ソーシャルレンディング出口戦略!流動性リスク回避術
ソーシャルレンディング出口戦略!流動性リスク回避術
ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)は、比較的高利回りが期待できる投資として注目されていますが、株式や投資信託と異なり、投資した資金をすぐに現金化できない「流動性リスク」が存在します。
今回は、ソーシャルレンディングにおける流動性リスクとその対策について解説します。
流動性リスクとは?
流動性リスクとは、投資した資金を必要な時にすぐに現金化できないリスクのことです。ソーシャルレンディングでは、通常、貸付期間が定められており、満期を迎えるまで原則として資金を引き出すことができません。
このため、
* 急な出費が必要になった
* より魅力的な投資案件が見つかった
といった場合でも、満期まで資金を拘束されることになります。
流動性リスクが顕在化するケース
具体的に、どのような場合に流動性リスクが問題となるのでしょうか。
* **緊急の資金需要:** 病気や事故など、予期せぬ事態が発生し、まとまった資金が急遽必要になった場合。
* **魅力的な投資機会の逸失:** より高い利回りや、分散投資に適した案件が登場した場合。
* **運営会社の経営状況悪化:** 運営会社が破綻した場合、資金回収が困難になる可能性があります。
* **貸付先の倒産:** 貸付先が倒産した場合、元本の一部または全部が返済されないリスクがあります。
流動性リスクへの対策
流動性リスクを完全に回避することは難しいですが、以下の対策を講じることで、リスクを軽減することができます。
- 分散投資を心がける
- 短期案件を選ぶ
- 余剰資金で投資する
- 担保・保証の有無を確認する
- 情報開示が十分な事業者を選ぶ
- セカンダリーマーケットの活用
複数の案件に分散投資することで、一つの案件で問題が発生した場合の影響を最小限に抑えることができます。
貸付期間が短い案件を選ぶことで、資金拘束期間を短くすることができます。
当面使う予定のない、余剰資金で投資するようにしましょう。
担保や保証が付いている案件は、万が一の際に資金回収できる可能性が高まります。
事業者や案件に関する情報が十分に開示されているかを確認しましょう。透明性の高い事業者は信頼性が高いと言えます。
一部のソーシャルレンディング事業者では、投資家同士で貸付債権を売買できるセカンダリーマーケット(二次市場)を提供しています。
セカンダリーマーケットを活用することで、満期を待たずに資金を現金化できる可能性があります。
ただし、セカンダリーマーケットでの売買は、必ずしも希望通りの価格で成立するとは限りません。
出口戦略の重要性
ソーシャルレンディング投資を行う際は、投資する前から出口戦略を考えておくことが重要です。
- 目標利回りを設定する
- 投資期間を明確にする
- 緊急時の資金需要に対応できる準備をしておく
これらの点を考慮することで、より計画的な投資が可能になります。
まとめ
ソーシャルレンディングは、高利回りが期待できる魅力的な投資ですが、流動性リスクを伴います。
リスクを理解した上で、分散投資、短期案件の選択、余剰資金での投資、情報開示の確認など、対策を講じることで、リスクを軽減することができます。
また、投資する前から出口戦略を立てておくことが、より安全なソーシャルレンディング投資につながります。
ソーシャルレンディング投資を行う際は、ご自身の投資目標やリスク許容度を考慮し、慎重に判断するようにしましょう。
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