高利回りソーシャルレンディング、危ない案件回避術

高利回りソーシャルレンディング、危ない案件回避術

ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)は、比較的高利回りが期待できる投資として注目されていますが、その分リスクも伴います。特に高利回り案件には注意が必要で、見極めを誤ると大きな損失につながる可能性もあります。今回は、高利回り案件を見極めるためのポイントと、危険な兆候について解説します。

1. 高利回りの背景を理解する

まず、なぜその案件が高利回りなのかを理解することが重要です。高利回りには、それ相応のリスクが伴います。

  • 担保・保証の有無: 担保や保証がない場合、貸し倒れリスクが高まります。担保がある場合でも、その評価額が適切かを確認しましょう。
  • 融資先の信用力: 融資先の財務状況や経営状況を把握しましょう。実績が乏しい企業や、業績が悪化している企業への融資はリスクが高いと言えます。
  • 市場環境: 不況時や、特定の業界に特化した案件は、リスクが高まる可能性があります。市場全体の動向を考慮しましょう。

2. 利回りの水準を比較する

ソーシャルレンディング全体の平均利回りを把握し、高すぎる利回りの案件には警戒しましょう。

  • 平均利回りの確認: 各プラットフォームが公表している平均利回りを参考に、異常に高い利回りの案件は慎重に検討しましょう。
  • 他案件との比較: 同じプラットフォーム内の類似案件と比較し、利回りの妥当性を判断しましょう。

3. プラットフォームの信頼性を確認する

投資を行うプラットフォームの信頼性も重要な要素です。

  • 運営会社の情報: 運営会社の資本金、設立からの年数、経営陣の経歴などを確認しましょう。
  • 情報開示の透明性: 案件に関する情報開示が十分に行われているかを確認しましょう。融資先の情報や、リスクに関する情報が明確に記載されているかどうかが重要です。
  • 第三者機関の評価: 信用格付け機関や、ソーシャルレンディングの評価サイトなどを参考に、プラットフォームの評価を確認しましょう。

4. 危険な兆候を見抜く

高利回り案件には、以下のような危険な兆候が見られることがあります。

  1. 情報開示の不足: 融資先の情報や、担保に関する情報が十分に開示されていない。
  2. 説明の曖昧さ: 案件の内容やリスクに関する説明が曖昧で、具体的な情報が不足している。
  3. プレッシャーのかかる勧誘: 投資を急かすような勧誘や、リスクを過小評価するような説明がある。
  4. 高すぎる利回り: 相場からかけ離れた高利回りを提示している。
  5. 運営会社の情報不足: 運営会社の情報が少なく、信頼性に疑問がある。

5. 分散投資を心がける

一つの案件に集中投資するのではなく、複数の案件に分散投資することでリスクを軽減できます。

  • 投資先の分散: 異なる融資先、異なる担保、異なる期間の案件に分散投資しましょう。
  • 投資金額の分散: 一つの案件に投資する金額を抑え、複数の案件に少額ずつ投資しましょう。

まとめ

高利回りソーシャルレンディングは魅力的な投資ですが、リスクも伴います。案件を選ぶ際には、利回りの高さだけでなく、リスクを十分に理解し、プラットフォームの信頼性を確認することが重要です。また、分散投資を心がけ、リスクを軽減するように努めましょう。

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