つの案件に集中投資するのではなく、複数の案件に分散投資することで、リスクを軽減しましょう。
  5. 信頼できるプラットフォームを選ぶ:実績があり、信頼できるソーシャルレンディングプラットフォームを選びましょう。プラットフォームの運営体制、情報開示の透明性などを確認してください。
  6. 契約内容をよく確認する:契約書や開示資料を注意深く読み、内容を理解した上で投資しましょう。不明な点があれば、プラットフォームに問い合わせるなどして、疑問を解消してください。
  7. 専門家への相談を検討する:投資判断に迷う場合は、専門家(ファイナンシャルプランナーなど)に相談することを検討しましょう。
  8. 余裕資金で投資する:生活に必要な資金や、すぐに使う予定のある資金での投資は避けましょう。あくまで余裕資金で投資することが重要です。

海外ソーシャルレンディングは、高いリターンが期待できる一方で、国内案件よりもリスクが高いことを理解しておく必要があります。リスクを十分に理解した上で、慎重に投資判断を行うようにしましょう。

ソーシャルレンディングは投資であり、元本保証はありません。投資は自己責任で行うようにしてください。

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