【ソーシャルレンディング】もしサービス終了したら?備えと出口戦略

ソーシャルレンディングにご興味をお持ちの皆様、こんにちは。

ソーシャルレンディングは、比較的手軽に始められる投資として注目されていますが、将来的なサービス終了のリスクも考慮しておく必要があります。今回は、万が一ソーシャルレンディングサービスが終了した場合にどのような事態が起こり得るのか、そして、どのように備え、出口戦略を立てるべきかについて解説いたします。

サービス終了時に起こりうる事態

ソーシャルレンディングサービスが終了する原因は様々ですが、主なものとしては、経営破綻、法規制の変更、あるいは事業戦略の転換などが挙げられます。サービスが終了した場合、投資家は以下のようなリスクに直面する可能性があります。

  • 貸付先の返済遅延・貸し倒れ: サービス運営会社が破綻した場合、貸付先の管理体制が弱体化し、返済遅延や貸し倒れのリスクが高まる可能性があります。
  • 資金回収の遅延: サービス終了に伴い、資金回収手続きが複雑化し、予定よりも回収に時間がかかることがあります。場合によっては、回収自体が困難になることも考えられます。
  • 情報開示の不足: サービス終了後、貸付先の情報開示が不十分になる可能性があり、投資判断に必要な情報を得ることが難しくなることがあります。
  • 税務処理の煩雑化: サービス終了に伴い、税務処理が複雑化する場合があります。特に、貸し倒れが発生した場合の損失計上など、専門家の助けが必要になることもあります。

サービス終了に備えるための対策

上記のようなリスクを軽減するために、以下の対策を講じることが重要です。

  1. 分散投資: 複数のソーシャルレンディングサービスに分散投資することで、一つのサービスが終了した場合の影響を最小限に抑えることができます。
  2. リスク許容度に応じた投資: ご自身の資産状況やリスク許容度を考慮し、無理のない範囲で投資を行いましょう。高利回りの案件ほどリスクが高い傾向にあるため、慎重な判断が必要です。
  3. 情報収集と分析: 投資先の財務状況や経営状況、担保の有無など、できる限り詳細な情報を収集し、分析を行いましょう。サービス運営会社の情報開示状況も確認することが重要です。
  4. 早期の出口戦略: 満期を迎える案件については、できるだけ早期に償還し、再投資を避けることも有効な手段です。特に、サービス運営会社の経営状況に不安を感じる場合は、早めの対応を検討しましょう。
  5. 弁護士や専門家への相談: 万が一、サービス終了や貸し倒れが発生した場合は、弁護士や税理士などの専門家に相談し、適切なアドバイスを受けることをお勧めします。

サービス終了後の出口戦略

サービスが実際に終了してしまった場合、以下の対応を検討する必要があります。

  • 債権回収の手続き: サービス運営会社が破綻した場合、債権者集会に参加するなど、債権回収の手続きを進める必要があります。
  • 税務上の手続き: 貸し倒れが発生した場合は、税務上の損失計上を行う必要があります。税理士に相談し、適切な手続きを行いましょう。
  • 他の投資への移行: ソーシャルレンディングで得た経験を活かし、他の投資への移行を検討することも有効です。

ソーシャルレンディングは、適切にリスク管理を行うことで、資産形成に貢献できる可能性のある投資です。しかし、サービス終了のリスクも十分に理解し、慎重な投資判断を行うことが重要です。

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