【プロが解説】不動産型ソーシャルレンディング入門

不動産型ソーシャルレンディング入門

ソーシャルレンディング、別名融資型クラウドファンディングは、近年注目を集めている投資方法の一つです。その中でも、不動産に特化した「不動産型ソーシャルレンディング」は、比較的安定した投資先として人気があります。今回は、不動産型ソーシャルレンディングの特徴について、プロの視点から詳しく解説いたします。

不動産型ソーシャルレンディングとは

不動産型ソーシャルレンディングは、事業者が不動産プロジェクト(不動産の購入、開発、改修など)に必要な資金を、インターネットを通じて不特定多数の投資家から集める仕組みです。投資家は、事業者が募集するファンドに投資することで、不動産プロジェクトから得られる収益の一部を分配金として受け取ることができます。

不動産型ソーシャルレンディングのメリット

不動産型ソーシャルレンディングには、以下のようなメリットがあります。

  • 比較的高利回り:一般的に、預貯金や債券投資と比較して、高い利回りが期待できます。
  • 少額から投資可能:1万円程度の少額から投資できるファンドが多く、手軽に始められます。
  • 分散投資効果:複数のファンドに分散投資することで、リスクを軽減できます。
  • 不動産投資への間接的な参加:専門的な知識や手間をかけずに、不動産投資の恩恵を受けることができます。

不動産型ソーシャルレンディングのリスク

一方で、不動産型ソーシャルレンディングには、以下のようなリスクも存在します。

  • 貸し倒れリスク:事業者の経営状況が悪化した場合、貸し倒れが発生し、元本が毀損する可能性があります。
  • 不動産市況の変動リスク:不動産市況が悪化した場合、不動産プロジェクトの収益性が低下し、分配金が減少する可能性があります。
  • 流動性リスク:投資した資金は、原則として満期まで引き出すことができません。
  • カントリーリスク:海外不動産に投資するファンドの場合、為替変動や政治情勢の変化など、カントリーリスクが加わります。

不動産型ソーシャルレンディングを選ぶ際の注意点

不動産型ソーシャルレンディングを選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。

  1. 事業者の信頼性:事業者の経営状況、実績、情報開示の透明性などを十分に確認しましょう。
  2. 担保の有無と評価:担保がある場合、担保不動産の評価額や担保順位を確認しましょう。
  3. ファンドの組成スキーム:ファンドの仕組みや資金の流れを理解しましょう。
  4. リスクとリターンのバランス:高利回りには高いリスクが伴うことを理解し、自身の投資目標やリスク許容度に合わせてファンドを選びましょう。
  5. 情報収集:複数の事業者やファンドを比較検討し、客観的な情報を集めましょう。

まとめ

不動産型ソーシャルレンディングは、少額から不動産投資に参加できる魅力的な投資方法ですが、リスクも伴います。投資を行う際には、事業者の信頼性やファンドの内容を十分に理解し、慎重に判断することが重要です。
リスクを理解した上で、分散投資の一環として、不動産型ソーシャルレンディングを検討してみてはいかがでしょうか。

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