【ソーシャルレンディング】初心者がハマる落とし穴と対策

ソーシャルレンディング（融資型クラウドファンディング）は、比較的手軽に始められる投資として注目されていますが、安易に始めると痛い目を見ることも。そこで今回は、初心者が陥りやすい落とし穴と、その対策について解説します。

リスクを理解せずに高利回りに飛びつく

ソーシャルレンディングの魅力は、銀行預金などと比較して高い利回りが期待できる点です。しかし、高利回りには必ずリスクが伴います。

• 落とし穴：利回りの高さだけに目を奪われ、貸付先の信用力や担保の有無などを確認せずに投資してしまう。
• 対策：
  1. 貸付先の事業内容や財務状況をしっかり確認する。
  2. 担保や保証の有無を確認する。担保がある場合でも、その評価額が妥当かを見極める。
  3. 複数の案件に分散投資し、リスクを軽減する。

プラットフォーム選びを間違える

ソーシャルレンディングは、様々なプラットフォームが存在します。しかし、中には運営体制が脆弱なプラットフォームや、情報開示が不十分なプラットフォームも存在します。

• 落とし穴：
  1. 実績が少ない、または情報開示が不十分なプラットフォームを選んでしまう。
  2. 運営会社の信頼性や財務状況を確認せずに投資してしまう。
• 対策：
  1. 運営会社の規模や実績、経営陣の情報を確認する。
  2. 情報開示の透明性が高く、詳細な情報を公開しているプラットフォームを選ぶ。
  3. 第三者機関からの評価やレビューを参考にする。

資金の流動性を考慮しない

ソーシャルレンディングは、預金とは異なり、基本的に途中解約ができません。そのため、資金が必要になった際にすぐに引き出すことができない可能性があります。

• 落とし穴：
  1. 生活資金など、すぐに必要になる可能性のある資金を投資してしまう。
  2. 投資期間が長期にわたる案件に、安易に投資してしまう。
• 対策：
  1. 余剰資金で投資を行う。
  2. 投資期間や流動性を考慮し、無理のない範囲で投資する。
  3. 万が一に備え、ある程度の預貯金を確保しておく。

税金について理解していない

ソーシャルレンディングで得た利益は、雑所得として課税対象となります。確定申告が必要になる場合もあるため、税金について理解しておく必要があります。

• 落とし穴：税金のことを全く考えずに投資をしてしまい、確定申告の際に慌ててしまう。
• 対策：
  1. ソーシャルレンディングで得た利益は、雑所得として課税対象となることを理解する。
  2. 年間20万円以上の利益が出た場合は、確定申告が必要になることを把握しておく。
  3. 税金に関する情報を収集し、必要に応じて税理士に相談する。

過度な期待を持つ

ソーシャルレンディングは、あくまで投資であり、元本が保証されているわけではありません。過度な期待を持ちすぎると、損失が出た場合に精神的な負担が大きくなってしまいます。

• 落とし穴：「必ず儲かる」と信じて、無理な投資をしてしまう。
• 対策：
  1. ソーシャルレンディングは、リスクのある投資であることを理解する。
  2. 冷静な判断に基づき、無理のない範囲で投資を行う。
  3. 損失が出た場合でも、冷静に対処できるよう心構えをしておく。

ソーシャルレンディングは、上手に活用すれば資産運用の選択肢を広げる可能性を秘めています。しかし、リスクを理解せずに安易に始めると、思わぬ損失を被ることもあります。本記事で紹介した落とし穴と対策を参考に、慎重に検討し、賢明な投資判断を心がけましょう。