ソーシャルレンディング節税術|賢く資産を増やす!

ソーシャルレンディング節税術|賢く資産を増やす!

ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)は、比較的手軽に始められる投資として注目されていますが、税金についてもしっかりと理解しておくことが、賢く資産を増やす上で重要です。今回は、ソーシャルレンディング投資における節税テクニックについて、詳しく解説いたします。

ソーシャルレンディングで発生する税金

まず、ソーシャルレンディングで得た利益は、原則として「雑所得」として扱われます。雑所得は、給与所得など他の所得と合算して総合課税の対象となり、所得税率が課税されます。所得税率は、所得に応じて5%から45%まで変動します。

雑所得の計算方法

雑所得は、以下の計算式で算出されます。

雑所得 = 総収入金額 - 必要経費

ソーシャルレンディングの場合、総収入金額は、分配金や償還金など、投資によって得た全ての収入の合計額です。必要経費は、ソーシャルレンディングに関連して支出した費用で、例えば、投資に関する書籍の購入費用やセミナー参加費などが該当します。

節税のためのポイント

ソーシャルレンディング投資における節税のポイントは、主に以下の3点です。

  • 必要経費をきちんと計上する
  • 損失が出た場合は、他の雑所得と損益通算する
  • 確定申告をきちんと行う

1. 必要経費をきちんと計上する

ソーシャルレンディングに関連する費用は、必要経費として計上することで、課税対象となる所得を減らすことができます。例えば、以下のような費用が考えられます。

  • 投資に関する書籍や情報商材の購入費用
  • ソーシャルレンディングに関するセミナーや勉強会の参加費
  • ソーシャルレンディング事業者の口座開設費用(一部)
  • 投資相談にかかる費用

これらの費用は、領収書や明細書などをきちんと保管しておくことが重要です。

2. 損失が出た場合は、他の雑所得と損益通算する

ソーシャルレンディングで損失が発生した場合、その損失は他の雑所得と損益通算することができます。例えば、ソーシャルレンディングで10万円の損失が出た場合、他の雑所得(例えば、副業による収入など)で5万円の利益が出ていれば、課税対象となる雑所得は5万円に減額されます。

ただし、雑所得以外の所得(例えば、給与所得や事業所得など)との損益通算はできませんので、注意が必要です。また、損失を繰り越すこともできません。

3. 確定申告をきちんと行う

ソーシャルレンディングで得た所得は、原則として確定申告が必要です。確定申告を行うことで、必要経費を計上したり、損失を損益通算したりすることができ、適正な税金を納めることができます。

確定申告の期間は、通常、毎年2月16日から3月15日までです。確定申告の方法は、税務署の窓口で行うこともできますし、e-Taxを利用してオンラインで行うこともできます。

確定申告の注意点

確定申告を行う際には、以下の点に注意が必要です。

  1. ソーシャルレンディング事業者から送られてくる年間取引報告書を確認する
  2. 必要経費の領収書や明細書をきちんと保管する
  3. 税務署の相談窓口や税理士に相談する

ソーシャルレンディング事業者からは、年間取引報告書が送られてきます。この報告書には、年間の分配金や償還金の合計額などが記載されていますので、確定申告の際に参考にしましょう。

また、必要経費の領収書や明細書は、きちんと保管しておきましょう。税務署から提示を求められる場合があります。

確定申告について不明な点がある場合は、税務署の相談窓口や税理士に相談することをおすすめします。

まとめ

ソーシャルレンディング投資は、税金を考慮することで、より効率的に資産を増やすことができます。必要経費をきちんと計上し、損失が出た場合は損益通算を行い、確定申告をきちんと行うことで、賢く節税しましょう。

ソーシャルレンディングは投資であり、リスクも伴います。投資を行う際は、ご自身の判断と責任において行ってください。

Author Info

fillメディア編集部
fillメディア(英名:fill.media)は、投資・クラウドファンディング・決済分野を中心とした、金融カテゴリーはもとより、AI(人工知能)やNFT、暗号資産、ポイ活、ゲームに至るまで、幅広い分野の情報を取り扱う、総合情報メディア。
記事メディア(当サイト)からの情報発信のみならず、YouTubeやTikTokといった動画プラットフォームをはじめ、X(旧:Twitter)等のSNSを介した、複合的な情報発信にも力を入れています。

メディア掲載歴(一部・順不同)
・朝日新聞デジタル&m
・財経新聞
・SankeiBiz
・RBBTODAY
・楽天Infoseekニュース
・excite.ニュース
・BIGLOBEニュース
・@nifty ビジネス
・Mapionニュース
・NewsPicks
・ビズハック
・MONEY ZONE
・Resemom
・SANSPO.COM
・Trend Times
・zakzak
・とれまがニュース
・徳島新聞