thirdweb（サードウェブ）で、NFTのガスレス・ミントを実装する方法

「thirdweb（サードウェブ）を通じてデプロイしているNFTに関して、ユーザーに、ガスレス・ミントしてほしい」（＝ガス代無料でミントしてほしい）と考えている場合、以下の手順で実装が可能です。

OpenZeppelin Defenderのアカウント作成

まずは、OpenZeppelin Defenderのアカウント作成を済ませます。

OpenZeppelin Defenderの公式サイトにアクセス

最初に、OpenZeppelinDefenderの公式サイトにアクセスします。
URLは以下の通りです。

https://defender.openzeppelin.com/

「Sign up to Defender 2.0」のバナーをクリックします。

アカウント作成を進める

OpenZeppelin Defenderのアカウントは、

• メールアドレス、もしくは、
• Googleアカウントによって、

作成できます。

OpenZeppelin Defenderのマイページがこちら

ひとまず、このようなマイページが表示されればOKです。

「Relayer」の新規作成

続いて、NFTミントのためのガス代（トランザクション手数料）を肩代わりする、Relayerを新規作成します。

「マネージ（管理）」を選択

まずは、OpenZeppelin Defenderのマイページ右上に表示されている「Manage」のリンクをクリックします。

「Relayerを作成」をクリック

「Create Relayer」のバナーをクリックします。

Relayerの名前の設定、ネットワークの選択

Relayerの名称（＝任意のもので可）、及び、ネットワーク（＝NFTのネットワークと同一のもの）を選択します。

ガス代のデポジット

ここにデポジットするトークンを元手にして、利用者の方々のNFTミントコスト（＝ガス代）を、肩代わりすることとなります。
なお、トークンのトランスファーの後、実際にデポジット残高が反映されるまでの間に、数分程度の時間差があります。

「アクション」の新規作成

続いて、「アクション」を新規作成し、WebhookのURLを出力してもらいます。

「アクション」に移動

OpenZeppelin Defenderのマイページ上部のメニューから、「Actions」に移動します。

「アクションを作成」をクリック

「Create Action」のバナーをクリックします。

アクションの名前の設定

任意のアクション名を設定します。

トリガーを「Webhook」に設定

トリガー（＝アクションの起動フック）としては、「Webhook」を選択しておきます。

Relayerとコネクト

ここでは、先ほど新規作成したRelayerを指定します。

Dependencyバージョンの指定

バージョンについては、基本的には最新版を選択します。
詳しくは、公式ドキュメントをご確認下さい。

デフォルトで入力されているコードの削除

「Code」の欄にデフォルトで表示・入力されているコードについては、一旦全て削除します。

コードの入力（ペースト）

先程の「Code」の欄に、下記いずれかのコードを入力（ペースト）します。

• thirdweb（サードウェブ）から提供されているコード
• muchiさんのサイトで公開されているコード

後者のコードの取り扱い方については、muchiさんの公開しておられる記事 をご確認下さい（大変丁寧に、分かりやすく解説が為されています）。
また、コードの具体的な内容については、ご自身で十分に精査することをご徹底下さい。
※必要に応じて、ChatGPT等にコード検証を依頼することも検討下さい。

アクションをセーブ

ここまでの入力・設定が済んだら、一旦、アクションをセーブ（保存）します。

このような画面が表示されれば、アクションの保存は完了です。

thirdweb（サードウェブ）側に導入

続いて、OpenZeppelin Defenderにて新規作成した「アクション」のWebhookURLを、thirdweb（サードウェブ）側に導入していきます。

WebhookのURLをコピー

アクションを保存することで出力された、WebhookのURLを、コピーします。
※ここから先は、thirdweb（サードウェブ）のダッシュボード（ガスレスミントを実現したいNFTのコントラクト）での操作となります。

thirdweb（サードウェブ）の対象コントラクトの「Embed」を選択

まずは、対象コントラクトの「Embed」をクリックします。

「ガスレス」で「OpenZeppelin Relayer」を選択

「GasLess」の箇所で、プルダウンメニューから、「OpenZeppelin Relayer」を選択します。

コピーしたURLをペースト

前段でコピーしたWebhookのURLをペーストします。
WebhookのURLをペーストすることにより、Emb（埋込）用のコードが変化することが分かります。

あとは、ガスレスミントに対応したコードを、自身のサイト等にペーストすることにより、ユーザーに対し、トランザクション手数料ゼロでのNFTミント体験を提供することが可能となります。
※念のため、ご自身で一旦テストすることをお勧めします。